15:30 おやつ いただきます

現在、当スクールには、
合計6つの小学校から児童が通ってきている。


下校時刻は学校ごとに異なり、
早いところで、14:00
一番遅くとも、14:40


そこから車で帰ってきて、15:00
徒歩でどれだけ道草を食って帰ってきても、15:20




そこから

15:30 おやつ  いただきます を行う
というのが固定のスケジュールとして定められている。






いただきます をしようと思えば
おやつの準備として、


・机を拭き、

・おやつ、皿、必要な場合はスプーン等を
 給食室の前から部屋まで持ってきて、

・バットに盛られたおやつを人数分皿に取り分け、

・いただきますを言う人を決め、

・皆が座って、声を揃えて「いただきます」を言う


必要があるのだが、





ある時は、
徒歩で下校の子たちの道草が捗りすぎて、


ある時は、
レゴで遊ぶ子たちが遊びを止められなくて
なかなか机を拭けず、


ある時は、
宿題をする子がおやつの準備の時間になっても
なかなか手を止められず、


ある時は、
おやつ持ってきて、皿持ってきて、と、
むやみに何度も往復したために、


ある時は、
ゼリーなのに、いただきます直前まで
スプーンを持ってきていないのに気付かず、


ある時は、
おやつの取り分けにずいぶんと手間取り、


ある時は、
取り分ける人、いただきますを言う人を決める
じゃんけんが白熱しすぎて、


……………………………、





15:30 おやつ  いただきます

無理のない時間設定だと思うのだが、



ここのところは、
ようやく出来るようになってはきたものの、

1学期が始まってしばらくの間、
子どもたちはなかなか
この時間に間に合わせることが出来なかった。






15:30 いただきます しようと思うと、


・おやつの準備にはどれくらいの時間が必要か?

・そのためには、どれくらい前に
 道草を、遊びを、宿題を切り上げる必要があるのか?


少し先の未来を想定し、目標を定め、
そこに向けた行動選択せねばならない。







勉強

運動

音楽

炊事

洗濯

掃除

………



ありとあらゆることの成功において


目標を設定し、そこを目指して
日々の、その時々の行動を選択する。


この能力は、
必要不可欠なものである。






15:30 おやつ  いただきます は、


先を見据えて行動する


あらゆることの成功に通ずるこの能力を鍛える、
そのためのちょっとした練習である。







サッカーが上手になりたきゃ、
毎日サッカーの練習を繰り返せばいいし、

ピアノが上手になりたきゃ、
毎日ピアノの練習を繰り返せばいい。



人の能力は、
繰り返し練習をすることで鍛えることが出来る。





おやつの準備

なんてことない日常の一コマだが、


その日々の些細な一コマで

自分から動くか?
人に言われて動くか?
言われても動けないか?

どんな行動を選択するかによって、
未来は大きく変わる。



自分から動く子は、
先を見据え自ら行動する力
繰り返し繰り返し鍛えている


その一方で、


人に言われて動く子は、
人に何か言われたら行動する力
繰り返し繰り返し鍛え、


言われても動けない子は、
人に何か言われても聞かない耳、行動しない力
繰り返し繰り返し鍛えているのだから





ぜひ、
おやつの準備ひとつから


あらゆる世界での成功に必要となる能力

先を見据えて行動する力 を鍛えていってほしい。

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