朝食の惣菜を作る 〜朝の和食・前編〜
〜おいしい和食で、一日を始めませんか。〜
梅雨のようなお天気が続き、国内外のニュースも明るい話題が少ないようにこの頃です。こんなときこそ、朝からしっかりおいしい食事をとって、元気に一日を過ごしていきましょう。
過日の「浅田の厨房のはなし。調味料編」では、日本料理の味わいを作る調味料として、砂糖と甘味のお話をご紹介させていただきました。今回は、その実践編として、これまでにご紹介してきた浅田の朝食のお惣菜を見てみましょう。
お惣菜のレシピの前に、和食の基本となる出汁の取り方。朝食のみならず、多くの和食レシピに登場するので、ぜひマスターしてください。
続いて、お惣菜レシピ第一弾の出汁巻玉子。いきなり技術的に難易度の高いお惣菜なのですが、おいしい出汁巻玉子が焼けると朝食だけでなく、料理がとても楽しくなります。
また、出汁巻玉子をはさんだサンドイッチなど、和食をベースにした食事のバリエーションが広がります。また浅田では、甘味を入れずに出汁巻玉子を作っています。(甘味の調味料は茄子オランダ煮から登場します)
初夏から秋にかけてがおいしい、旬といわれる茄子を使ったお惣菜です。朝食はもちろんのこと、昼食のお弁当や晩酌のおつまみとしても、おいしくいただけます。甘味としては、味醂と上白糖を使っています。
こちらは常備菜として、通年おいしく召上がっていただける蒟蒻を使った一品です。家庭料理でも、食卓に登場する蒟蒻に、一手間、二手間をかけることで普段とはひと味違った味わいを楽しむことができます。味醂と上白糖にお酒も入ります。比較的、短時間で作ることができます。
朝昼を問わず、青菜が一品あると見た目にも、栄養面でも食事がより豊かなものとなります。ここでは小松菜を取りあげましたが、ほうれん草なども同様に召し上がってみてください。ここでは味醂を使っています。
手間がかかると思われがちなひじきのお惣菜ですが、実際に作ってみると手順はさほど複雑ではなく、失敗なくおいしく作ることのできるます。自家製のひじきの煮物ほど、おいしく感じられる惣菜もないのではないでしょうか。酒、味醂、上白糖が深みのある味わいを引き出します。
切り干し大根も、箸がすすむお惣菜です。出汁の旨味を含んだ味わいが楽しめる一品です。酒、味醂、上白糖を使って、豊な味わいに仕上げます。食べて、ホッとするお惣菜でもあります。
ご家庭では、ご飯とお味噌汁に漬物、三品ほどのお惣菜(常備際)が揃ったら、かなり充実した朝食になるのではないでしょうか。常備菜二品に焼き魚など、お惣菜を二〜三品揃えておくと、朝食は豊かで楽しいものになると思います。この時期においしい和食を召し上がって、元気にお過ごしください。暑さが戻ってくる前に、ぜひ台所でいくつかのお惣菜にチャレンジしてみてください。
朝食の惣菜を作る 〜朝の和食・後編〜 に続く。