アジアで働く場合もネイティブ発音を目指すべきか?
本日は体験英語コーチングの方とお話をしました!
現在あるアジアの国のMBAに通っているその方からいただいたご質問がこちら。
この質問をする気持ちはものすごくよくわかります。
私自身、南アジアの国に勤務していた時、ネイティブのような発音で流暢に英語を使いこなす帰国子女の方々の英語が現地の方には通じず、ジャパニーズイングリッシュで話す他の人達の英語が現地の人達にはより通じている場面を目にしたものです。
一方で、「ネイティブ発音」とひとくくりにしている部分は、少し分けて考えるといいと思います。
つまり、「音素(発音記号)」の話と、「音声変化」の話は、分けたほうが良いと思います。
私は、このうち、「音素」については、いずれにしてもネイティブ英語を真似した方がいいと思います。
言い換えれば、「正しい音素の発音」を習得した方がいいと思います。
なぜなら、ノンネイティブがどれだけなまった発音をしたとしても、もとになっているのは「正しい英語の発音」だからです。
その場合、コアとなっているネイティブ発音を正しく理解していれば、各国の独特の訛りも理解しやすくなります。
実際、ネイティブは、どんな国の人の訛りにも比較的柔軟に対応できているのではないでしょうか?
一方、「音声変化」については、ケースバイケースかなと思います。
よく言われるのが繋がった音に聞こえる「連結」ですが、連結して話すとかえってわかりにくくなる人というのは確かにいると思います。
なぜなら、アジア系の国の人達が英語を話す場合、あまり連結して話さず、一つ一つの単語をクッキリハッキリ話していることも多いと思うからです。
例えばインド英語なんかはそういう話し方ではないかと思います。
結局「発音」は「相手への思いやり」とも言われます。
例えばネイティブスピーカーも、日本で我々日本人に対して話すときには、ゆっくりはっきり話すのを目にしたことはあるのではないでしょうか?
なので、その方がわかりやすいと思ったら、そう話したらいいと思うのです。
ただ、そういう音声変化も、「知ってるしできるけどやらない」のと、「知らないしできない」のとは違います。
だから、どうせだったら、「知ってるしできる」という状態を作っておいた方が、長い目で見るとお得なんじゃないかな?と思います。
参考になれば幸いです!