日本の運転免許からアルバータ州の免許へ書き換え
こんにちは。
カナダに長期留学中のAsaと申します。
バンクーバーからジャスパーへ引っ越してから車の必要性を感じる機会が多くなりました。バンクーバーでは電車とバスのインフラが十分に整っており、さらにUberなどの配車サービスもあったため、特に車の免許の必要性を感じませんでしたが、ジャスパーには公共交通機関がなく(2023年秋より街内を走るJasper Transitが運行開始)、Uberなど手軽な価格な配車サービスもないため、少し街を出たいときに自分で運転したいと考えるようになりました。
私は日本の自動車免許を所有していたので、カナダアルバータ州の免許へ書き換えを行いました。同じく日本の免許証からアルバータ州の免許へ書き換えを考えている方の参考になれば嬉しいです。
申請条件について
まず、申請に必要な条件としては
アルバータ州に移ってから 90 日以内
有効な日本の自動車免許を持っている(他州の免許も可)
アルバータ州に居住している
カナダに合法的に滞在している(有効なビザがあるか)
(Government of Alberta > Exchange a licence from outside Albertaを参考)
必要書類について
運転免許証
運転要約(運転免許証抜粋証明)もしくは運転歴(紛失した場合)
国際免許証(あれば)
カナダ居住証明(Proof of Canada Legal Status)いずれか一点。
PRカード
ワークビザ(3か月以上有効であるもの)
アルバータ居住証明(Proof of Alberta Residency)いずれか一点。
最新の銀行・クレジットカードの明細書、もしくは公共料金の請求書 (Bank statement or utility bill)
従業員レター(Employee Letter)日付とサイン付きの15日以内に発行されたもの
最新の給与明細 (Most recent paystub)
賃貸借契約書 (Lease Agreement)
PO Box Rental Report
注意:これらはアルバータ州ジャスパーのレジストリーにて要求された書類です。支店によっては、求められる書類が異なる可能性があるため、お近くのレジストリーにて確認してください。
必要な証明書については(Government of Alberta >ID requirements for licences and identification cards >Alberta residence documents を参考)
実際に自分が提出した書類
参考までに、自分はワークビザの期限が残り4ヶ月程だったので、カナダにその後も住む予定はあるのか、他のビザは申請中かどうか聞かれました。実際にワーホリビザの申請手続き中であったため、その旨を伝えたら特にそれ以上は深堀されませんでした。
また、最新の給与明細を提示したときに引っ越したばかりで住所変更がされていなかったため、却下されてしまいました。銀行のアカウントは変更済だったので、オンラインの銀行口座の明細書を居住証明として提示しました。紙で提出しなれけばいけなかったため、その場で明細書のファイルをメールで送り、書類の受理をしてもらうことができました。
領事館にて運転免許証抜粋証明の申請の流れ(ジャスパー在住の私の場合)
日本の免許をアルバータ州のものへ交換するためには、まずカルガリー領事館で免許証の翻訳(運転免許証抜粋証明)を取得する必要があります。本来は、領事館にて発行申請をし、後日出来上がった原本を取りに行くというように2度、領事館へ出向く必要があります。しかし、私が住んでいるジャスパーはカルガリーまで車で4時間半以上と現地まで行くのは大変なため、領事館へ問い合わせしたところ、遠隔地に住む人は郵送で申請を行うことが可能とのことでした。(原本の受け取りは対面のみ)そのため、流れとしては電話で申請受付をする、書類を郵送する、原本を取りに行くという感じでした。
1.領事館へ電話で申請受付をする
まずカルガリー領事館へ電話し、自分が遠隔地に住んでいるため、郵送での運転免許抜粋証明の申請したいと伝えます。そうすると、領事館の方から郵送で必要な書類、対面で必要な書類を教えてもらい、取りに行く日程を予約します。
2.書類を領事館へ郵送する
郵送申請に必要な書類
これらを封筒に入れて近くの郵便局(Canada Post)から送りました。また、郵送する際の注意点として、個人情報を含んだ重要な書類ですので、追跡をつけることをおすすめします。(12ドルほどでした)
3.領事館にて運転免許証抜粋証明の原本を受け取る
原本引き換えの際に提示した書類と発行手数料
通常、領事館が書類を受け取ってから証明書ができあがるまで、5日営業日程かかります。そのため郵送の場合は、郵送期間も含めると受取日よりも10日程前に申請することをお勧めします。
レジストリーにて免許証切り替えの申請手続き
1.レジストリーにて必要書類を提出する
必要な書類が揃ったら、近くのレジストリーにて申請を行います。お近くのレジストリーは以下のサイトで確認することができます。
受付に行ったら、他の国の免許証をアルバータ州のものに書き換えたい
"I would like to exchange a licence from outside Alberta/Japan."
