あじさい寺音楽寺と江南市
6月16日(日)は午前11時より愛知県江南市のあじさいと円空仏の寺音楽寺さまにて演奏会をさせて頂きました。米国との結びつきもご紹介しながら昭和の名曲を中心に好天の中お送り致しました。
"音楽寺"さま、音楽に関わるものとしては感動的なネーミングですが、山号も後年改められたもののようですが"琴聲山"。音楽関係に絶大なご利益頂けるような気が致しました。
16体の円空壮年期の作とされる円空仏とご本尊の薬師如来坐像は江南市指定文化財で、併設されている村国の郷資料館で近くの熱田社所有の刀とともに特別公開されました。
境内では色とりどりの紫陽花が満開で咲き誇り、数年前には観音堂下に造られた池でヘイケボタルの幼虫が放流され8時頃には鑑賞できるそうです。
遺物発掘により創建は白鳳時代にさかのぼるとされる音楽寺さまは平素無住ですが、村久野地区の皆様により温かく管理されております。本当に地元の皆様にはお世話になり心から敬服申し上げます。
江南市の歴史を語る上でかかせないのが、織田信長の側室吉乃の実家である生駒家です。
生駒家は家広が応仁の乱を逃れた当地に至り、馬借として財を成し代々織田家に関わるようになりました。
家宗の娘吉乃が信長に嫁ぎ、小折城で次男信雄を産んでいます。
生駒家の典医であった廣間家の門として下屋敷中門が現存しています。
生駒家の墓石は市内4か所にわかれ生駒氏石造群として江南市指定史跡となっておりますが、菩提寺久昌寺さんは各所メディアでも報道されましたが、維持管理が困難となり2022年解体。跡地は公園となり、墓石群のみ残されています。
すぐ西には生駒氏の氏神であり、現社殿は織田信長長女徳姫と生駒利豊が再建したものとされる龍神社が鎮座しています。
また江南市といえばいまでも8つの塔頭寺院を備え藤の名所として知られる曼荼羅寺がよく知られています。
後醍醐天皇の命により元徳元年(1329)創建され、現在でも広い寺域を誇っています。現在の正堂は江戸初期後に徳島藩祖となる蜂須賀家政により再興されたものです。
その寺歴に倣い絹本著色浄土五祖像、銅鐘を含む多数の文化財を所蔵し、藤まつり期間に併せ特別公開され、本年はじめて拝観することができました。
狭いながらも織田信長に繋がる歴史と素晴らしい円空仏がある江南市。是非ご訪問ください!