【#1 言葉による暗示】 幸せ"になりたい"の罠 ~ 幸せに生きるための行動経済学・心理学 ~
おはようございます、日々野あさひ です🌅
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
今回から、"幸せに生きるための行動経済学・心理学"シリーズとして、1回1テーマを基本に書いていきたいと思います。
このシリーズ以外の記事も織り交ぜながら、長くやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします🌞
さて、初回となる今回は、
幸せ"になりたい"
という言葉を使うことに潜んでいる罠と、それを回避するコツについてもお話ししますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事をご覧になっている方の中には、
幸せ”になる”、ではなく、幸せ”である”
だとか
幸せは、なるものではなく、気付くものだ
といったようなことを、インターネットや書籍等でご覧になったことがある方もみえるかと思います。
実際、持続可能な幸福感を得るためには、その通りなんです。
でも、仮にそれがわかっていても、なかなか一筋縄ではいかない人が多いのではないでしょうか。
なぜ、幸せになりたいのに、なかなか幸せを感じられないのか。
その要因の一つは、自分が使う言葉によって、無意識のうちに自分自身に暗示をかけてしまっているからかもしれません。
では、私たちは「幸せになりたい」という言葉によって、自分にどんな暗示をかけてしまっているのでしょうか。
多くの人は、すごく純粋に「幸せになりたい」と願っていると思いますが、
幸せ”になりたい”という言葉は、
”今は幸せではない”
ということが前提になっていますよね。
つまり、この言葉を使っていると、たとえそのつもりがなくても、私たちの脳に対しては、逆説的に”今は幸せではない”という暗示を刷り込み続けることになってしまうんです。
いや実際、今は幸せじゃないんだよ。
とお思いの方もみえるかもしれませんが、表層的な意識でそのように考えるのと、暗示によって無意識的に、いわゆる深層心理と呼ばれるような部分が幸せじゃないと認識するのとでは、意味合いが異なります。
私たちの脳が無意識下で不幸な自分を受け入れてしまうと、(また次回あたりに詳しくお話ししますが)”現状維持バイアス”というものが働きます。
そうすると、幸せになりたいはずなのに、無意識のうちに不幸な自分(現状)を維持しようとして、幸せを拒むかのような行動をとってしまうんです。
こうなってしまうと、
自分は幸せになりたいと言いながら、不幸な自分のままでいることに安心してしまっていて、本当は幸せになろうとなんてしていないんだ。
ということを一旦認めた上で、幸せな自分が現状になるように時間をかけて変わっていかないといけませんが、これを認めるだけでもなかなか大変だったりします。
なので、今回は比較的楽に現状を修正できる、私なりの暗示の上書き方法をお伝えします。
やり方はとっても簡単です。
「幸せになりたい」
の代わりに
「”もっと”幸せになりたい」
と言うようにしてください。
それだけです。
初めのうちは、うっかり「幸せになりたいなぁ」と思ったり言ったりしてしまうと思いますが、構いません。
思った後、言った後で良いので、「”もっと”幸せになりたいな」と言い直してください。
一応、これで上書きできると私が考える理由をご説明しますが、言葉の前提が変わるからです。
「幸せになりたい」の前提は、「今は幸せではない」でしたが、
「もっと幸せになりたい」の前提は、「今も幸せではある」です。
たった3文字付け足すだけですが、その言葉の持つ暗示効果は全く違うものになります。
使う言葉をガラッと変えようとすると心理的な抵抗があるかもしれませんが、元の言葉に3文字足すだけですので、そんなに抵抗なく実践できると思います。
今、「幸せになりたい」という言葉を使っている方は、ぜひお試しください。
暗示によって無意識の認識を修正できれば、幸せを感じることの抵抗がなくなり、好循環に入ることが期待できます。
ちなみに、幸せを感じられていないうちに、直接的に「私は幸せだ」という暗示を自分にかけようとするのは、控えていただいた方が良いと思います。
実際に幸せを感じた時に「幸せだなぁ」と呟いたりするのは良いことですが、感じていないのに無理して「私は幸せだ」という暗示をかけようとすると、「幸せじゃないからこそ幸せだという暗示をかけようとしているんだ」となって、逆効果に働く可能性が高いので、ご注意ください。
それでは、最後に今回の趣旨をまとめておきます。
「幸せになりたい」という言葉は、自分自身に「今は幸せではない」という暗示をかけてしまう
「幸せではない自分」が常態化してしまうと、”現状維持バイアス”が働いて、幸せにならないような行動をとってしまう
「幸せになりたい」の代わりに「もっと幸せになりたい」と言うことで、「今も幸せではある」という暗示に修正できる
余談ですが、私たちが絵に描くことができるのは、言葉で説明できるものだけだそうです🎨
私たちが言葉を介して世界を認識しているのだとすれば、言葉というのは、思っている以上に大事にした方が良いのかもしれませんね。
それでは、今回は以上とさせていただきます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました🌄
この記事が、必要とされる方に届いて、幸せな人生のきっかけになってくれると私も幸せです。
(※2024年11月12日:タイトル修正しました)