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蒲生氏郷と日野駅舎(蒲生郡日野町)

1月14日は本年初ライヴとして滋賀県蒲生郡日野町の1900年頃建設、1916年改修の現役最古級の鉄道駅・日野駅内にある観光交流案内施設「なないろ」にて弾き語りを交えつつライヴさせて頂きました。最近国内アーティストの死去が多く、改めて秀逸な楽曲を取り上げさせて頂く機会も多くなりました。

蒲生氏郷公と一族の墓所(左上は信楽院の氏郷公の遺髪塚・中上は氏郷公の父賢秀墓所、右上は祖父貞秀墓所、下左は4代前の定秀墓所。

さて日野町といえば製薬関連の建造物が残る有名な近江商人のふるさとでありますが、三重県人として忘れる事のできないのが松坂城主蒲生氏郷公生誕の地であることです。
名君として知られた氏郷公は織田氏の家臣蒲生賢秀の三男として日野城(中野城)で生まれました。産湯の井戸も現存します。信長の人質となるものの気に入られ幼少期に信長の二女を娶らす約束をされたとか。1569年14歳にして現松阪市の大河内の戦いで初陣を飾っています。信長没後も各地で功績をあげ秀吉にも重宝されました。1588年松坂城を築城。城下町を作り上げました。1595年40歳にして伏見の蒲生屋敷で没。

日野町にある氏郷公の銅像

千利休に師事する茶人でもあったそうです。墓所は大徳寺黄梅院。非公開ですが、劔を抱いた姿勢で埋葬されているそうです。町内の信楽院には氏郷公の遺髪塚のほか、同寺本堂内には曾我蕭白の師ともいわれる高田敬輔の70歳の力作大作の天井画「雲龍・八大龍王・韋駄天・飛天図」が残されており拝観できます(敬輔の墓も同寺にあります)。町内の東本誓寺には敬輔の作とされる庭園もあるそうです(次回是非行きたい)。

信楽院の高田敬輔による本堂天井画(滋賀県指定文化財)

町内には中野城に移る前の蒲生氏の居城音羽城跡もあります。

日野駅内には旧定期券販売所を改装した日野駅鉄道ミュージアムがあり、駅舎外にはタッグローダーが展示されています。

近江鉄道日野駅舎

当日は西川さんが提供される美味しい地産地消の料理を頂きました。また特産品の鎌掛地区発祥のカブ"日野菜"も有名です。
町内には毎年5月2,3,4日に開催される馬見岡綿向神社の春の例祭である日野祭の日にだけ開けられる桟敷窓を備えた民家が渡御行列や曳山が通る本町通や綿向神社の参道に面した民家の塀に設けられている事も大きな特徴の一つです。

桟敷窓の開けられた民家

歴史と自然一杯の日野町。是非ご訪問ください!

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