いつかのわたしへ

（↓ことばだけ）

「毎日の仕事がすごくつらい。残業がつらい。辞めてもいいですかね？」と話す人がいる。

そんなにつらいなら辞めればいいじゃん、と思いますか？

たしかに辞めたらいいと思う。だってすごくすごくつらいと自覚できているのだから。

でも、つらくてつらくてつらくても、強すぎる責任感や疲れ果てて働かなくなった頭では、

自分で辞める決断ができない人がいる。たぶん、けっこういる。わたしも、ときにそうなる。

そんなとき、友達でも家族でも恋人でもない人に、「わたし、辞めてもいいかな？」と聞いたりする。
SNSでしか知らないあの人に。初めましてのお店の人に。

どうしようもないとき、友達や家族や恋人に、ぽろっとこぼしたりする。

「辞めようかな～」とちょっと軽めに言ってみたり。相手の反応を見てみたり。

本当は重くて重くて沈みそうな心なのに。

こんなにがんばってがんばって疲れ果ててしまった人に、わたしは（おこがましくも）言いたい。

「一刻も早く辞めなさい（命令）」と。

命令でもされないと辞められない。大きくなりすぎて訳が分からなくなった責任感や、

ぐるぐるぐるぐる考えつくしてうまく動かなくなった思考では、

「辞める」という大きな決断は、きっと簡単には、できないと思うのです。

だから、いつかの頑張りつくして疲れ果てて辛かった自分へ。

いま、どうしようもないのにそれでも頑張っているだれかへ。

あなた以外のことは、もうどうでもいい。

辛いことから、一刻も早く離れなさい。

これは、大切なあなたへの、大事な命令なのです。