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漱石山房記念館探訪記

今回は新宿区にある「漱石山房記念館」に行った時のおはなし。

本がたくさん&火鉢…明治の文豪のお部屋!という趣き

新宿区立漱石山房記念館について

夏目漱石生誕150周年を記念して2017年9月24日に開館された博物館。
漱石が生まれ育ち、生涯を閉じた新宿区にある。最寄り駅は早稲田駅。

彼が亡くなるまでの9年間を過ごした早稲田の旧居が「漱石山房」と呼ばれ、建物は昭和20年に空襲で消失してしまったが、現在は山房の再現と記念博物館の機能を合わせ持った建物として再建されています。

CAFE SOUSEKI、講義室、図書室(閲覧のみ)、公園が併設されていて、漱石について見聞を深めたり、カフェや図書館でまったりと過ごしたりできる落ち着いた趣きのある施設です。

記念館までの道のり

最寄り駅の東京メトロ東西線早稲田駅から徒歩で約10分。
駅から館までの道は落ち着いた住宅地。
ところどころにある猫の案内に導かれ、気分が盛り上がってきます。

たったかたー
道路にも
⁉電灯のところにも猫ちゃん!

展覧会「初版本コレクション」


記念館に到着っ

さて、今回のお目当ては写真にもあるように、
展覧会「初版本コレクション」です。(会期:2024年7月11日~10月6日)

美術にも造詣の深く、自らも絵を描いていた漱石の初版本は装幀にもこだわりが感じられます。
その多くを手がけるのは、明治~大正に活躍した装幀作家で浮世絵研究者でもある橋口五葉。

橋口五葉
明治14年(1881年)12月21日~大正10年(1921年)2月24日
長兄が漱石の教え子だった関係で漱石と知り合う。
森鴎外、谷崎潤一郎、泉鏡花などの作品の装幀も手掛けた。

初版本の装幀の美しさはもちろんのこと、参加型の展示企画が色々楽しめました。

漱石先生「どんなデザインにしようかなぁ」
うさちゃんと紫色に惹かれこの二つを選びました


夢中で書いていたため、乱筆をお許しください。
他のお客さんも夢中でカリカリ書きながら展示を見ていました。
展示の最後にどのデザインが好きかシールを貼るスペースがありました。
私はわりかし地味好みなのでトップにランクインしないかなぁと予想。

後日、館のブログにて発表されました。
ん-、やはり小生の選んだ本はランク外…。

第1位 『道草』
第2位 『吾輩は猫である』下編
第3位 『こころ』

漱石山房記念館 吾輩ブログ「わたしの好きな初版本」結果発表!

CAFE SOUSEKI

さて、展示を一通り楽しんだ後は動画上映コーナーでぼーっとして、
カフェで一息です。

カフェのInstagramの写真が素敵な雰囲気で以前から気になっていました。

お庭を眺めながら

こちらでは図書を読みながら飲み物とお菓子を食べることができます。
長崎堂のバターケーキ、漱石の小説にも登場する空也の最中を食べられるのは中々レアです。

注文カウンターの横では『吾輩は猫である』の味わい深い猫のグッズも販売しておりました。

人のような猫…
色合いの違う木材を使ったおしゃれなマグネット

ミュージアムショップ

最後に、展覧会の後のお楽しみ、ミュージアムショップを物色。
な、なんと新商品に「夏目漱石アクリルスタンド」が!

かつて、高校生の時に教科書で『こころ』を読んで漱石に惚れて生写真テレカを購入していた私としてはこれは見逃せませんでした。

自室に鎮座する漱石先生
その眼差しに見つめられると真面目に作業する気になります。

他には書籍、ポストカード、マスキングテープなど、本の装幀デザインをふんだんに使ったグッズが色々ありました。

ミュージアムショップは楽しいですね

最後に

今回は展示の内容を主に書きましたが、館内についてまた別の機会に紹介したいと思います。

そして今月、12月9日は夏目漱石の命日です。
近々お墓参りに伺う予定なのでそれについてはまた書きたいと思います~。


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