【あっさじーん伝記】 給付金の行方
【 前回までのお話 】
先日、森くんから「ゲシェンク」というボードゲームを教えてもらった。これをあさちゃんとやろうと考えた。
ルールを大まかに説明すると
(1) 3から35まで書かれた33枚のカードでデッキをつくり、それぞれのプレイヤーは11枚のチップを所持する。
(2) カードを1枚めくり、手番のプレイヤーはそのカードを引き取るか、チップを1枚払ってパスするか選択できる。デッキがなくなるまでこれを繰り返す。
(3) 手持ちのカードに書かれた数字を合計し、そこから手持ちチップの枚数を引く。最も点数が少ないプレイヤーが勝利する。
パスするのに使うチップが有限であるため、カードをまったく引き取らないことは不可能だ。損切りのような形でいくつかのカードを引き取らなければならない。そのリスクを考えて、チップ(=パス)をどのタイミングで消費するのかがゲームの肝になる。
すごろくを誘ったときに「僕は運ゲーはあまり好きじゃありません」と断っていたあさちゃんのことだ。こんなゲームは逆に簡単すぎて断られるかもしれない。しかし万が一でも気に入ってくれたら幸いなので私はすぐにメッセージを送った。
返事はすぐに来た。
五反田でのすごろくセット以降、かなりのハイペースでフリー雀荘へ通っていたあさちゃん。あれは給付金が元手だったわけだ。
【給付金が入ったらやること】をリストアップするほど給付金を待ち望んでいたわけだが、このあと彼の口からトンデモナイことが告げられる。
彼は期待を裏切りません。
*
ここから先は
1,802字
/
8画像
¥ 120
この記事が参加している募集
このノートがあなたにとって有意義なものであったらとても幸いです。