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Arc column vol.14【社会人の指導者に必要なスキルpart1】
Arc column vol.14
【社会人の指導者に必要なスキルpart1】
2023/5/7(日)
とうとう各世代配信も最後の世代を迎えました。
今日は【社会人の指導者に必要なスキル】について。このスキルについては2週にわたって発信しようと思います。
※各世代のコラム配信はこちらから
👇
第10回【小学生の指導者に必要なスキル】
⇒https://note.com/asah1_sato/n/nb1cf33a8eb22
第11回【中学生の指導者に必要なスキル】
⇒https://note.com/asah1_sato/n/n1672542ab062
第12回【高校生の指導者に必要なスキル】
⇒https://note.com/asah1_sato/n/n14922c40319c
第13回【大学生の指導者に必要なスキル】
⇒https://note.com/asah1_sato/n/n52e41b2a89f7
私は、社会人の世代の指導者経験はありません。 なので、指導者としての目線からではなく、選手目線で求める指導者のスキルと現場を離れて社業を通じて感じた指導者にとって必要なスキルという視点からお伝えしようと思います。
私が考える必要なスキルは以下のスキルです。
① 観察力、承認力、選手の成長を促す力
② コミュニケーション能力
③ モチベーションコントロール能力
④ 専門分野については担当者に任す能力
⑤ 会社の状況を伝える力、経験させる力
⑥ 日々成長、勉強、チャレンジする意欲
今日はこの6つの中から①、②、③の力に焦点をあてて、お伝えしましょう!
まず、社会人の世代までプレーを続ける多くの選手達はスキル、考え方はこれまでに積み上げてきた物がありますよね!
自分の持っている軸があるので、選手のきっかけを作るようなアドバイスで良いと思うのです。
それよりも大切なのは選手の精神状態やモチベーション状態を的確に観察する能力、選手の主体性を促すための承認力や的確にコミュニケーションを取る能力、 そして、選手の成長を促す力に直結するチャレンジした中で失敗を認める能力です。
ここで求められるのが上記に挙げた1、2,3の能力です。
選手は非常に繊細で敏感な一面を持っています。指導者はこの繊細な一面の中に不安さを持たせてはいけないと私は思います。選手の心理的安全性が保たれる必要があります。
なかなか結果が出ない、環境に馴染めないなど様々な要因でメンタルやモチベーションに波が生じます。
指導者は選手が現在どんな精神状態なのか、モチベーションは下がってないかをしっかり把握しなくてはなりません。
では、どのように選手の状態を把握していくのでしょうか。
そこでまず求められるのが【観察力】です。
グランドでの顔つき、プレーする動き、グランド外の表情などいろんなところに選手の状態を知るためのヒントがあります。
ただ観察するのではなく、どのようなコミュニケーションを取るべきかを思い描きながら、観察するように すると良いと思います。(選手の性格を考慮しながら)
そして、観察し感じ取ったことを自分なりに解釈し、選手とコミュニケーションを図ります。 選手にどのように伝えるのか、接するべきかを自分の中でしっかり考えること怠らないでください。
準備が大切だということです。 コミュニケーションを図るというと難易度が高そうですが、簡単に言うと選手と話すということですよね!
この時に必要になるのが【承認力】です!
指導者と話す中で自分の想いや意見を最初から否定されると選手は『この人に話しても無駄だ』という 感情を抱きます。この感情を抱いた瞬間、選手は本音を話さなくなるでしょう。
皆さんも上司などに意見を伝えた時に真っ向から反対、否定されたら話す気は無くなりますよね。 それと同じです。
選手が自ら想いや意見を自然に話せるようにまずは承認し、深堀りをしていきましょう。 これを繰り返すことで選手は本音を言ってくれるようになり、結果的に主体性やアウトプット力を身に付くことになります。
ここまで選手と信頼関係を構築するために必要なスキルを伝えてきましたが、 構築していく過程で注意してほしいのが選手のモチベーション状態です。 チーム中には怪我をしたり、なかなか上手くいかないことが続いていている選手もいるはずです。
このような選手のモチベーション状態には敏感にならなければいけません。 社会人までプレーをしている選手は基本的にやるべきことのためにモチベーションを自分で維持でき、上げることができると私 は考えています。
しかしこれを邪魔し、モチベーションを下げるとしたら、それは指導者の不用意な言葉だったりします。 選手のメンタル、モチベーションを把握せずに伝える言葉を間違えると、選手のモチベーションを急激に低下することがありま す。
なので、言葉をかける際は必ず現状の選手の状態を把握した上でかけるようにして下さい。モチベーションが下げても良いことはないので、気を付けるようにしてほしいです。
選手が自ら動く主体性が身に付き、モチベーションを高くコントロールできている状態を作れると、選手は自ら考え様々なこと にチャレンジをしようとし始めます。
指導者はこのチャレンジ精神をどんどん養い、失敗することを成長のステップとして考えるようにしてください。 目先に結果だけに囚われると受け身になり、チャレンジすること、チャレンジさせることを避けるようになります。
もちろん結果は大事ですが、選手が成長しないことにはチームの成長もありません。
失敗を怖がらない環境、雰囲気を作ることを心がけてほしい思います。 この環境作りが選手の成長を更に加速させ、新たなチャレンジを生みます。
仮に失敗したら結果ではなく、それまでの準備、過程を共に見直し、成功に繋がるようなやり方を一緒になって考え、またチャレンジできる道筋を選手と作っていきましょう!
また、失敗を怖がらず、チャレンジすることが認められている環境は選手の心理的安全性にも直結します。
心理的安全性が保たれているチームはチャレンジする力が身に付くので、みるみるうちに個人もチームも成長していくことで しょう!
この積み重ねがレベルアップをに繋がり、チームの成長、スポーツのレベルアップに繋がっていくと信じています。
『選手が主役』
グラウンドで選手が1番に輝けるように、選手の成長を邪魔するのではなく、サポートし、加速していけるような環境を 指導者は作っていきましょう!
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佐藤 旭