麻羽たんぽぽ[和ハーブと森の占い師]

占い師/タレント。(株)森と紙ひこうき代表取締役。著書『和ハーブタロット』。占術は西洋占星術とタロット。和ハーブと占いと、そのほか思うことなど書いています。南熱海の森を自力開拓して東京から移住、森の中暮らし。森林セラピスト。

麻羽たんぽぽ[和ハーブと森の占い師]

占い師/タレント。(株)森と紙ひこうき代表取締役。著書『和ハーブタロット』。占術は西洋占星術とタロット。和ハーブと占いと、そのほか思うことなど書いています。南熱海の森を自力開拓して東京から移住、森の中暮らし。森林セラピスト。

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最近の記事

10月「ハマナスの実に寄せて」

夏に紅紫色の花を鮮やかに咲かせ、秋に結実するハマナス。
海辺に育ち、花は青い海を背景に1日だけ咲いて、散っていく儚い一日花。
一方、実はたいへん固く水も吸わず、落ちてもすぐには発芽しないガンコ者です。 ある日、実はぽとりと落ちて、長い海の旅に出ます。
「私の土地はどこかい?」「私が住まう砂浜はどこかい?」
新天地を夢見ながらも、自らの意思だけで辿り着けない希望の土地を目指して。 波に揺られて、色々な生き物に出会い、時には独りぼっちの夜を過ぎて、
果てしない水平線、永遠と思

    • 9月「和薄荷に寄せて」

      ハッカ(薄荷)とはいわゆるミント(Mint)のこと スース―する清涼感は、とても気持ちいい。 紀元前4000年前のエジプトから、 ハッカは気が遠くなるほど長く、世界中で愛されて、 日本でも紀元前60年頃には、栽培が始まったといわれる。 人の手から手へ、 どこまでも人の暮らしに浸透していったハッカ。 その過程で交雑を繰り返し、いまや600種を超える。 なんと順応性の高い、人に従順な植物だろう。 簡単に交雑し自分というものがないのだろうか。 やっぱり従順なほうが愛されるの

      • 俳優の柿澤勇人さんを占いさせていただきました

        「カッキーとゆかいな仲間たち2021夏 in Streaming」8810&Co.会員限定オンラインFCツアー番組内の占いコーナーで、30分出演。ありがとうございました。 柿澤勇人さんファンクラブのサイトはこちら http://fc.horipro.jp/hayatokakizawa/ 占いは、西洋占星術と和ハーブタロットを使いました。

        • 8月「葛の花に寄せて」

          クズの花は、蔓と少し大きめの葉の間から顔を覗かせ、 紫色の房を空に向かって咲かせます。 あまりに繁茂しているので草刈りを始めると、 蔓がほかの木々や草と絡み合っていて、 どこから手をつけたものか迷ってしまいます。 もちろん、クズはそんなことはお構い無しに 元気いっぱいに、 眩しい陽を浴びてきらめいているようです。 そんな中、 甘い花の香りが漂ってくると、 私は過ぎ去りし真夏を思います。 盛夏に精一杯咲き、 きらめき、生きて、 甘い香りを漂わせる花の姿は、 真夏の夢を謳

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        • 和ハーブ希望の物語
          10本
        • 星占いと和ハーブタロット占いのお話
          1本

        記事

          5月「ホオノキ(朴ノ木)に想う」

          雑木林を歩いていると、林縁に小さなホオノキが生えていた 樹高わずか50㎝だろうか 小さくても立派に大きな葉を付けていた 辺りを見渡したが、ほかにホオノキはない 実を食べた鳥がタネを運んできたのかもしれない もしくは、何年も経って芽を出したのか なんと、この木の種は土の中で20年以上も休眠できるらしい 数年後には3mくらいにはなっていよう やがて20~30mの大木になる 初夏の頃 大きなクリーム色の花を咲かせ香気を放つようになるのは いつからだろう ホオノキと人間の付き合

