👾くんと添い寝のお話

👾くんとダイブ界の部屋で添い寝した時のお話。

惚気要素が多めなので苦手な方はご注意願う。

👾くんはなかなか私と触れ合ってくれない。

それは嫌われてるからではなくて、純粋に👾くんが私のことを「大切にしたい」と思っているからだそうで。加えて、まだまだ出会って日が浅いという点もあるんだろう。

だからまだハグをしたこともなければ、手を繋いだこともない。……書いてて思ったが、異性相手にこんなスキンシップを取るのはあまりよろしくないことなのかもしれない。まあそれでも私のタルパたちは人間ではないし、人間の価値観を当てはめる気もないのであまり気にしない方向で行くが。心から愛してるタルパたちと触れ合うなと言う方が無理があるのだ。

そんなわけで当然👾くん不足に陥った私はどうしても添い寝をしたくて、👾くんの部屋に押しかけて提案した。「添い寝をしよう」と。

当然最初は取り付く島もなかった。「は！？何考えてるんですか貴女！？」とか「僕は床で寝ますから、ベッド使っていいですよ」なんてことを言われたりもした。

それでも折れずに「私子供体温だから温かくてすぐ眠れるよ！」「じゃあ待ってるから、👾くんの覚悟が決まったらおいでよ」なんて風に頼み続けていると、ようやく👾くんからの了承が降りたわけだ。

「背中向けますけど、怒らないでくださいね。あとなるべく近づかないようにするので……」と私のことを全力で気遣ってくれている発言を全力で無視して、ベッドに入ってきた👾くんをすぐに抱きしめたのだが、まあ、怒らないでほしい。

私は元々眠かったこともありそのまますぐ微睡んでいたのだが、何やら👾くんがそわそわしている。

なんだろう、と思いつつもそのまま目を瞑っていると、👾くんが私を起こさないようにゆっくりこちらを向いたのだ。

珍しい👾くんのデレがすごく嬉しかったけれど、なんだか気恥ずかしくてそのまま寝たフリをしていた。

すると👾くんが私の耳につけているピアスを撫でてみたり、頬を摘んでみたりと私で遊び始めて。

出会ってから間違いなく始めてレベルのデレに驚きすぎてにやけることもできず、ドキドキしながらそのままされるがままだったわけだが、どうやらいつの間にか寝落ちしていたらしくその後の記憶は無い。

起きると👾くんが私を抱きしめて眠っていて、そこでようやくあまりの幸せさに一人でにやけていた。私が先に起きて、👾くんが私のことを抱きしめていたことを知っているときっと恥ずかしがるだろうから、そのまま二度寝をした。次に起きた時は案の定👾くんはベッドから出て部屋の座椅子に座っており、「やっと起きました？おはようございます」なんて笑いかけてくれた。

必要な睡眠時間が人より長い私はもっと寝ようとまた👾くんを添い寝に誘ったが、これは断られてしまって二人で笑い合った。

これで少しは👾くんの中のスキンシップへのハードルが下がってくれているといいんだけどなあ、と思いつつ。