アサイゲルマニウムの安全性
食の安全性
あたり前すぎて忘れていたけど、非常に大切な項目を記事にしていませんでした。
恐らく、過去記事の中にぽつりぽつりとは記してきているので、重複する部分はあるかもしれませんが、ある意味でもっとも重要な内容なので、独立して載せておきます。
この記事のきっかけは、言わずとしれた今の最新の話題である小林製薬さんの製品への社会の懸念が大きな問題とされていることによります。小林製薬はサプリメントを様々な形で製品化し、非常に興味深いスタイルで経営されているし、顧客目線を大切にして商品開発を行い独自性もあるマーケットを築いてきたと感じています。
また、展示会の際には、ウチのブースにも何人かの方々が訪れてくださっていたのを思い出します。
そんな小林製薬さんが、今回『紅麹』を機能性成分とした商品で健康被害をだし、被害がぼちぼちの人数(三桁)におよび、現時点で2名の死亡があったということが伝えられています。食品である以上、摂取したときの安全性は厳密に担保されている必要がある。ということがあるでしょう。アサイゲルマニウムも現在は食品にカテゴライズされているので、非常に重要な点であると認識しています。ただ、現時点で何が原因で腎臓を悪くしたのか、腎不全にまで及んで死亡したのか(結果)が明確ではないのも事実です。つまり因果関係が示されていないわけです。紅麹のサプリ『コレステヘルプ』を食べていた高齢の人たちが共通して体調を崩し、その一部が死亡している。という因果関係が疑われる案件ということで、小林製薬さんが容疑者なわけですね。
サプリを摂っているということは紅麹だけではなく、他の成分(錠剤なら他の加工に必要な材料なども添加物として含まれる)もある。全ての原料を対象に調査する必要があるでしょう。厚労省が立ち入り検査をして工場で調べるようなので、それで解明されるのかどうか・・・。
過去に食品の死亡事故で大きな問題となったものに、雪印乳業の食中毒事件(2000年)がありました。あの事件では、不正な製造方法で食中毒を起こす菌が増殖したこととその毒素が殺菌では取り除けないことが原因であり、また急性の死亡事故でもあることから因果関係は明白でした。また、同様に1984年に熊本で起こった辛子蓮根の真空パックにおける嫌気性菌のボツリヌス菌が増殖して食中毒による死亡事故が起こっていますが、こちらも食中毒菌が検出されているので明白な因果関係でしょう。
さて、今回はというと紅麹自体は古来より食品として摂取されてきたものですし、加工食品にも多く使用されてきた成分であり、恐らくは錠剤の加工製品なので水分活性が低く製品自体で菌が繁殖するというものではないと思います。
製品から未知ピークとして検出されてプベルル酸が同定されたという。この物質は青カビが産生するのだとか・・・。聞いたことのなかった分子だけど、構造もかなり変わっていてぼくの直感では没食子酸と似ているが、そこに一酸化炭素が入り込んだような形(ケトン基が無理に押し入った感じ)をしています。どうでもいい話ではあるのですが、「これってアサイゲルマニウムが結合する構造(シスジオール)を持ってるんですよね」「一緒に大量にあればくっつけちゃえるなぁ」などと研究部居室で話題になりました。
話は変わります。以前の記事にも一部記載したのですが、アサイゲルマニウムに関しては食品系の学会が発行している学会誌の特集記事として有機ゲルマニウム化合物の安全性についても記述して総説として提出しました。しかし、その総説の編集員だった先生が連絡をくれなくなり、最終的に学会の事務局に問い合わせたところ「掲載見送りになりました。理由は必要ですか?」との回答で蹴落とされたのです。
学会の闇を見た経験です。恐らく、記事の内容としてぼくの私見を披露したためで、「たとえ食経験豊かなサプリであっても、普通の食品としての摂取とは異なる特殊な形態である機能性食品は安全性の確認を行っておくべきだ」との趣旨を記したのが問題だったのではないかと思っています。
無論、推察でしかありませんが他に正当な理由と考えられる点がありませんから(笑)
結局、業界やその利権は、ユーザーの健康等よりも大切にするものがあり、そのようなことは隠蔽され、末端が被害にあって泣き寝入りなのだろうと思います。薬害事件の歴史のほうが食品の毒性被害よりも大変なことを、過去の事例を振り返ってみると見えてきますが、ここでは多くは語りません。
