2020年8月2日『爆笑問題の日曜サンデー』を聞いていて思い出した昔話
※録画データなどが残っていないため、以下の話は思い出補正がかなりの割合で含まれている可能性があります。
本日放送分の『爆笑問題の日曜サンデー』冒頭トークで、今年のウルトラマンフェスがオンラインで開催される話題に触れていた。
そういえば田中さんはウルトラマン、特にウルトラ怪獣ファンだった。
洗い物をしながらつらつら思い出し、この情報はどこで得たものか、記憶を探って思い至ったのが『東京フレンドパークⅡ』である。
ご存じない方のために一応補足しておくと、この番組はゲストが色々なゲームやアトラクションに挑戦する内容で、今やっている番組で一番近いのは『VS嵐』だろうか。
ウォールクラッシュをはじめ名物アトラクションも多く、番組の最後に行われるダーツの際のパジェロコールは、覚えている視聴者も多いと思う。
爆笑問題のお二方も出演経験があり、当時リアルタイムで視聴したのを覚えている。
それはクイズ ボディ&ブレインの時だった。
このコーナーはコンビの片方が制限時間15秒間、ルームランナーで走り、規定速度に達している間だけもう片方にクイズの解答権が付与される。
男性の規定速度は12km/h。
オリンピックに出るような長距離ランナーのトップスピードが20km/h程度らしいので、日常的な運動習慣が特にない一般成人男性が15秒間キープできるスピードとしては相当なものである。
もちろん、爆笑問題のお二方ともに散々走らされ、徐々に死んだ魚のような目に変化していく様子が印象的だった。
爆笑問題ファンなら薄々勘付いているかもしれないが、特に太田さんは冒頭から相当ハイテンションではしゃいでいたため、疲労困憊ぶりが際立っていた気がする。
前後の経緯は失念してしまったが、確か、あと1問だけ正解すればクリアというところで回答者は田中さん、走者太田さんというシチュエーション。
問題を読み上げる関口支配人が、ウルトラ怪獣に関する問題であることを告げた時だった。
まさにその瞬間、太田さんが「よし、大丈夫」という旨のことをだれに言うでもなくつぶやいて、すっ、と立ち上がった。
その時点で太田さんはすでに、走るという行為そのものに辟易している様子が画面から伝わるほど疲れていたはずだ。
その太田さんが本当にすっ、と立ち上がったのだ。
まるで、散々走らされた疲労が消え失せてしまったかのように。
まるで、田中さんがこの問題に正解するのを悟ったかのように。
まるで、走るのはこれがラストだとすでに知っているかのように。
その後、田中さんがその問題に正解したかどうかは覚えていない。
次のアトラクションだったはずのハイパーホッケーがどういう結果だったかも覚えていない。
ただ、太田さんが立ち上がったその瞬間だけが、20年近く経った今でも鮮明な記憶として焼き付いている。
私は、その瞬間が爆笑問題2人の関係性を余すことなく如実に示した気がしたからだ。
つながり、因縁、運命など…どの言葉を用いても過不足が発生する、単語一つでは言い表すのが不可能な関係性である。
絆、という言葉はあえて使いたくない。
この日以来、私は爆笑問題をつい目で追ってしまうようになり、今でもそれは続いている。
わりとライトなファンのクセに、古参ファン的に語ってしまいすみません。