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2024年6月の記事一覧

脱・着る服がない!低コストに「本当に使える服」を選ぶ3カ条【生活費月7万円YouTuberに聞く】

■「洋服迷子」を抜け出そう  世の中には、いつ見ても、どこを見ても、大量の洋服が売られています。  その上、オフィス用、普段用、レジャー用……と用途も分けてワードローブを揃えていくと、何が本当に必要なのかわかりにくくなり、メンテナンスはもちろん、購入するためのリサーチも大変です。  数があれば困らないかと思いきや、「服はたくさんあるのに着る服がない」という謎の現象が起こりまた別の服を買う……以前の私は、こんな「洋服迷子」になっていました。  こちらでは、私が「脱・洋服

学校や会社に合わないなら我慢しない!「予測できない生き方」こそ創造的で希望的だという根拠

 現在広く受け入れられている仮説に、宇宙はおよそ138億年前に起こったビッグバンという大爆発で生まれたというものがあります。しかし、一点の爆発からはじまったとすれば、それはひたすら均一に拡散して冷めていくはずで、原子同士が出会うこともなく、それではぼくたち人間はおろか、星や銀河も生まれません。  ぼくたちの存在を肯定することは、どうやら現代の科学だけでは難しそうです。  では、どうして星やぼくたちは誕生したのでしょうか? 古代ギリシャの哲学者エピクロスは、原子をはじめあら

【生活費月7万円】のYouTuberが教える「先取り貯金」の落とし穴と、本当に「先取り」すべき費用

■先取り貯金の落とし穴  節約や貯金の話で必ずおすすめされているのが収入から先に貯金分を引いておくという「先取り貯金」ですが、私には合いませんでした。  毎月一定額を貯める余力があるなら、先取り貯金はかえって遠回りに思えたのです。まずは私が色々な貯蓄法を試す中で、先取り貯金について気になった点を挙げてみます。  一つ目は、収入によって生活水準が上下する、という点です。  先取り貯金をしていた頃は、転職などをして収入が上がったとき、一緒に生活水準も変化していました。貯金

「1時間遊びたい子ども」対「1時間勉強させたい親」 どちらの意見も切り捨てない解決法は?

 議論をしたり、意見を言ったりするとき、論理的であることは重要ですが、論理だって万能ではありません。成り立っていると思っても前提や条件に見落としがあったり、考え方が飛躍していたりします。だいたい、ぼくたち自身、たくさんの矛む盾を抱えながら生きています。たとえ論理というものが完璧だったとしても、使っているぼくらが不完全なのですから、過信しないことも重要です。  有名な思考実験に「アキレスと亀」というものがあります。俊足で有名だったギリシャ神話の英雄アキレスと亀が競争することに

【月7万円】で暮らす人気YouTuberの浪費を止める「0円アイデア」3選

■「お金」を使うのは最後の手段 「ちょっと気分転換が必要だな」と思ったときにまず何をすることが多いでしょうか。まずググる、それより先に家を出る、まず計画や予算確保をするなど、いろんな方がいらっしゃることでしょう。  この「〜が必要だな」と思った次のステップに、すぐ「お金」が登場する場合は、月々のやりくりが大変になる……というのが、私の学びと気づきです。  必要だなと思ったときに、すぐ買いに走る人と、手元にあるもので何とか工夫して使う人であったら、お金の貯まり方も生活力も

「論破」は無意味?意見が対立したときにすべきなのは「前提を共有する」こと

 この世界に、まったく同じものは存在するでしょうか? 中学生のころ、同級生にそんな問いを出されたことがあります。ぼくは「まったく同じものなんてあるはずがない」と答えたのですが、その場にいたぼく以外の全員が「同じものはある」と言うんですね。  原子と原子はまったく同じだというんです。  ぼくは、人間がまだ発見していないような違いがあるはずだし、そもそも同じ原子は重なって存在できないはずだから位置情報は違うというようなことを主張しましたが、「物理の教科書をちゃんと勉強しないか

【月7万円】で暮らす人気YouTuberが導き出した「お金の存在感が“薄い”住まい選び」必須4カ条

お金の存在感が「濃い」環境とは?  都会から田舎まであちこちに住んでみて、明らかにお金がかからない環境があると気づきました。  浪費も蓄財も自分の心がけ次第かと思いきや、人というのはかなり環境に影響を受けるらしく、「お金の存在感が濃い環境」と「お金の存在感が薄い環境」がどうもあるようなのです。  働き方や収入額よりも、身を置く環境に含まれているお店の数や物価の高低などの、支出の「きっかけ」が鍵を握っている気がします。  例えば、コンビニに行くにも10分車を走らせねばな

AIと共存するために、私たちが知っておくべきひとつのこと 便利さとリスクを考える

 AIと人間はどこが違うのでしょうか? ぼくが子どものころは、コンピューターは近未来を感じる存在でした。しかし、いまやパソコンが使えることは常識になり、スマホがなければ生活にも仕事にも不便を感じるまでになっています。「あると便利」から「ないと不便」に感覚が変わるとき、それは、その社会の基盤(インフラ)に組み込まれはじめたと考えられます。  このあと「ないと生活できない」段階に達すると、都市における電気・ガス・水道・通信のように社会や経済活動をするうえでの生命線(ライフライン