さて、導入が長くなりましたが、安全性は大事だけど果たして今回のケースで因果関係は明らかにできるのかどうか・・・。あとは、一度危ないという話になってしまうと、いつまでも付きまとうので、大変だという話もしてまいります。
アサイゲルマニウムと有機ゲルマニウムと無機ゲルマニウム
ゲルマニウムの毒性問題
アサイゲルマニウムは結論から言って極めて毒性が低く、そもそも反応性も低いため副作用が極めて起こりにくいという分子です。しかし、有機ゲルマニウム(アサイゲルマニウムも有機ゲルマニウムのうちの一つ)とか、無機ゲルマニウムとか、あるいはゲルマニウムという括りになると変わってきます。
ゲルマニウムと単純に呼んだ時、それは元素を指します。原子番号32番目の元素の名称として発見者の祖国ゲルマニア(現ドイツ)にちなんでつけられました。他の原子を含まない単体では金属の様な塊となり、半導体としての性質が生じます。(条件により電気をとおしたり、とおさなかったりする)
一方、炭素を含まない他の原子との化学的結合を有する場合は、化合物とよび、天然に最も多く存在する無機ゲルマニウム化合物・単体ゲルマニウムの酸化化合物である二酸化ゲルマニウムは大量に摂取した場合には毒性が比較的強まり、継続した摂取は世界中で死亡事故を引き起こしました。この二酸化ゲルマニウムの継続大量摂取は、アサイゲルマニウム(当時はGe-132)を真似て、見た目には見分けがつきにくい二酸化ゲルマニウムを有機ゲルマニウムだと偽って、ラベルに有機ゲルマニウムと記載して販売したためにおきた不幸な事故でした。
さらに、その後はクエン酸・乳酸ゲルマニウムというものが登場し、これを誤って有機ゲルマニウムの括りにしたため(もしかすると誤ってではなく故意かも・・・)に起きた腎不全でも死亡事故が起きてしまいました。
これらのいずれも、有機ゲルマニウム(今もそうだが当時はGe-132を指す呼称だった)だと偽った無機ゲルマニウム化合物の代表である二酸化ゲルマニウムの毒性によるものであったが、あたかも有機ゲルマニウム(当時のGe-132)は毒だという風評が広がってしまったのです。
今でも、国内のネット情報で国の管轄の発信では基本としてゲルマニウム化合物は毒であること、『サプリメントとしての摂取は恐らく危険である』と記されています(苦笑)
参考:https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/2003/000273/200301176A/200301176A0012.pdf(厚生労働科学研究成果データベース)
まぁ、過去に死亡事故もあり、偽ラベルで毒物を売った輩がいるのだから行政としては危険であることをできるだけ周知していかなければならない、ということはぼくも理解はできます。
ちなみに、厚労省からはゲルマニウムを含む食品の摂取については通知をだしていて、安全性の確認がされているものを使うように記されています(本稿後半にリンクを付けました)。その意味では、食品として使用するために安全性評価を自主的に行い、非常に長い年月をかけて毒性のないことを証明してきたアサイゲルマニウムだけが食品として使用することの出来る素材であり、その他のメーカーが作って販売している有機ゲルマニウムは程度の差はあれどリスクを承知で販売し、エンドユーザーが承知か不承知かは分からないけれども、リスクを負って購入して使用しているという状況なのです。
それでは、アサイゲルマニウムの安全性が実際はどうなのか・・・。
アサイゲルマニウムの安全性に関する研究
アサイゲルマニウムは1967年に浅井一彦博士のチームによって開発され、その水溶液を初めて口にしたのは浅井先生本人であったことを伝記に記しています。
動物での毒性試験すらもする前に、自分の身体で人体実験をしたようなものです。さらに、一度だけではなく、体調を崩して寝込んでいた状態であるにも関わらず先生は一片の疑いもなく、大量に飲み続け、毒性が出るどころか自らの体調が著しく回復していくのを経験し、安全性に自信をつけていかれたわけです。そして「この私のゲルマニウム(アサイゲルマニウム)は人類の病による苦しみを取り去るものだ」と確信して広めていこうと尽力された人生だったのです。
