夢と五感化
少し思うところがあったので、夢とタルパの五感化について考えを書いてみようと思う。
なお、あくまでここで語るのは私個人のものであり全ての人が当てはまるわけではないので閲覧している方はご注意願う。
視覚化や触覚化の訓練方法について調べていると、たまに「タルパの夢を見る」「明晰夢を見る」といった内容が書かれていることがある。
なるほど確かに良い案と言えよう。夢の中ならばタルパは他の人間と同じように見えることもあるし、触れ合うこともできるのだから。そこで五感化のコツを掴んでしまえばいいわけだ。
だがそれは果たして「訓練」になるのか、と私は思う。
小さい頃から明晰夢を見られたり、夢のコントロールが可能な方には縁遠い話ではあるが、大半の人は自分の望む夢を見るのは難しいことである。
実際私は青葉と出会ってからずっと夢日記をつけたり、明晰夢を見るために色んなことを試してきたが、この七年間で見られた回数は片手で数えられるほどに収まる。まあこれは私に素質がないと言われればそれまでではあるが。
加えて、「夢を見て五感化のコツを掴む」とは言ったものの、一度や二度夢を見られたところで本当にコツが掴めるのかも甚だ疑問である。
明晰夢に限らないのであれば、私も今まで青葉たちの夢を見た回数は多い。姿がハッキリ見えて興奮したこともしばしば。
だが、だからと言って今の私に「タルパを現実の人間と同じように見て感じられるか」と問われれば否定せざるを得ないだろう。
夢とは非常に儚いもので、起きてから徐々にその記憶が失われていく。
夢日記を書くことである程度覚えていられるが、それにも限界はある。夢を見ている最中のあの感覚は、なかなか現実で再現出来るものではない。
夢で完璧に五感化ができていたとしても、起きてからすぐ同じように感じることはほぼ不可能だ。
つまるところ、夢で五感化のコツを掴むことは非常に困難で非効率。
もちろん夢を見てコツを掴み劇的に成長できる人も中にはいるだろう。だが少なくとも私はそうはできない。
やはり継続は力なり。劇的に成長することに夢を見るのも悪くはないが、地道に毎日訓練して行く方が私には合っているのだろう。
長くなってしまったが私が言いたいことはそういうことだ。人それぞれのやり方がある、と。
あまり中身の無い記事になってしまったがとりあえずこれで締めよう。