浅田の朝食 ひじきを煮る
その六 ひじき煮物
ひじきは、昔から日本人が食べてきた食材のひとつで、古い書物にも料理法などが記されています。1638年(寛永二十年)に書かれた料理書「寛永料理物語」に、ひじきの調理法は「にもの、あへもの」と記されていたといいます。古より今と似たような食べ方で供されていたひじきは、現在も出汁を使って、簡単に作ることができる煮物の惣菜として、食べられています。
ひじき煮物
【材料】
乾燥ひじき 50g
人参 100g
出汁 360cc
濃口醤油 90cc
味醂 45cc
酒 20cc
上白糖 27g
茹で大豆 100g
【作り方】
1 乾燥ひじきを水を張ったボウルに入れて30分ほど吸水させる。流水で洗って、ザルに取り水を切る。3回繰り返して洗い、砂が残らないようにする。人参は、薄めのいちょう切りにしておく。
2 鍋に適量の油を引き、人参を炒める。人参に半分くらい火が通ったら、水切りしたひじきも入れて炒める。
(ひじきは油で炒めることで風味が増す。)
3 出汁、上白糖、味醂、酒、濃口醤油を入れて煮ていく。沸騰したら弱火にし、茹で大豆を入れて落とし蓋をし10分ほど煮る。
(途中、混ぜすぎると、大豆や人参が崩れてしまい、きれいに仕上がらないので注意。)
4 煮汁の量が、鍋底から1cm程度まで煮詰まったら火を止め、出来上がり。
(冷めると味は濃くなる。煮詰め具合は、好みの味わいでよい。)
(温かいままでも、冷ましてもおいしく食することができる。)