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初めての子連れフライトで育児の大先輩と出会う

数週間前から、息子を連れて日本に一時帰国しています。
母親目線で日本に足を踏み入れたのは初めてで、日々書き留めておきたくなるような気づきが色々あって面白いです。少しずつ、印象的だったことや思い出をnoteに残したいと思います。

一時帰国の最初の思い出は、息子を連れた初めての飛行機移動です。

帰国するまでの3ヶ月間、近場で外出していただけだったのが、いきなり飛行機で6時間弱過ごすというのはとても心配でした。
夜行便でちゃんと寝てくれるか、ギャン泣きして周りの方の睡眠を妨害しないか、離着陸時の気圧の変化は大丈夫か… 夫と赤ちゃんとの機内での過ごし方についてネットで調べたりして心の準備をしていました。

そしていざ帰国当日。

普段は夜の寝かしつけが完了している時間に移動を開始し、ガヤガヤした空港を歩き回ったりした結果、ラウンジに着いた時には息子は完全に覚醒状態。これはちゃんと寝てくれるか!?と焦っていましたが、なんとか搭乗直前に寝かしつけに成功!このまま離陸して安定するまで寝てくれるかな…とソワソワしながら機内へ。

事前にバシネットが取り付けられる足元が広い座席をお願いしていました。
これだけ広かったら抱っこ等お世話もしやすそうと一安心。

すると、隣の席に同じく赤ちゃん連れのお母さんが座りました。抱っこ紐で寝ている赤ちゃんと、幼稚園生くらいの上の子2人が一緒です。

上の子を後ろの席に座らせて、「声のボリューム、今5だったら3にしてね。静かにおしゃべりね」「ママ寝てても、夜トイレ行きなくなったら起こしてよ」と私からしたら幼稚園の先生みたいにテキパキと子どもたちに話しています。そしてひと段落したら、赤ちゃんを抱っこ紐に入れたまま座席へ。

まさかお母さんひとり!?と私は思わずまじまじと様子を伺っていたら話しかけてくれて、なんと旦那さんは後から帰国するので、お母さんひとりで3人の子どもを連れて先に帰国するとのこと。

ひとりの赤ちゃん相手に夫婦でわちゃわちゃしていた私たちは、なんだか急に「私たち余裕じゃん!」と気が楽になりました。笑

そしてとにかくそのお母さんが手際よくて。

離陸の際に赤ちゃんが起きてしまったようで、さっと授乳ケープを被り、耳抜きのために授乳。シートベルトサインが消えたところでバシネットをつけてもらい、すぐに赤ちゃんを寝かせて、頭を撫でて寝かしつけ。落ち着いたら、上の子に「おやすみだからね〜、もう遅いからちゃんと寝てね」と言って、自分も寝る体勢に。しかも、ただテキパキしているだけじゃなくて、バシネットで寝た赤ちゃんを愛おしそうに眺めて写真を撮ったり、無事上の子たちが寝たもの写真に納めていて、子どもたちへの声の掛け方含め、愛情もとても感じられます。

私も離陸時の授乳タイミング等は調べていましたが、全て隣の大先輩のマネをすることに作戦変更。笑

ただ、不安とは裏腹に息子は離陸時も目を覚まさず、そのままバシネットに移動させてもスヤスヤ寝てくれました。隣のお子さんと頭を向かい合わせにして2人が寝ている姿がなんとも言えない可愛さでした。

バシネットにおさまって寝る息子
普段使っているスリーパーを着せて寝かせました!

そして、面白かったのが夜間の対応です。

息子がグズると、隣のお母さんもパッと立ち上がってバシネットの中を確認。私が、「うちの子です、すみません」とジェスチャーすると、笑いながら頷いてまた寝る体勢に。私もそのお母さんの子どもが泣くと目が覚め、息子の様子を見て、隣の子と気づいて寝る。というのをお互い繰り返していました。

よく考えれば、他のお母さんが夜間に赤ちゃんとどう過ごしているか実際に見る機会なんてないですよね。

当たり前だけれど、子ども3人目のお母さんでさえ、こうやって寝不足になりながら頑張っているんだなあ。上の子2人もいたら、寝不足の中で毎日体力勝負なんだろうなあ、本当にすごい。と、勝手に勇気をもらいました。

着陸の前、息子がぐずって起きてしまったので、隣のお母さんと同じタイミングで授乳して、無事着陸まで過ごすことができました。

到着のアナウンスが流れると、隣のお母さんが「お疲れ様です」とにっこり。
こちらこそありがとうございました!という気持ちを込めて、私も「お疲れ様です」と返しました。

そんな素敵な出会いから、一時帰国の日々がスタート。ベトナムに戻る飛行機ででは、来る時より断然リラックスして過ごせる気がします。それもあのお母さんのおかげ。これからも飛行機に乗るたびに、あの逞しいお母さん思い出して、私も育児頑張ろうという気持ちになりそうです。

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