          5月「ホオノキ(朴ノ木)に想う」

          4月「春嶺の彩‐野生のサクラ、ヤマザクラ‐に想う」

          暖かい日が増えてくると、山の芽吹きが始まる 薄黄緑色~白っぽい黄色が山をおおう そのなかに、ぽつりぽつりと 赤茶色の葉と白い花が、織りあうようにピンク色の樹冠を作っている 野生のサクラ-ヤマザクラだろう 他にも、わたしの住む地方では オオシマザクラ、エドヒガン、マメザクラなども見かける 毎日のように山を眺めているが 野生のサクラたちはみな、思い思いのタイミングで花開く 一気に咲く木もあれば、のんびり咲く木もある 毎年同じでもない 今年はあの木は早かったわね、去年はこの木は

          4月「春嶺の彩‐野生のサクラ、ヤマザクラ‐に想う」

          3月「ヨモギが芽吹く頃に」

          早春の森を歩いていると、足元に芽吹きはじめたヨモギを見かける 指先でつまむようにそっと触れる 薄黄緑色のとても柔らかい葉 和菓子のような―誰もが良く知っている―春らしい香りがする ヨモギは草餅に炒め物、汁物の薬味など料理に 煎じてお茶やうがい薬に、そしてヨモギ蒸しと、薬草としても利用される また、葉の裏には毛が生えていて、それをあつめたのが艾(もぐさ) 日本にヨモギがやってきたのは平安時代 仏教とともに伝来した艾(もぐさ)だったそうだ 魔除けや火薬の原料だった時代もあり

          2月「2月の花―梅―」に想う

          立春のころには咲いている梅の花、 もう少しで春が来ると感じる人は多いだろう 弥生時代ごろに日本にやってきて、 奈良時代末の万葉集には119首詠まれている 現代でも、梅見、梅酒に、梅干し、梅雨と身近にあって、 私たちの暮らしに、心に入り込んでいるのだ 学問の神として祀られた、かの菅原道真公には 梅にまつわる伝説がある 「公が太宰府へ左遷の折、 庭の桜は悲しむあまりに枯れ、 松は公を追って空を飛ぶが摂津国で力尽き根を下ろしたが、 梅の木は一夜のうちに太宰府へたどり着いた」

          1月「松竹梅-松の生き様に寄せて」

          年の節目になると、ああもうこんな時期かと思う 年初ともなれば、新しい抱負や具体的な目標を掲げ 今年こそはと揚々とした気持ちになるものだ 年神さまを迎え祀るための門松に、松竹梅の正月飾り 松・竹・梅と縁起良いとされる植物たちが並ぶ いずれも雪や寒さに耐えながら、 常緑の松、色褪せず育つ竹、残雪のころに花開く梅と、 美しくたくましく健やかな姿こそ慶びと 心を寄せた人々の想いが込められているそうだ この時期、 新成人たちの、緊張した面持ちで抱負を述べる姿が初々しい 結果がど

          1月「松竹梅-松の生き様に寄せて」

          12月「年の瀬に橘から思う」

          師走、12月2日〜6日のころ 七十二候では「橘始黄(たちばな始めて黄ばむ)」という。 橘は古い時代から日本にあるミカンの一種。 かつてはミカンを総称してそう呼ばれていたそう。 そのまま食べるには酸っぱいが、爽やかで香り高い。 文化勲章の意匠であり 「不老長寿」「悠久の繁栄」「栄誉」を願う縁起のよい常緑低木である。 その実が黄色く色づき始める。 暮らしでは年の瀬を感じ始めるころ。 数多の人が1年の締め括りに勤しむ。 そこでは振り返り、決算し、反省し。 この一年、私はどうで

          11月「チャノキ(茶の木)に寄せて」

          チャノキの花は、白く小ぶりで、葉の影に俯くようにして咲く。 そんな花姿からか、花言葉は「追憶、純愛、謙虚、思いを辿る」などがある。 チャノキはいわゆる「茶」だが、その花をみる機会は意外と少ない。 広大な茶畑が、白い花畑になることはない。 葉に栄養を行き渡らせるため、蕾のうちに刈り取ってしまうらしい。 また、チャノキは栽培が広まった結果、山間に自生しているものも多い。 人里離れた場所でチャノキが自生していたら、 そこはかつて集落があった後かもしれない。 暮らしの中だけでは

          11月「チャノキ(茶の木)に寄せて」