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いよいよ退院!

経過も順調。日に日に管が取れ、数値も異常なし、食事も毎回、きちんと全部平らげる(笑)。

「退院」の言葉が、医師からちらほら漏れるようになってきた。

結局、入院していたのは9日間。当初は1週間ほどで退院できると言われていたが、医師的に気になる数値があったらしく1日延びた。

でも、検査の結果数値に問題がないということになり、無事に退院が決まった。

前々日からは、24時間の畜尿検査も始まった。この検査結果を見た上で、退院するか決めるらしい。

どうでもよいけど、入院中ひそかなストレスだったのは血糖値検査。指先にちくっと針を刺してわざと血を出し、機械に当てて測定するのだけど、その「ちくっ」がとっても苦手。同じ指でずっとやっていると、そこの皮膚が固くなってくるとのことで、毎回違う指で。でも1日3回もあったので、あっという間にどの指も「ちくっ」の跡だらけ。微妙に痛みが残るし、指先の皮膚が固くなっちゃうのは嫌だし、なんか気持ちがざらざらする。

大した事ない、って思われるかもしれないけど、それが私にとっては微妙に毎日ストレスとなって積み重なっていました。

とはいえそれ以外は、痛みもほとんどなく、だるさなども感じず、「あれ?私って元気だったじゃん?」なんて思ってしまうほど。入院中ですからね…。

退院当日の朝。たまたま仲良くなった看護師さんが朝番で、カーテンを開けながら「退院おめでとうございます~!」と言ってくれる。この看護師さんとはなんだか話があって仲良くなり、ファッションの話やら雑談を楽しんだ。おかげで、入院生活の退屈さ・不安・寂しさが少し解消されました。

看護師さんに「退院ですね~おめでたいけど寂しい~、また来てねって言いたいけど言えない~笑(病院だから)」と言われ、私も「また遊びに来るねって言えない~(外来には来るけど)」など、お互い笑顔でやり取りする。

いつも頼りになるアドバイスをくださってたベテラン看護師さんからは、「今は元気だと思ってると思うけど、絶対に無理しないでね。やっぱり病院はバリアフリーだしやること限られているから、ここでもうこんなに動ける!と思っても外に出ると全然違うのよね」と忠告を受けた。確かに、”外の世界”では何でも自分でやらなければいけないし、段差や障害も多い(元気なときはきっと、障害とすら思っていない)。

9日間もいると、すっかりここが”生活の場”として馴染んでしまい、病室の窓からの景色や、病棟内の配置など、これが見納めだ…とばかりに気持ちを込めて改めて視線を送る。

でも戻りたくはないけどね!

朝食を食べてからベッド周りを改めてきれいにし、荷物をまとめる。お世話になった看護師さんらに挨拶。会計して、11日ぶりの”シャバ”に足を踏み出す。11日間、病院の玄関から外に出ることもかなわず、外気に触れられるのは病室の窓を開けたときだけ(5センチ程度しか開かない)ので、ほんとに外の空気が新鮮!

わあー11日間で、すっかり季節が変わってる…

家族が予定があったため、一人で退院。でも荷物はスーツケースだし、体も元気だし、と、ついつい調子に乗ってお気に入りのカフェに寄ってランチまでしてしまいました…

11日ぶりの”シャバ”の食事がおいしい!(しつこい)


上(Before)→下(After)。我ながらびっくり。退院当日の患者とは思えませんね?

コロナ等あったとはいえ、とても気持ちよく治療に専念でき、楽しいと言ったら変ですが前向きな入院生活を送れたように思います。

あとは、手術してくれた泌尿器科の医師の方数人、入院してから退院当日まで毎日会いに来てくれた…医師としては当然なのかもしれないけれど、11日連続ですよ!いつ休んでるんだろ?先生も休んで…と心配になりました。

いずれにしても医師、看護師、その他入院生活や治療がスムーズに送れるよう配慮してくださった皆様、励ましてくれた家族や友人に感謝です。

そんな、医療界の働き方にまで思いを馳せながら、とりあえず治療の第1ステージは幕を閉じます。

でも、ここからが長いのよね…


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