やがて、病気への治療を考えた時に医薬品にしていくことを目指さざるを得なくなり、医薬品に求められる安全性基準を確認する必要に至りました。アサイゲルマニウムは開発名がGe-132で、その医薬品としての使用のために課されている様々な医薬品GLP試験を実施しました。医薬品GLPとは医薬品の安全性に関する非臨床試験のうち厚労省の各種規定する資料のうち、急性毒性,亜急性毒性,慢性毒性,催奇形性その他の毒性に関するものです。
医薬品として使用する上で、人体に使う前に動物などを使って上記の安全性を評価する各種毒性試験を実施することが求められます。その後、GCPという臨床での試験(治験)を第一相,第二相安全性と実施してから効能の評価へと進みます。
この医薬品GLPやGCPを医薬品開発の一環で実施しているアサイゲルマニウムは、この過程で極めて毒性が低く、安全性が高いことが証明されていきました。このあたりのことを、担当していたはずの厚生労働省(当時は厚生省)が現時点での情報としてこのようなアサイゲルマニウムの過去について一切書いていないのは、責任を負いたくないからですね、間違いなく。
すくなくとも、他の食品と違い、単一成分で57年間ヒトが飲用してきて死亡事故は一件も生じていないという点は強調して良いと思います(通常の食品は単一成分ではなく様々な分子が混じりあっています)。医薬品開発の時にも相当な大量投与が行われていても、アサイゲルマニウムによる事故は起きていません。一方、偽物すなわちGe-132を語る粗悪な製品(中にはGe-132相当成分の含まれない二酸化ゲルマニウムの粉末まで存在した)により死亡事故が起こり、有機ゲルマニウム・Ge-132も極めて危険というレッテルが貼られてしまった過去があります。この件も含めて、当社が安全性について非常に多くの資金と時間をかけて検証を行ってきたところです。
さて、こうした安全性に関する取り組みは、ぼくが入社した1995年には概ね出揃っていて、治験を長い年月続けている時だったのでこれらのGLP基準をクリアした上でのことだったわけです。
さらに、安全性に関する取り組みは続き、2000年から始まった化粧品原料としての展開に対応するため、皮膚パッチテスト試験や皮膚刺激性試験が追加で行われました。さらに、癌原生試験という試験もかなり大掛かりに実施されて、2015年頃に安全性を語るうえで必要となる十分なデータを得ました。
アサイゲルマニウムの安全性データ概要
アサイゲルマニウムの安全性データの概要を以下に記していこうと思います。
アサイゲルマニウムの安全性に関してのまとめは当社の企画部を中心として実施され、現在企画部課長の土井山がFOOD Style21誌に一昨年記した記事を掲載されています。この冊子の紹介の見開きのチラシも用意されているので、お手元にほしい方はWebページのお問い合わせサイトから依頼してください。
さて、以下に項目別にデータを供覧してまいります。
急性毒性試験(単回投与)
まず、アサイゲルマニウムの経口(口から摂った場合)での投与試験の結果を記します。投与される個体の半数が死亡する量を示すLD50値というのがあります。これはLD(Lethal Death)すなわち致死率が50%になる値のことですが、ラットの雄で14,489mg/kg、雌で14,910mg/kgでした。そしてイヌでの試験値としては8,500mg/kgでも死亡例がないことを確認しています。直接的にヒトへの適応はできないとしても、後者のイヌのデータからの換算によれば、50kgの体重の方であれば425gという量を食べたとしても死なないということになります。
亜急性・慢性毒性試験(反復投与)
単回の多量摂取についての評価で、前項の通り大量なアサイゲルマニウムを食べたとしても死亡しないことが示されているわけですが、何度も継続して摂取しても大丈夫なのか評価する亜急性・慢性毒性試験も実施されています。繰り返しの摂取や、長期継続でも問題がないかを対象とした試験です。こちらの試験でもラット・イヌのどちらとも多量の摂取を強制した経口での投与試験で一日あたり500mg/kg以上の時(50kg体重換算の場合に25g)を超えた超大量摂取時は血液生化学検査値の変化や体重減少などが認められるようになったことが記されています。
