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[ True History ] 槍振るうヘラクレス:前編
はじめに
本件は[ True History ] 象徴の威力 (宇宙言語)と[ Symbolizm] 象徴の見方:聖都 D.Cとを繋ぐ記事となります。本件では、中世の欧州で起きた高次意識の進化がどのように先住民の土地に伝搬し影響を及ぼし、今日のような”首都に白い家”が建つ国となったかがご理解頂けることでしょう。
ただ、そのような歴史は『1984』のような現代にはありません。それは象徴の威力シリーズで痛感して頂けたと思います。そこでタイトル画像の魔術師にスポットを当て新大陸を紐解いてゆきます。「鶏に雪を詰め込んで冷凍の実験を行い風邪をこじらせ肺炎で死んだ」とされている大魔術師フランシス・ベーコン。数多くの怪しい伝説で彩られた大魔術師を紐解けば、蜘蛛の糸が現代へ結び付きます。「象徴の威力(宇宙言語)」に添付しました”結社の流れ資料”を念頭にお進み下さい。
フランシス・ベーコン
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彼に関する基礎知識である表の歴史についてはご自分で学んでくださいまし。わたくしは魔女の視点で見える魔術師としてのベーコンを通し”魔法”を綴ってゆきます。それがわたくしのやるべきことだから。
ではなぜ今更フランシス・ベーコンなのか?
ベーコンにまつわる糸のもつれを解くことを妨害しようとする努力が常に一貫して払われてきた。探究者の努力を絶えず妨げる力が何であろうとも、ベーコンの死亡直後と同様、今でもその力は情け容赦のないものであり、謎を解こうと試みる者たちは依然としてその重々しい怒りを感ずるのである。
糸のもつれを解くことは禁忌であり、
また禁忌ゆえの理解が得られます。
だからこそ。
では参りましょう。
言語的象徴の力
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ベーコンのペンネームがシェイクスピアである事は何度となくお伝えしてきました。なぜこれを繰り返しお伝えしてきたか理解しておりますでしょうか?
それはベーコンの魔法を最も簡単に理解できるからです。
要するに、彼が用いた強力な魔法とは「言語」なのです。ただ、シェイクスピアは理解の入り口に過ぎません。まずはベーコンの仕事から順に見てみましょう。
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「Novum Organum」の本当の表紙
密儀が丸出しだったからお蔵入りになった表紙って言われています。
ベーコンは言語を用いて新世界の扉を開きました。その扉を開いた鍵は「聖書のKing James version(KJV)」と「シェイクスピア」& moreです。
ベーコンが生まれたとき、文学言語としての英語は存在しませんでしたが、ベーコンが死ぬと、彼は英語を人類がこれまでに所有した最も崇高な思考手段にすることに成功しました。彼はこれを"聖書"と"シェイクスピア"だけで達成した。
引用しておいてアレですが、最後の一文「"聖書"と"シェイクスピア"だけで達成した」は間違いです。前述しましたが& More もあります。では順に見てゆきましょう。
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いつもの如く、現代の感覚で考えてしまいますとさっぱり分かりませんが当時の視点で考えてみましょう。そもそも1536 年まで英語で聖書を作成することは禁止されていました。英語は"卑しい言葉"として上級聖職者は主にラテン語を使用しましたから。言語的象徴の歴史を思い出してください。フェニキア人が簡素な幾何学的象徴22個でアルファベットを作成しました。それがエルサレムへ渡り聖書が綴られました。アルファベットがローマに伝わるとラテン・アルファベットを生み出します。ラテン語>英語という序列が分かりましたか?なんでも古きものの方が序列は上です。
では考えてください。現在の世界共通語は何語ですか?
