あなたの「見えない壁」はなんですか?(2020/5/30)
みなさんの個性はなんですか?
髪の毛の色が派手なこと
ファッションが好きだから、変わった服をたくさん着てること
音楽が好きでピアノが弾けること
スポーツが好きで、最近カヌーにハマったからカヌーをすること
身長が人よりも高いこと
足が人よりも短いけど、ハイウエストの服を着こなせること
人より耳悪いけど、補聴器すれば声が聞こえること
目が全く見えないけど、点字が読めること
右腕がないけど、左腕で全部のことができること
内臓系が少し悪いけど、インドアの過ごし方のバリエーションが人より多いこと
同じ質問をしているはずで、答え方も同じように答えているのに、後半にいくにつれて「障害をもっている人の個性」と概念付けるのが今の世の中。
私は目と耳に障害があります。
両方とも軽度なので、見ただけでは全く分からないと思います。
ただ、耳は補聴器をつけないと水の中にいるみたいな音ばかりするし、目は視野が狭くなっていく障害なので、場所によっては白杖を使用してます。
こうゆうフレーズを言うことに、最近やっと慣れた気がします。
自分の口から自分の障害を話すのって、意外とストレスなんですよ。私の場合。
見た目が普通の人と変わらない分、扱いもほとんど普通の人と同じような扱いを受けるので、自分でさえも自分が健常者なんじゃないかと錯覚してしまうんです。
でも、自己紹介するときにやっと気づくんです。
「あ、私障害者なんだ」
話しながら、とんでもない自己嫌悪感が押し寄せてきます。ひどいときは泣きそうになるときもあります。
「障害者」という言葉1つで一喜一憂する自分がいることに恥ずかしい気持ちもあるし、だからといって「障害は個性」という慰めの言葉も全く慰めに感じない。
他の方のnoteで拝見したのですが、最近は「障害者」という言葉に疑問を感じます。
「障害は個性」と言っている時点で、もう差別というか偏見な意味にとれるんです。
じゃあ「個性」でいいじゃん。って。
前のnoteで休職をしているとお伝えしていましたが、1ヶ月延長になりました。
休職になった理由の1つには、自分の障害もあります。
障害でいろんなことが壁になっています。
自分の意思が届かないところで、自分が本当にやりたいと思っていることができなくなっていくもどかしさは、かなりしんどいです。
障害があることで自分のできることが狭まるこの世の中があるから、「障害者」という言葉ができて、当事者もその言葉に囚われて悲しい気持ちになる。
だから、思うんです。
「障害」という個性を持ってない人が
「やりたいことがあるんだけど、勇気が出ない。どうしたらいいですか。」と悩んでいる姿を見ると。
「あなたは、なんでもできるから。今すぐそれをやって。」
このアドバイスをすること自体、私にも「障害」という差別感が染み付いているのかもしれませんね。
「この世の中にいる全ての人が、見えない壁で悩むことがない世界」
が、私は欲しいです。
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