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とりいもと宿場まつり

10月1日は4年ぶりに開催されました、彦根市中山道鳥居本宿場のとりいもと宿場まつりに出演させて頂きました。
鳥居本宿は中山道63番目の宿場として本陣・脇本陣の建物は現存しないものの、往時の佇まいを依然残す町並みが続いております。

JA前広場ステージにて出演しました。

この日は北端の有川家住宅(重文)から成宮家住宅(登録文化財)までの約600mが歩行者天国となり、多くの出店、また寸劇や歴史講座なども開催されました。

有川家住宅の明治天皇休憩所

歴史・建築ファンの自身としてとても感動したのは文化財建造物の内部特別公開です。
北端の350年の歴史を誇る赤玉神教丸(いまも邸内の薬局で販売されています)で有名な有川家住宅は東の薬医門奥には明治11年明治天皇の北陸巡幸の際に増築された休憩所があり、店舗内も大きな看板などが展示されました。

旅籠を趣そのままにデイサービスセンターとして利用した鈴の音さん。

彦根市指定文化財の岩根家住宅は当時"鳥居本のさんあか(赤玉、渋柿で染めた合羽、赤スイカ)"の一つ合羽を製造していました。
デイサービス鈴の音さんは当時の馬を繋いだ環金具が残る旅籠を再利用しています。

合羽製造を営んだ岩根家住宅(彦根市指定文化財)

本陣の寺村家は201帖あったとされる当時の建物こそありませんが、現在の主屋は昭和10年頃ヴォーリズの設計です。内部は公開されませんでしたが、庭園では活気あるフリーマーケットが開催されました。

寺村家住宅(登録文化財)、もと本陣

そして会場となった通り中山道から一本西に反れますが、近江鉄道鳥居本駅は昭和6年の建築で現在も駅舎として使用されています。当日資料展示があった駅長室では地元のピアノ教師寺村邦子さんにより2007年ギネス認定の世界一長いコンサート184時間連続のコンサートが開催されました。音楽関係者としてこちらは見逃せませんね。

鳥居本駅のギネス認定書と

ステージのJA広場を過ぎ成宮家住宅(登録文化財)は1903年の建築。井伊直弼の絵画の師匠中嶋安泰の杉戸絵が残っています。地元街並み保存に務められる鳥居本お宝発見隊の皆様に加え、滋賀県立大学学生さんもボランティアで活躍されていました。

成宮家住宅(登録文化財)

更に南へ、百々家住宅は現在そば店百百百百(どどもも)となっており、人気店舗ということもあり、かなりの待ち人数でした。戦国時代の佐和山城代も百々氏であり縁者にあたるのかもしれません。

道標「左中山道京いせ」「右彦根道」

そして最後に中山道と朝鮮人街道がぶつかる地点にあるのが上の道標(彦根市指定文化財)です。
お忙しい中かけつけてくれた友人や、久々にお目にかかる出店者の方もあり、関係者の皆様を含め本当に感謝の一日となりました。

そば店となっている旧百々家住宅(登録文化財)

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