このように、一度に超大量に摂取するとき、または繰り返してかなりの大量を摂取する場合には、主に軟便化すなわち下痢が生じることも確認されました。
ただし、その量は普通に摂取できる量を遥かに超えているものでした。その意味でも、これら一般毒性試験の結果からはアサイゲルマニウムの毒性は極めて低いと判断できるものになっています。
生殖に及ぼす影響評価試験
アサイゲルマニウムは生殖におよぼす影響がないかという点でも試験を実施しています。妊娠時に摂っても大丈夫なのか、食品としては気になるところだと思います。
妊娠前と妊娠初期に経口投与を行う試験(Seg.I)、胎児の器官形成期に経口投与を行う試験(Seg.II)、そして周産期および授乳期に経口投与を行う試験(Seg.III)が実施され、毒性が出ないか評価試験が行われてきました。Seg.IとSeg.IIIについてはラットで、Seg.IIの試験はラットとウサギを用いて評価されました。
いずれも、先の急性毒性試験や亜急性・慢性毒性試験と同様に無作用量は高く、かなりの高用量で軟便および下痢が生じたという結果でした。1,000mg/kg/日を超えるありえない高用量の摂取(例えば50kgの女性が50gの粉を毎日食べる様な)では重篤な症状や最悪の場合は死亡といったことが生じる可能性はあるデータになっています。
なお妊娠中の胎児への無影響量はSeg.Ⅰ、Ⅱ の試験により1,000mg/kg/day、出生後まもない新生児への無影響量はSeg.Ⅲの試験に より2,000mg/kg/dayという数値で、いずれも通常の化学物質ではあり得ない高用量になっていました。
基本的に、アサイゲルマニウムは妊娠前から出産後に悪影響をおよぼすことはないことが確認されています。また、以前の記事で紹介している通り、妊娠期に摂取して血中の酸素供給能力が高まると、胎児への良い影響があるだろうとの岡澤美江子医師の臨床観察での意見がある。また、浅井ゲルマニウム研究所の社員の出産や子育て、中村篤史医師の御子息ゲルマボーイの成長を見るに、間違いなく成長に良い影響を示しているだろう(笑)
抗原性試験
抗原性試験というのは、免疫細胞の重要な働きとして抗原・抗体反応があります。これは自己にとって異物となる抗原(多くの場合はタンパク質)に対して免疫細胞が認識し、システマティックにこの異物をマスクする抗体を産生し、抗原と抗体が結合する反応です。
通常は、害を及ぼす物質を無害化する(反応性を低下させる)ことで自己を防御するシステムですが、この反応が過剰に起きると免疫系の反応のバランスが崩れ、排出しようとする働きのアレルギー反応が高まることが分かっています。ですから、食品として摂取するものは抗原性がないことが重要です。(ただし抗原性のある食品でも経口免疫寛容という機構でアレルギーが出なくなるように生体は働いています)
アサイゲルマニウムが抗原となって上記の反応が過剰になることがないか評価したわけです。この試験については先述したGLPに対応した試験ではなく非GLP試験として実施しています。全身性アナフィラキシーおよび受動的皮膚アナフィラキシー試験でアサイ ゲルマニウムの抗原性を検討して、 これら両実験ではアナフィラキシー反応は共に陰性であ り、アサイゲルマニウムの抗原性は 認められなかったことが確認されています。
さらに、後者の皮膚への影響を評価する試験として遅延型アレルギー反応を引き起こす可能性がないか、モルモットを用いて検討する皮膚感作性試験 をGLP基準適合試験として検討しています。その結果、 0.1、0.6、3.5%のアサイゲルマニウ ムを処理し、遅延型アレルギー反応 を惹起した部位において、皮膚反応 は見られなかったのですが、20%と超々高濃度の アサイゲルマニウムでは10例中2例 に惹起後24時間で紅斑が認められました。しかし、更に時間が経過した48時間後では認められなかったので、一時的に免疫反応が強まったものが表面化したと考えられました。
これらの結果からアサイゲルマニウ ムは皮膚に対する感作性(皮膚を刺激してかぶれたり炎症を起こす作用)を持たないと評価されています。ですから、化粧品としても高濃度のクリーム製品を作ることが可能になったわけです。
変異原性試験
