エアコン取付の親方になる

エアコン取付の助手を始めて3ヶ月弱。
夏はとても忙しかった。

初日は空調服を持っていなかったので、ポロシャツだったのだがとても暑く、帰りに熱中症になって路肩で休んだ。

これは空調服ないと命に関わると実感して、這う這うの体でワークマンに行ったら休店日。さらに別のプロ用ホームセンターに行ったが、バッテリーが売り切れ。仕方なくその週はあきらめてamazonで買った。

空調服はすばらしい。汗は滝のように出るし(むしろ出なくなったらやばい)水分補給は必須だが、身体の疲れが全然ちがう。

それでもこの仕事は今までの仕事の中で一番自分に合っていることが初日にわかり、日々体感した。何をしていてもやりがいがあるし、1台1台区切りがあるので達成感がすごいのだ。

色んな親方についたが、それぞれ細かいこだわりがみんな違ってみんな良い。

初日に「私は女で、筋力には限界があり、室外機を持てないから親方になるのは無理なんだ」と実感し、優秀な助手になることを決めた。

しかし9月になって、親方になろうと決めた。この仕事を本格的にやりたいと思えたから。

男性しかいない会社だが、女だから親方になるのは無理と言う人は一人もいない。小さい車で小さいエアコンだけやればいいし、回収する古いエアコンが大きくて運び出せないときは近くにいる人を呼べばいい、そのためのチームなんだから、と後押ししてくれる人しかいない。

女でも親方になっていいんだと思えた。女だから無理だとあきらめていたのは自分だけで、工夫次第でどうにでもなると。

今の会社はいい人ばかりで(男性同士だといろいろあるのだろうが)恵まれている。もちろん危険だったり急な場合だったりは語調が強いときはあるけれど、行動に対しての指摘であり、人格否定はない。潔くて好きだ。

番頭さんも頼りになり、なんでも相談していい相手で安心だ。

ということでこの仕事を愛している。
3年後ぐらいに親方になれるよう精進するばかりだ。

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