と伝え、必要書類を提出します。
この際必要な書類、持ち物は
です。
これらの書類を一つ一つ確認され、全ての書類が受理されたら、申請書を発行してもらい、その場で視力検査を行います。
2.視力検査
書類を全て提出したのち、その場で視力検査があるため、コンタクトや眼鏡を付けている方は当日忘れないようにしてください。
視力検査は数字列とABC行の枠のなかに数字が書いてあり、Line1のAにはなんて書いてある?と聞かれるような感じでした。他にも、どのマークが一番近くに見えて、どれが一番遠く見えるかなどのチェックもありました。
また横目の検査もあり、横目でライトが見えるか、左右どちらのライトが点滅しているか等の検査をされました。私はこの検査方法の英語の意味が汲み取れず、正面の左右を見続けていて何も見えないと言い続けていましたが、検査員の方が優しく横目で見えるかの検査だよとジェスチャー付きで教えてくださったので、どんな検査なのかを理解をすることができました。
さらに、自分はコンタクトの度数があまり強くなく、何回も間違えてしまいましたが、何とか両目で適正レベルまで見えたので視力検査をパスすることができました。
3.申請書の確認
視力検査が終わると、申請書に視力検査の結果を記入してもらい、申請書に間違いがないか確認をするように言われます。カナダでは書類のミスがよくあるため、自分の名前、住所、電話番号など全てに間違いがないかしっかりと目を通してください。
実際に、自分は住所のスペルが間違っていることに気づいたので、その場で再度書類を作り直してもらいました。原本が届いてから間違いに気がづくと、レジストリーに連絡しないといけなく二度手間になってしまうので、じっくりと時間をかけて確認しましょう。
4.申請料金の支払い
申請書の確認が済んだら、申請料金の支払いを行います。料金はもしかしたら支店によって異なるかもしれませんが、
申請料金は26ドルでした。
また、これも支店によって異なる可能性はありますが、申請料金の支払いはデビットカードか現金のみの対応でした。
5.写真撮影
次は運転免許証に反映される写真撮影があります。レジストリーにいくつか写真撮影についてのルールが書いてあったのですが、一般的な写真撮影のルールとほぼ同じと思っていただいて良いかと思います。
一つだけ自分が指摘された点は。眉毛を見えるように前髪をかき分けなれればいけないことでした。耳にかけれるほど前髪が長くなく、クリップもなかったので、手で眉毛が見えるようにかき分けて何とか写真規定を満たす写真を撮影できました。
そのため、前髪のある方はピンで留めていくことをお勧めします。
6.仮免許の受け取り
全ての手続きが済んだら、申請書の一部分を切り取った仮免証(Interim Driver's Licence) を受け取ることができます。これは発行日から30日間有効な仮の免許証で、原本が届くまで使用することができます。原本は大体2週間後に郵送で届くと言われ、実際に私も2週間後に届きました。
また、これは仮のものなので、IDとしては使用することができません。原本が届くまでは他のパスポートなどをIDとして使用しましょう。
日本の免許証について
アルバータ州の免許と引き換えに、日本の免許証は没収されます。いくつかの記事には、カルガリー領事館に返却されるとあったのですが、私がレジストリーの方に聞いたところ、返却の予定はないときっぱりと言われました。
日本の免許証は、日本へ帰国した際に、紛失届を出して再発行をしてもらいましょう。
個人的な懸念点だったこと
ここからは、申請する前に個人的懸念点だったことをシェアしますが、該当しない人は読み飛ばしていただいて構いません。
という点です。
まず、申請条件である、アルバータ州に移ってから90日以内という条件を実は数日(週間)過ぎていました。レジストリーの方に事前に確認すべきか迷ったのですが、小さい街ジャスパーで一度断られたら顔を覚えられてしまいそうと思い、問い合わせはしませんでした。X(旧Twitter)でカナダ歴の長い方や、カナダ人の同僚にも事前に聞いてみたのですが、自己申告だからきっと大丈夫だと思うと言われ、一か八かで申請をしに行きました。すると、レジストリーの方からは特に質問されることはなく、また申請書にも書く欄はなかったため、最初の懸念点はクリアしました。
もう一つの懸念点は、同時期にパスポートの更新も行ったことです。まず、運転免許抜粋証明の発行の際に、パスポートのコピーを提出する必要があったため、領事館の方に断られるか心配でしたが、連絡したところパスポート更新の影響はないと言われました。また、レジストリーでもIDとしてパスポートを確認されただけで、特に新しいパスポートについては質問されませんでした。(念のため古いパスポートも持参しました。)
さいごに
カルガリー領事館から遠い地に住んでいるということもあり、正直運転免許の書き換えの手続きは面倒でしたが、アルバータ州の免許証を獲得したおかげで、休みの日には友人と気軽にハイキングへ出かけたり、隣町まで買い物へ出かけたりと、行動範囲がぐんと広がったので、免許を取得して本当に良かったと思います!
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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また、記載した情報については随時変更の可能性もあるため、ご自身で最終的な確認をするようにお願いいたします。
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