言語を用いて変えたもの
ベーコンは英語という言葉を"卑しい言葉"から"文学"まで高め大衆に智慧を解放しました。なぜそのようなことをしたのかと申しますと、人々に智慧を解放することで識字率を高め学習させ、古き知的権威から解放しようとしたからです。その解放に用いられたものが「本」。
ペンは剣よりも強し。
ここからは4つの本が 「どのような層の人々」 へ 「どのような影響を与えたのか」、それぞれを順に追ってゆきます。
聖書(KJV)
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ジェームス国王が今日、「欽定訳聖書」として知られているものの草稿を、多分、検討、編集、改訂を目的にベーコンに手渡したのは、王が彼の完璧な叡智を認めていたからなのである。その文書はベーコンの手元に一年近くのあいだ置かれていたが、しかし、その期間中の出来事についてはなんの情報も得られていない。
まずはKJV。カトリックの教えに染まり切った人々を変容させました。互いのスタイルを見れば一発です。
カトリックは法王だか教皇が最高権力で、過度に禁欲を推奨し私財を持つことを禁じ、毎週教会へ通うことを義務付けました。一方プロテスタントは私財を持つことを許し、聖書自体が最高権力で、教会へは行っても行かなくても良いと言うラフな感じです。その影響は簡単です。考え方は現代と一緒。大衆はいつも楽な方へ流されます。
前述を踏まえ、カトリックとプロテスタントのどちらの方が楽ですか?それが答えであり結果です。こうして赤く染まり切っていた人々を変容させました。
戯曲
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続きましては戯曲。つまりシェイクスピアが綴ったとされる「大衆娯楽」。聖書を読まない、識字率も低い人々に向けての物語。読み書きできずとも言葉は分かりますから、子供が言葉を覚えるように、文学的な演劇を見て言葉を覚えさせ、考え方・概念を変容させました。これが悪い方へ進化したものが映画やドラマです。
百科事典
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最後は百科事典。「知識は力なり」がモットーのベーコンは生前、知識の体系化に尽力していました。その知識はしっかりと受け継がれ、フランスの百科全書派にも取り入れられています。
この人たちの信条は、「既成の知的権威を否定し自由な人間精神による知識の進歩と共有」と言う文章に表れている通りであり、その著作物が「百科事典」です。大衆が信じ込んでいた「神の奇跡」を「科学」に変容させました。
聖書と百科事典が結びつきませんか?では前述のベーコンの言葉の真意を見てみましょう。
Ipsa scientia potestas est / 知識は力なり
Ipsa scientia potestas est のもう一つの翻訳は「科学は力なり」です。いつも言いますでしょ?科学と宗教は同じなのです。
もう一つのペンネーム
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ヨハネの福音書に登場するラザロの生まれ変わりとされたC・R・C / クリスチャン・ローゼンクロイツ。これはベーコンのペンネームというか、ベーコンが生み出した物語の登場人物だとわたくしは考えております。
1600年代初頭にドイツでばら撒かれた「薔薇十字のマニフェスト」はのちに薔薇十字運動に繋がります。当時広まった有名な薔薇十字の本のタイトルは「化学の結婚」です。知識人たちの思想の変容という意味においては、百科全書の先駆けと言えるのではないでしょうか。
また、ベーコンは知識層に向けてイドラも説きました。偶像 / アイドルの語源のイドラ。こんな事を広めちゃいますと、数百年ものあいだ偶像崇拝はダメだと言いながら利用(悪用)していた人々はびっくらこいて「なんだチミは!」となる訳です。
ベーコンはこれらの著作を用いて、欧州に啓明のビッグウェーブを巻き起こしました。それらが↓これに繋がったことは言うまでもありません。
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魔女の本気
象徴的に見る
しかしながら表の歴史では、前述の作品群は当然のことながらベーコンの仕事とはなっておりませんので、魔女の戯言となってしまいます。ですからここからはわたくしの視点で見えているものをお見せいたします。
入手可能な証拠によれば、薔薇十字団の最高会議は、いわゆる「哲学的な死」として知られる死に方をした数名の個人で構成された。密儀参入者は、教団の仕事を始める時が来ると、幾分神秘的な環境下で都合よく「死んだ」。現実には、彼は名前と住所を変え、岩石の入った箱か、あるいはその目的で確保した死体が彼の代わりに埋められた。これはフランシス・ベーコン卿の場合にも起きたことと信じられており、「密儀」に使えるあらゆるしもべたちと同様、個人としての全名声を捨てて、彼は自分が書いたり、自分の霊感によってできた文書が他の人たちが著わしたとみなされるのを認めたのである。
賢者は富や名声など求めないのです。
ただ、誰の仕事かは分かるようにします。
分かる者だけが分かるように。
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