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「お金について:赤い盾」

はじめに

 本件は以前の記事「魔女のおすすめ映画:お金について」の続きです。前回は映画「マネーショート」を通し、現実の虚構っぷりをお伝えいたしました。今回は時間をさらに巻き戻し「沈黙の兵器」に書かれている「ロスチャイルドの功績」について綴ります。

 また、先に申し上げておきますと、来週は上の画像右の「1988年のEconomist」の英文の記事の要約です。マネーショート、沈黙の兵器、1988Economistと時間を巻き戻しながら俯瞰してみれば、一本の細い糸が繋がります。その糸は近い未来まで繋がっておりますのでとても大切なことです。ロスチャイルドや1988のエコノミストについては、陰謀本の焼き増しやおかしな象徴のお話ばかりが先行し本質が見えづらくなっております。どれほどの煙幕かは検索かければすぐに分かります。エンタメ陰謀論者が皆一様に同じことを発信しているから。

 よく考えてください。「世の真実」がそんなに溢れかえってると思いますか?本質はそこにはないからこそ拡散されているのです。しかもそんな単純じゃありませんし。では始めましょ〜


ロスチャイルドの功績

 ロスチャイルド(赤い盾)といえば名前の通り陰謀論の的であり、『自分に国家の通貨をコントロールさせよ。そうすれば誰が法律を作ろうと知ったことではない』の名言で大衆の憎しみを一手に集めている優秀な盾です。盾には持ち手がいることを忘れないで下さい。そもそもホーフユーデンですし、爵位も男爵です。「公侯伯子男」って序列をご存知ですか?世界皇帝でもなんでもないんです。

 ただ、ホーフユーデンの金貸しが「男爵」まで上り詰めたのには理由があります。それはとある力学を発見したからと言われています。それがロスチャイルドの功績。


エネルギー

 ここからは沈黙の兵器に付録としてついている「原本」の冒頭の部分の要約です。本をお持ちで理解している方は読み飛ばして頂いても構いません。では参ります。

 エネルギー・システムの研究においては、潜在エネルギー、運動エネルギー、そしてエネルギー消失という三つの基本的な概念が常に用いられます。これらの概念に対応するのが、受動成分と呼ばれる三つの標準化された本質的かつ純粋な概念です。

 力学では、物体が持つ潜在エネルギーは、物体の弾性や硬さと関係しています。例えば、バネが伸びたり縮んだりすることで、そのバネには潜在エネルギーが蓄えられます。一方、電子科学では、潜在エネルギーはバネの代わりに蓄電器(コンデンサー)に蓄えられます。この特性は、物体の弾性や硬さの代わりにキャパシタンス(静電容量、電気容量)と呼ばれます。
 

 力学では、物体が持つ運動エネルギーは、物体の慣性や質量と関係しています。例えば、動くはずみ車や重い物体は、運動エネルギーを持っています。一方、電子科学では、運動エネルギーは質量の代わりにインダクタ(誘導子)に蓄えられます。これは、磁場の中にインダクタを置くことでエネルギーを蓄えることができます。この特性は、物体の慣性の代わりにインダクタンス(インダクタの抵抗)と呼ばれます。

 力学では、エネルギーが消費される現象は、摩擦や抵抗と関係しています。例えば、緩衝器や熱に変換されるエネルギーを持つ装置などがあります。これらの装置では、物体の運動を止めたり、エネルギーを熱に変換したりすることで、エネルギーが消費されます。

 これらの「力学」を「経済」に持ち込んだのがロスチャイルドです。バネを縮めれば力が溜まるように、電池を放電すれば蓄電が減るように、物理的な作用や影響はデータが揃えばコントロール可能なもの。それを経済に持ち込みコントロールしようとし、事実そうされてきました。

 例えば、どれほどの硬度のバネにどれほどの力を加えれば予定通りの反発力が得られるか?蓄電した電池の出力や電圧を変えるとどれだけ長く使えるか?など、多くのデータがあれば予測できコントロールできます。

 マイヤー・アムシェル・ロスチャイルド(1743〜1812)は、前述のエネルギーの概念を以下のように置き換えました。

(1) 経済キャパシタンス資本
 ・貨幣/株式/在庫、建物や耐久財などの投下資本

(2) 経済コンダクタンス [電気伝導力]
 ・商品 (製品流動係数)

(3) 経済インダクタンスサービス
  ・出力における産業個体群の影響

沈黙の兵器

 キャパシタンス、コンダクタンス、インダクタンスは、それぞれ財産、製品、サービスの概念を表します。

 キャパシタンスは、財産や資本のことで、例えばお金や在庫、建物や機械などが含まれます。これは、電気の容量のように、経済活動を行う上で必要なリソースや資源の量を示しています。

 コンダクタンスは、製品流動係数であり、商品の需要と供給の調整に関係します。これは、電気回路でいうところの電気の伝導力のように、製品の流れを制御し、需要と供給のバランスを保つために必要なものです。

 インダクタンスは、サービスに関する概念であり、出力における産業個体群の影響を表します。例えば、ある産業での成功や失敗が、他の産業に与える影響などが含まれます。これは、電気回路でいうところの電気の誘導のように、産業間の相互作用や影響を表しています。

