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【静岡・伊東温泉】大航海時代のロマンと色鮮やかな四季に憩う宿「界アンジン」

色鮮やかな景色と優しい湯で愛され続ける「伊東温泉」

別府や由布院と並び、日本三大温泉郷の一つに数えられる伊東温泉。

伊豆半島の東岸に位置し、目の前に相模湾が見渡せるこの場所ではオーシャンビューの宿が多く立ち並び、人気の温泉地となっています。

歴史は古く江戸時代までさかのぼり、徳川将軍家への献上湯にもなったとか。明治以降は文人墨客も多く訪れました。

伊豆の海 青く温泉 靄しろし 柑子実り 椿花咲く
                            与謝野晶子

海や花、靄(もや)などが、伊東温泉を色鮮やかに彩る情景が目に浮かびますね。

全国的にも湯の湧出量が多い伊東温泉の泉質は「塩化物泉」と「硫酸塩泉」の2種類。
いずれも保温効果が高く湯冷めしにくい特徴があり、別名「熱の湯」とも言うそうです。

無色無臭でさらりとした肌感のお湯は、若干の食塩を含み、乳幼児やお年寄りにも優しい湯として、昔から人々に愛されてきました。


日本初の洋式帆船を築いた英国航海士「三浦アンジン」

そんな伊東温泉のランドマーク「東海館」の近くに、「界アンジン」はあります。

「アンジン」とは、江戸時代この地で日本初の洋式帆船を作ったオランダ人の名前です。

オランダ名を「アダムス・ウィリアムス」
日本名を「三浦按針(アンジン)」といいました。

彼は関ヶ原の合戦があった1600年に大分県の臼杵に漂着し、徳川家康に大阪へ呼び出されます。
家臣たちは按針を含めた船員全員は海賊であり、処刑すべきだと訴えました。

しかし家康は
「彼らは私や日本に危害を与えていないし、その様子も見えない。よって彼らを処刑すべきではない」とし、
むしろアンジンたちから世界情勢や学問について聞き取りを行いました。

そこでアンジンは、日本では未知だった世界情勢のことや、数学や幾何学などの学問を家康に教えました。家康はたいそう彼を気に入り、旗本の位と三浦半島の一部を分け与えました。

その後、西洋列強に対抗するために家康は按針に洋風帆船の造船を命じ、ここ伊東の地で、彼はついに2隻の帆船を作り上げたのです。

家康は将軍である自分にも忖度しない態度や、様々な学問に優れた彼の能力を非常に高く評価し、「オランダに帰らないでくれ」と晩年まで懇願したそうです。

サムライになった英国人「三浦按針」

大航海時代のロマン漂う宿 「界アンジン」

伊東温泉のランドマーク「東海館」の近くに、「界アンジン」はあります。

按針が築いた洋風帆船のひとつ「サン・ブエナ・ベントゥーラ」から名前をもらった最上階の「サンブエナデッキ」からは、時間ごとに表情を変える海や空の景色を楽しめます。

館内には、大航海時代を描いたデザインがたくさん。
客室はすべてオーシャンビューで、大海原に漕ぎ出すような開放感を感じられます。
また、館内のいたるところに海や船にまつわるアートが散りばめられていて、フロントでは波をモチーフにしたアートがお出迎えします。

サンブエナデッキ

食事

夕食は、伊豆半島の名産である金目鯛などの食材に、英国料理のエッセンスを加えたブイヤベースをご用意しています。

出汁の旨み、魚の旨みをご堪能いただける特別会席です。海の恵みを存分にお楽しみください。


温泉

温泉には内風呂と露天風呂をご用意。
花火大会がある日は、露天風呂から花火を見ることができます。

御影石の内風呂からも景色が望めます。
空のグラデーションが美しい朝焼けや薄暮、海に映る月の道・ムーンロードや花火まで、ダイナミックな景色を満喫できます。

湯上り後は、サンブエナデッキでひと休み。大航海時代に船乗りたちが水の代わりに飲んでいたクラフトビールで乾杯しましょう。


大航海時代のロマン漂う宿 
星野リゾート「界アンジン」

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