大晦日の過ごし方考察
~昭和初期から令和まで〜
昭和初期:
豆炭こたつと年越し蕎麦
昭和初期の大晦日は、「静と動」が入り混じる特別な一日。日中はおせち料理を作る「戦場」と化した台所で、家族総出の大忙し。夜になると、豆炭こたつに家族全員が集まり、ほのぼのとした時間を過ごします。ラジオから流れる「除夜の鐘」を聞きながら食べる年越し蕎麦は格別。
でも、寒さが厳しく、足が冷えすぎて「こたつの中で足が戦争!」なんてことも。除夜の鐘が108回鳴り終わる頃には、隣の家の鐘も数え始めて、何回鳴っているか分からなくなるのも愛嬌です。
昭和30年代:
テレビの登場で年越し革命!
テレビが家庭に普及し始めた昭和30年代、大晦日の主役がラジオからテレビへと移行。家族揃って白黒テレビにかじりつき、「紅白歌合戦」を見ながら年越しそばをすするのが新しい定番に!
この時代の紅白はまだ厳かな雰囲気で、「歌手がキラキラしている!」と感激したものの、画面の白黒では衣装の華やかさは想像力次第。「来年はカラーが来るらしい!」と期待を膨らませつつも、視聴後には「テレビが疲れるから早く寝よう」という健康的な人々も多かったとか。
昭和後期:
バブルの波に乗れ!ド派手な大晦日
昭和後期、大晦日はどんどん派手に!紅白歌合戦もカラー放送が当たり前になり、年越し特番も増えてテレビのチャンネル争いが勃発。
一方で、バブル期には「年越しパーティー」や「ディスコカウントダウン」に出かける若者が急増!テレビはつけっぱなしで、家族が揃っていないことも珍しくありません。大晦日の食卓に高級シャンパンやお寿司が並ぶ家も多く、「年越し蕎麦じゃなくてフレンチだよ!」なんて声も聞こえました。派手さと華やかさがピークに達した時代です。
平成期:
平成らしい“ゆるさ”が漂う大晦日
平成の大晦日は、バブル崩壊後の余韻もあり、「のんびり」と「楽しさ」が融合。紅白歌合戦は依然として人気ですが、格闘技イベントやお笑い特番が台頭し、好みで選べるように。
「年越しは一人でまったり」という人も増え、カップ麺で年越しする人や、ゲームをしながら年をまたぐ若者も登場。「平成は個人主義の時代」と言われるように、過ごし方は家族から友人、そして自分だけの時間へと多様化しました。
令和期:
デジタル時代の“繋がり”大晦日
そして令和。スマホとSNSが当たり前になった現代では、リアルとオンラインが交錯する大晦日。紅白を見ながらSNSで実況するのは日常風景。友達とZoomで乾杯したり、VTuberの年越し配信を楽しむ若者も増えています。
年越し蕎麦もデリバリーが可能で、「大晦日はUberとNetflixで決まり!」というスタイルもすっかり定着。初詣もオンライン参拝が可能で、「家から一歩も出ない大晦日」が進化系ライフスタイルに。
まとめ:
時代ごとに変わる楽しみ方
昭和初期の暖かい家族団らんから、令和のデジタル融合大晦日まで、時代ごとに形は変わっても「新年を迎えるワクワク感」は不変。その瞬間、どんな形でも「今年もありがとう」「来年もよろしく」の気持ちがあれば、素敵な大晦日になるのです!
明日は大晦日、皆さんはどのような大晦日過ごされますか?
因みに私はカミさんと紅白歌合戦を観ながらお酒を呑んで、すぐ横の四天王寺さんの除夜の鐘を聞きながらウトウトしてるでしょう。
読んで頂きありがとうございます。
K,Tsuda