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研究科という小さなクラス

みなさま、はじめまして。アサビAS、研究科です。

東京杉並区にある阿佐ヶ谷美術専門学校というアートやデザインを学ぶ学校に研究科という1年制のクラスがあります。アサビのAdovanced Studies クラス = アサビASの日頃の活動をnoteからご紹介させていただこうと思います。

今まで、このクラスでは、国籍も多様な日本人、中国人、韓国人、フランス人、チェコ人、ハンガリー人が共に学んできました。専攻分野も様々。それぞれの学生が大学の学部や専門学校での専攻課程を終えて、もっとチャレンジしたいことをやるために、本当に好きなやりたいことを見つけるために、日々、楽しく悩みながらも、研究&制作しています。こういう学びの場というのは、なかなかあるようで、ありません。

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2020年度はコロナ禍。

前半は全ての授業がオンライン開講となりました。

個々のこれからの研究計画や制作コンセプトをしっかりと練り上げる思考の時間のためには、自宅でモニターに向き合う、先生ともMeetで考えを整理して話す日々も悪いことばかりではありませんでした。

後半にかけて少しずつ学校も使えるようになりました。

絵画やインスタレーションの作品などアート系の学生たちのアトリエでの格闘や、建築模型やプロダクトのモックアップがだんだん出来上がっていく教室での目に見える成果、Meetでは伝わらなかった人となりがやっとわかって笑い合う先生と学生の会話、やっと学生たちがそこにいる息遣いと研究が学校に戻ってきました。

年末にかけて厳しい感染状況が戻ってきてしまいましたが、学校の併設ギャラリー:人形町Vision’sでは、今年も研究制作を展示した展覧会を開催することができました。https://visions.jp/exhibition/2751

一人一人の研究テーマで制作された作品の展示に加え、毎年、全員で取り組んだ共同制作の作品も展示します。

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今年のプロジェクトのコンセプトは、『TOKYO PLAYERS — 聖殿と秘薬 —』でした。コロナ禍の非日常が私たちの日常である現在、ストレスを感じながらもそれを攻略すべくゲームをしているプレーヤーのように戦っている。それを癒す、狭い部屋や日常の空間の中に特別な場所を皆が持っていて、

それは何処? そして何が必需品? それにはどんな効果が?

という要素の共有から皆の『聖殿と秘薬』を可視化して、非日常の中の日常を、独自の視点で捉えてみる試みを展示しました。

ベッドやソファー、ヨガマットからバスタブまで、聖殿はさまざま、秘薬も音楽や本、ぬいぐるみや可愛いものから甘いものまで、皆がどんな風に充電し触発されようとして日常をがんばっているか?がモチーフになり、可視化されたポスターや動画が、それぞれの世界観を伝えて共鳴した、今年しかできない展示になりました。

2/21(日)_22(月)_23(祝)には、杉並の校舎にて、予約制公開の卒業制作展を開催します。https://www.asabi-sotsuten.com

それに合わせて、全員の学生の修了制作作品の紹介も、このページから発信させていただきます。

ぜひ、今後とも、アサビAS生たちの奮闘の記録を楽しみにご覧いただけたら幸いです!


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