テクノロジーは進化しても人間のキャパシティは変わらない
2022年も今日で最後になりました。
ここ最近は季節感もない、世間の関心があるイベントも無視したような投稿をし続けていましたが今日くらいはnoteを始めた当初のような日記・コラム的な内容の記事を書いていきたいと思います 笑
今年を振り返ってより痛感したことの一つに「選択肢が多い時代」というのが挙げられます。
今までの記事でも「コンテンツ供給過多時代」だと何度も書いてきました。
なぜそんな時代になったかと言われたらやはり「テクノロジーの進化」に他なりません。
どんどん人々を楽しませるような娯楽、コンテンツが時代と共に溢れかえっていったのです。おかげで家に一人で居ても一日中、楽しめる過ごし方も可能になりました。
これは一見して我々にとっては良い時代になったと言うことができるはずなのですが・・・だからといって昔と比べて精神面で充実しているか?と言われたら実はあまり変わっていないんじゃないかと思うこともあるのです。
いくら飛躍的にテクノロジーは進化しても、それを受け取る側の人間が変わっていなければあまり意味がないのでは?
こんな感じですかね。
変わっていないとは別に進歩していないという意味ではなく、一人の人間の「キャパシティ」ってどんなに時代が進んでも人間が人間である以上は変わることはないんじゃないか?ということです。
例えばいくら先ほどから言っている「コンテンツ供給過多の時代」だからと言って24時間をほぼ無駄にすることなく過ごせるかと言われたらけっこう難しい気がするのです。
今日は一日中フリーな日があるとして、
睡眠に7時間、朝昼夜のご飯それぞれ1時間ずつ、夕食は30分くらい多めにとりましょうか。一日を過ごす上で欠かせないのは主にこれらであとはトイレ、歯磨きを数回することはあってもこれはそんな時間は取らないので食事の時間の中に含めることにします。あとはお風呂の時間も一日くらい入らない人はいるとはいえこれも生きていく上で欠かせないので今回は一時間かかるとして入れていきましょう。
これで残りは12時間半ほどになるわけですが、じゃあこの残りの時間をめいいっぱい使って一日を充実させましょうと言われてもどれだけ有効に使えるかって話です。
私は休日の過ごし方によく映画を観ることをするのですが一日、最高で3本観るのが限界だと感じています。 一本2時間の映画として6時間を消費しましたがそれでもまだ半分の6時間が残っています。
じゃあそのあとはテレビゲームでもするか?と言われたら多分、直ぐには行動には移せません😅 単純に目が疲れていると思いますし少し休憩したいと思う。しかも今ならあまり疲れないこととして横になりながらスマホを手にすれば各SNS、ニュースのチェックをしたくなるでしょう。情報収集、インターネットが欠かせない時代これも人々が多くの時間を費やす代表的な行動ですね。
これで人によっては2時間とか使う人もいるんじゃないですかね?自分は長くて1時間くらいですが。趣味ではない、こんな無意識にやっていることでもそれなりの時間が過ぎていくのです。
一例を挙げましたがこれは本当に一日を自由に使える場合のみで日によっては掃除しなきゃいけないですし、買い物もしないといけない。ほんと昨日まで疲れたから今日はあまり動きたくない、そんな日もあります。
SNSやニュースのチェックだって余裕がない時はそんなじっくりチェックできません。ってか中にはツイッターのフォロー数が何千人の人がいますが間違いなく物理的に全てをチェックするのって一日中ツイッターにへばりついてでもいないと無理ですよね。
膨大なコンテンツが目の前にあるのにきっと一生をかけてもチェックできないくらいの数がやはりあるのです。
そんな例として今月の18日には大河ドラマ最終回、M-1グランプリ、サッカーW杯決勝戦とかなり注目コンテンツがこの日に集中するなんてことがありましたが、おそらく中には全部観た人もいるでしょうが、どれかを諦めた人がいると思います。
まぁ、大河ドラマは年間通して放送していたので欠かさず観ていた人はまさか最終回を見逃すなんてことはないと思うので、サッカーかお笑いどっちかでしょうね。
推しのアイドルが3組いたとしてスケジュールが重なれば優先順位を付けざるを得ないのと感覚として同じか。
が、大河ドラマは録画かネット配信であとで観るから今日はサッカーに備えてちょっと寝ておくなんて選択をした人はいるかもしれません。
一日に全部、観るのは難しいから分けて観る、これも一日のキャパシティに限界があるからこそではないでしょうか。
自分は去年はM-1を観たけど今年はサッカーの方が好きなので優先させました。観れないことなかったのですが心境的にこの時は頭がサッカーのことで一杯だったので観る気が起きなかったんですよね。ちなみに去年は他に面白そうな番組がなかったので観たというのがM-1を観た理由です。このようにこれだけ優良コンテンツが集中すると自分みたいなお笑いライト層を取り込むことは難しくなるんですよね。もちろんそれはサッカーにも言えることです。
どっちか一つを放送するのであれば迷わず観たけど、同じ日に重なってしまったことにより視聴者が分散してしまったと。
この中でライト層はどれを選んだのか?も興味深いかもしれませんね。
と、実は一人の人間の「キャパシティ」には限界があるし、それは昔からそんな変わらないというのはサッカーW杯の期間中により強く感じたことです。
この期間は本当にサッカー以外のコンテンツには手をつけない、つけられなかったですからね。さっきも言ったようにその気になれば他の、試合が始まるのが深夜の日はその前に映画観る?とは残念ながらなりません 笑 これぞまさに供給過多でキャパオーバーってやつです😓 そんな頭の切り替えも上手くできませんし。
正直、ネットがないテレビの時代の方が供給量としてはバランス良かったかもしれないとさえ思います。情報入手先が限られていて内容が偏るという危険性はありましたが。今はテレビや新聞では言わない情報も手に入る時代なのでそれは良いと思う反面、そういう情報は自ら取りに行く、受け身ではダメだという側面もあるし、何万、何十万チャンネルという膨大な数から選択しなければならないのでそういう意味では選択を迫られる場面が多い疲れる時代とも言えます。
こんな時代に全員が完全に適応できるかと言われたら難しいとは思うので、この環境を生かして一日を自主的に動いて一時間も無駄にすることなく過ごせる人いるならそれはかなり凄いと思いますね。
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