変異原性というのは、試験対象になる物質が突然変異を起こさせて遺伝子情報が変化し、発癌を誘導する(してしまう)作用がないかを評価することが出来る試験です。
細菌(大腸菌・サルモネラ菌)を用いる復帰変異原性試験、哺乳類(チャ イニーズハムスター)の培養細胞を用いる染色体異常試験、げっ歯類(マ ウス)を用いる染色体異常を検出する小核試験(通常は一つの大きい核なのが以上を起こして小さな複数の核になるのを確認する試験)によりアサイゲルマニウムの変異原性を検討しました。
いずれの試験においてもアサイゲルマニウム には変異原性は認められませんでした。つまり、摂取することで遺伝子の突然変異は引き起こさないと考えられます。
ちなみに、安全性とはそれますが、大腸菌に放射線(ガンマ線)を照射して敢えて突然変異を引き起こすことでコロニー(大腸菌が増殖して培地上に盛り上がる事で可視化される)の出来る数が減少する程度を確認する研究法があり、国立遺伝学研究所(三島)の賀田先生がこの実験系でアサイゲルマニウム(Ge-132)の保護効果を検討されています。その培地中にアサイゲルマニウムが含有していると突然変異が起こりにくくなり、大腸菌のコロニー減少が抑制されるという研究も結果が報告されています。
https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/09553008214551621
つまり、アサイゲルマニウムが遺伝子の変異を引き起こすどころか、遺伝子が放射線によって変異してしまうのを抑制する効果があるということです。
がん原性試験
さらに、完璧にするためにアサイゲルマニウムのがん原性試験というものも実施しました。要するにアサイゲルマニウムの摂取が体内の細胞をがん化し、がんの原因となることがないかをチェックする試験です。
rasH2マウスとF344ラットの2種 のげっ歯類を用いて、アサイゲルマ ニウムによるがん原性を検討しています。 rasH2マウスを用いた26週間の発 がん性試験では、アサイゲルマニウ ム投与群と対照群の生存率に差は認 められませんでした。加えて、腫瘍性病 変の発生率についても、アサイゲル マニウム投与に伴う有意な上昇は 認められませんでした。
このことから、 rasH2マウスを用いた際には、マウスにおいて発がん性はない と考えられました。 一方でF344ラットを用いた24ヶ 月間のがん原性試験において、雄で は1.3%(585mg/kg/day)、雌雄両方 で2.5%(雄:1,195mg/kg/day、雌: 1,509mg/kg/day)と非常に高用量のアサイゲルマニウムを投与し 際には、高カルシウム血症が誘導されました。また、 副腎髄質における褐色細胞腫の発生率が上昇する結果になっていました。しかしながら、この実験系において発生した腫瘍はラット特有のものであるこ とが知られ、ヒトにおいて同様の作用機序で腫瘍が発生することはメカニズム上ほとんどあり得ないとされています。
結論として、採用さ れた実験系において、アサイゲルマニ ウムの投与による腫瘍の誘発は、マウス とラットにおいて発生せず、アサイゲルマニ ウムの発がん性はないと考えられています。また、もちろん医薬品開発時代の患者さんから健康食品として二十年以上にわたりご利用のお客様にも、アサイゲルマニウムを摂取していて、それが原因と考えられるがんになったという事はありません。
以上に記してきたような各種安全性試験(毒性試験)の結果より、ア サイゲルマニウムの相当な高用量摂取にお いては下痢や軟便などの消化器症状 が発現する場合があることと、それに伴う体重減少や血液生化学検査値の変動など2次的な 毒性が発現することが示されてきたことになります。しかし、実施した安全性試験の結果で明らかになった無毒性量の最小値から 計算すると、ヒト換算で1日当たり 約15gにもなります。その量はアサイゲル マニウム含有製品に 表示している1日摂取目安量の20倍 以上の値であり、目安量を守る(あるいは多少増えて外れる)範囲内であれば、アサイゲルマニウムを日々摂取することは何も問題がないということになります。
「健康食品の『安全性自主点検』認証登録制度」への登録