 これらを数値化し計算することで、権力、影響力、人民をコントロール下に置くことが可能となりました。しかしながら、沈黙の兵器にも書いてありますが、ロスチャイルドの時代では理論は出来ても実際に計算し使用するまでには至れませんでした。本の言葉を借りるなら「高速で稼働されるコンピューターの登場まで待たなければならなかった」です。

 だからと言って手を小招いているホーフユーデンではございません。キャパシタンス、コンダクタンス、インダクタンスの最も根幹の部分を抑えました。そう、キャパシスタンスである「紙幣」を発行する「銀行」です。いわゆる通貨発行権です。陰謀論ではここからのお話しかしませんが、本当に大切なことはその仕組みや過程です。ではもう少し掘り下げましょう。


見せかけ

「力の外見を我がものとすれば、人は力を与えてくれる」

 「沈黙の兵器」では上記の概念をロスチャイルドが考案したとありますが、それは真に受けてはいけません。ではまず見せかけの概念の説明から。

 めっちゃ簡潔に述べます。例えば、金庫に100kgの金塊があるとします。この金庫の中身を担保に手形を発行します。手形を発行された方もまた家屋や土地を担保にします。ではこれを上記の言葉に当てはめてみましょう。

・力の外見=金庫の金
・人が与える力=家屋や土地

 当然、手形を発行する方は「返せない額」を分かっていて貸します。ですから最終的には家屋や土地などの現物資産が金庫を持つものに集まります。借金の担保に取っちゃいますから。

そしてもう一捻り。

 手形を発行される方は「あれだけ金庫に金塊があるから大丈夫」と外見の力に騙されます。しかし、実際に発行されている手形の発行枚数は、金塊の量を遥かに上回る量が発行されているのです。つまり何の保証もない紙切れなのです。ですから「外見の力」と呼ばれるのです。これが「実際の力」でしたら、金塊100kgに対しての手形の枚数は決まっています。現物は限りがありますので、それを担保にした手形もまた限りがないとおかしいですよね?つまりはこう言うこと。

「実際の力」

 イメージですよ。金塊に対して正当な手形の量がトーラスです。

「外見の力」

 でも実際はこのように外見の力を装って流通させ、返済ができなくなった者から担保である実質資産を取り上げます。すると中央の金塊は否が応でも増え続け、外見の力をより強固なものにすると共に強力な権力へと成長します。ここまでが見せかけの力の概念のお話。んでこれ前述したけどロスチャが考えたものではありません。元はテンプル騎士団です。上記の手法で王族に貸し付け、担保で土地や城を取っちゃっいました。ロスチャはこれをコントロールできるように数式化し「見える」ようにした人。混同しちゃダメよ〜。

 まぁそれが現在の銀行であることは言うまでもありません。銀行は自己資本比率の12.5倍まで貸し付けができます。つまり実質資産の12.5倍の金を貸し付けられると言うことです。つまり見せかけ。

 そして、『マネーショート』の記事でも申し上げましたが、とっくの昔に金本位制は終わっていますので、現在の貨幣制度と言うものは「見せかけに見せかけを纏ったもの」なのです。そして魔法使いのこの言葉を忘れないでください。

嘘は大きければ大きいほど気づかれない

 つまり世界中の人間が信じていれば嘘も現実になるのです。それがあなたの住む世界。わたくしがマトリクスだと言う理由。故に「現行の貨幣制度」も「これからの仮想通貨」も大差ないと言うこと。大多数が信じればそれが現実になるのです。そして、そう言うものには古き象徴が刻まれるのが常。

また、沈黙の兵器にはこのように書かれています。

 ロスチャイルドは、大衆が貪欲であるがために、政府が貴金属と商品生産とサービス ( 国民総生産GNP)の裏付けなしに限度を越えて通貨を発行(インフレーション) しても平気でいることを見抜いたのである。

沈黙の兵器

 まさに魔法。そのまま突き進めばバブルですから弾けるのは目に見えています。が、大衆は貪欲であるが故に、自己の欲を優先するあまり全体が見えず、絶えず流されるがままに身を任せます。

 そうしてバランスを失った経済をどうやって保とうとするか分かります?ここからは未来の話であり、以下の話と繋がってゆきます。

 本件はこれまでと致します。来週は『お金について:1988 Phoenix』です。SVBや燻っていた広大集団(←漢字を忘れちゃった)と、赤青どちらも導火線に火が付いた感じがします。故に綴ります。わたくしの2本の剣があなたの心に刺さりましたなら引き続きお付き合いをお願い致します。

続きの記事↓


お知らせ

 いよいよ来週の4月6日に発売します!あなた自身の目で神秘を見て、頭で理解して下さいまし〜

 星は数字で秘密を語り、花弁は形で秘密を語る。
その秘密は賢者によって神の名に秘され、
古き象徴の中で眠りにつく。

この世の秘密を、その眼で見て見ませんか?


本:『As above So below』

アパレル&小物:Cavalier Camp

動画:Channel 113

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霜月やよい
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