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沈丁の花が咲く前に。

この時期になり、沈丁花の蕾を見ると、「祖母や大叔母の命日の墓参りに、いつ行くか。」が、母や叔母達と話にのぼる。

祖母の葬儀は、2011年2月11日。東日本大震災のひと月前だった。

そして祖母の姉、大叔母は、祖母の十三回忌を見届けて、昨年の春に亡くなった。祖母達の少女時代は戦時中で、支え合ってきたからか、お互いに嫁いだ後も仲が良かった。だから大叔母は、きちんと祖母を弔ってから、旅立ったのかも知れない。



祖母の葬儀は、2011年2月11日。東日本大震災のひと月前だった。

そして祖母の姉、大叔母は、祖母の十三回忌を見届けて、昨年の春に亡くなった。祖母達の少女時代は戦時中で、支え合ってきたからか、お互いに嫁いだ後も仲が良かった。だから大叔母は、きちんと祖母を弔ってから、旅立ったのかも知れない。

沈丁花の蕾を見ると、春が近づいてきていると浮き足立つ気持ちと、悲しみや鎮魂の気持ちがごちゃまぜになる。

祖母が亡くなって、震災が起きてから、13年以上経った今でも。

きっと、同じような思いを抱いている人はたくさんいるのだろう。

季節の変わり目は、体調も気持ちも整いにくい。

無理をせず、少しずつ、春に向かって、寒さで硬くなった心や体を解していこう。

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