さて、以上のように長年・・・それこそ半世紀をかけて安全に摂取できる物質であるかとか、製造方法にこだわってきたのがアサイゲルマニウムなのです。他の”アサイゲルマニウムを真似た製造法の異なる有機ゲルマニウム”とは安全に対する考え方と取り組み・姿勢がまったく異なる唯一無二のゲルマニウム食品素材になります。
余談ですが、最初の方に記した通り、過去の二酸化ゲルマニウムや乳酸・クエン酸‐ゲルマニウムによる死亡事故を受けて、厚生省(現厚労省)は対応すべく通知を出して安全な使用に関する注意喚起をしてきています。
そして、この最後に記されている第二項.『食品関係事業者に対しては、ゲルマニウムを食品の原材料として使用する場合は、予めその長期健康影響等安全性を確認して使用するよう指導すること。』とされています。
しかし、その実態はアサイゲルマニウムを真似た有機ゲルマニウム製造会社は長期健康影響等の安全性確認などしておらず、すなわち行政の通知を無視して食品として使用すべきでないものを自己判断で食品として販売しているということになります。
ぼくは、このこと(ニセのGe-132および有機ゲルマニウム)についてTwitterで度々発信して注意喚起をしてきました。もちろん、昨今の他社競合製品により明確な死亡事故が起こっているわけでもないですし、概ねはアサイゲルマニウム様の構造の分子の粉末を作っているとは思います。しかし、結局はその様な販売者として顧客の安全を守る姿勢や、万一のことが製品にないかどうかという観点で費用をかけない分が安価になって販売しているという事実も知ったうえで使ってほしいところです。そして、やはり自分や家族の健康よりも金額が安いということの意味を理解して自己判断して使う分には仕方ないと思っています。昨今の社会経済の本邦における衰退ぶりはただごとではないので。
この厚労省の通知にもあるとおり、アサイゲルマニウム以外のゲルマニウムで問題となるのは多くの場合が腎臓への負荷による腎不全です。ですから、今回のような紅麹の騒ぎのように、有機ゲルマニウムが問題で腎不全の死亡事故がおきた等となれば、業界全体の問題にもなり、これまでの安全性に関する取り組みが無駄(台無し)になることも懸念されます。
そのような状況を踏まえて、浅井ゲルマニウム研究所では以上の種々の毒性試験成績等の安全性に関するアサイゲルマニウムのデータで、本邦においては唯一の健康食品の安全性を客観的に評価し認証する制度へ申請し、2019年11月22日に(公財)日本健康・栄養食品協会の「健康食品の『安全性自主点検』認証登録制度」に認証登録されました。これは、当社が行った安全性評価は、第三者(有識者)により一定の水準に達していることが認められた。ということを示しているものです(注)。この認証登録はゲルマニウム素材としてはもちろんのこと、完全な化学合成品(元々は天然に存在しなかったであろう物質)では当社のアサイゲルマニウムが初めての物質になります。
(注) 登録番号:19A001、登録名称:アサイゲルマ/一般名称:有機ゲルマニウム(poly-trans-[(2-carboxyethyl)germasesquioxane])、コード番号:19A001001
(下記リンクの公益財団法人HPの原材料一覧にて確認できます)
安全性資料
じつは最初にも書いた通り、今回の安全性データについては、浅井ゲルマニウム研究所企画部の土井山爽太課長が記したFOOD Style 21の記事を多少変更してパクった内容です (;´Д`)
浅井ゲルマニウム研究所では、エンドユーザーのお客様も含めて安全性のデータを確認して使いたいという方のために資料請求に対応しています。
上記の記事は少々難しい部分もあるので、ダイジェスト版というか・・・少し分かりやすくしたパンフレット(見開き)も用意していますので、会社Webページからのご請求も可能です。
当社の希望としては、浅井一彦先生が築き上げたアサイゲルマニウムという稀有な物質を不安なく皆様の健康に役立てていただきたいということが前提にあります。
”健康になりたいと思って使うもので体調を崩しては本末転倒(こちらはエンドユーザーのお客様のお言葉のパクリ・・・)”ですから、じっくりと、どの会社の、どの製品なら安全の問題がないのかを見極めてお使いいただければ幸いです。
下記記事も参考にしてください。
皆様のセルフケアにアサイゲルマニウムを一層お役立ていただきたいです!