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療養中の”仕事”ーこんな私だってできることある!

前々々回に書いたが、結局、仕事復帰は見送りで、休職継続となった。

会社と話し合った上で出した判断。
仕方ない。
身体が大事。
療養優先。

しかし、焦る。仕事をしてないって、働いていないってこんなにも焦ることだったんだ。

「病気だから仕方ない」「せっかくだから、ゆっくり休みなよ」「神様がくれた休暇なんだよ」等々、周りは言う。
そんなことはわかってる。確かに身体はだるいし痛いし辛い。
そもそも、動くと辛いから休んでるんだし。

それでも、焦る!

休んでいる間に、周りに取り残されるんじゃないだろうか。
もう、社会復帰できなくなるんじゃないだろうか。

あと、私の性格にも原因がある。
もともとずっと動きたくて、隙間時間があればすかさず何か用事を入れてしまいたいぐらい。
そもそも「休む」ことに慣れてない。
こんなに時間があると「もったいない!なんかしなきゃ!」と思ってしまう。

でも基本は休職中。うちの会社は副業もできない。

しかし、身体はともかく頭は元気だ。手先も動く(関節が激イタいときは難しいが)。
コロナも経て、世の中はオンラインばやり。
そうだ、オンラインならできるよ!

というわけで、オンラインでできることを探してみた。
これはあくまで私の事例。本来はちゃんと休んで回復に専念すべきかもしれませんが…

まずやってみたのは、
「オンラインで受講できる講座」
私の会社が、社員向けの福利厚生として契約しているサービスがあった。
自分が好きな講座を好きなタイミングでオンラインで受講できる。
休職中でも受講可とのことで、手当たり次第に受けてみる。

効果的なプレゼン方法、ExcelやPower Pointの使い方、部下がついてくるリーダーシップ、英語でのプレゼン、etc。
ビジネス系の講座が中心だ。仕事ですでに使っているスキルもあるが、改めて専門家の話を聞くのは面白いし、学びが多い。
1回30分程度のものも多く、体調に合わせて視聴できる。
自分に欠けていたもの、学びたかったことなどと触れられて満足感があった。

そして、
「オンラインで出張授業」
もやった。

私のキャリアや留学経験などを話してほしいと、海外で大学教授をしている友人に頼まれてやったものだ。
授業といっても30分程度しゃべるだけだが、友人のクラスにオンラインでお邪魔して、私の人生の経緯(なぜこの仕事を選んだか、なぜ留学したかなど)や、私が働いている業界の現状について話す。

英語でやったので緊張もするが、逆に英語を忘れないように練習にもなる。何よりも、画面越しとは言え、若い学生から質問を受けたり、彼らの現状について聞いたりするのは楽しかった。

講義で使うスライドには、オンライン講座「効果的な資料の作り方」で学んだことがすぐに生かせた。
準備のための時間もたっぷりあったので、体調を見ながらゆっくりじっくり備えることができた。
オンラインなので座ったままできて身体への負担も少ない。適度な緊張感が逆に体を目覚めさせてくれる感覚もあった。

これはたまたま、私が療養中であることを知った友人がオファーしてくれたものだが、このようにもっと元気になったとしても、ペースや体調を調整しながら働くことができればとてもいいな、と思った。

そしてさらに、
「中高生の女子たちの挑戦を後押しするイベント」
にもメンター役として参加した。
これは、私たちのような社会人がメンター役となり、どんな仕事をしているか、何故その仕事についたか、そのためにどんな準備をしたか、今までどんな失敗を経てきたか、というような話を学生たちにする。
留学や仕事、その他さまざまな経験と絡めて話をして、中高生たちにいろんな生き方・働き方があるということを知ってもらい、「挑戦するって楽しいよ!」と訴えるという主旨のイベントだ。

このイベントに参加しないかとお誘いがあったとき、主旨そのものが素晴らしい!と思い、さらに(まだコロナもあったので)すべてがオンライン実施というのにも勇気づけられ、「ぜひやらせてください!」と意気込んで参加した。

まだまだ今の社会では、特に女性のロールモデルについて情報が少ない分野も多い。でも「何ならロールモデルなくても自分がなればいいんだよ!」ということを伝えたり、「今の私たちは立派に見えるかもしれないが(笑)、実はこんなすったもんだを経てここにいるんだよ!」と言う話をしたり。

そして、「あなたたちも何でもできるよ」というメッセージを伝える。

きらきらした眼で食い入るように話を聞く生徒たちはとても可愛く、そして話を聞いて「私にもできるかも!」とイキイキした眼で話し出す様子は未来への希望を感じるものだった。

もうこれは、体調悪くても這ってでも参加したい!と思う。

そのほかにも、友人の仕事を手伝うなどでSNSでの発信・アンケートの分析・マーケティングといったようなことをちょこちょこやった。

いずれも無償だが、これまで私がやってきた仕事とはスキルも内容も異なるものだ。そして、留学で新たに学んできた分野でもある。

今後どうなるかわからないが、少なくともやってみて「こんな感じ」と感触をつかむことはできる。また、新しいことに挑戦し「こんなこともやりたい」と思うきっかけにもなる。

あとは、これが一番大事なのだが、休職中だけど自信を失わずに済む。オンラインでここまでできるんだ、まだまだ自分が貢献できる分野はある、と思えたし、体調が悪くなってもこのような働き方ならできると、探り探り自分に合うものを見つけていっている気がした。

もちろん、体調が悪いときは何もかも全然できない。起き上がることすらできない時はただ、ひたすら寝てるだけだ。

それでも、いつか来る日のために、今できることはやりたい(と考えてしまう性格なのです)。

上記は、あくまでも私がやったという参考です。人によってこれもできる、ここまでできるというのも異なると思います。

もちろん、勉強系ではなくもうひたすらだらだらとNetflixを観たり、何なら横になってずっとスマホしか観てません…という時も、たくさんあります。

状況次第で何もしない、何もできないというのでも全然OK。
以前も書いたけど、「It's okay to be not okay(大丈夫じゃなくても大丈夫だよ)」 なのです。

要は自分が楽しいか、体調に悪影響がなくて気分転換になるかどうか。

無理せず、気持ちが向けば挑戦してみる…という感じで、気が向くものがあればやってみてくださいね。



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