「記号化」というシンプルで生産可能な物

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バンクシー展に行ってまいりました!

美術とは自分の中にある知識や教養がなければ解釈ができないと思う。逆に、それらがあれば人解釈って簡単だな。

ちなみに僕はバンクシーについて深く知らないため、彼の製作意図は汲み取ることはできませんが、今回は自分が身につけている知識や教養で整理する。

まず、これは人型だけど何だろうな?!って思ったとき、「police」と書いてあるので警察だと認識できる。
また、絵文字のような笑顔も特徴として挙げられる。

絵文字とは記号化された表情を文脈上で使うことによって、相手に感情を理解させる手段として使用される。しかし、いくら絵文字を使ったからといって対面で話す時と比較するとかなり劣る。対面は表情にもいろいろあって、シワができるくらいまで笑顔になったり、苦笑いになったり。さらにそれだけでなく、対面だと抑揚やジェスチャー、口調や話すスピードなど言語や記号では表すことができない非言語の複雑なところまで伝えることができるから相手はより正確に自分の意図を解釈することができる。

記号は、例えば笑顔ならこれ(😃)、怒っているならこれ(😡)といったように一種の言語で表すことができる。

記号は、ある意味において言語として捉えられるということは、この警官の笑顔は複雑な部分が省略された「記号」という言語で表すことが可能。

記号というシンプルな言語はボタンを押せば誰でも生産可能。だから、この警官というのは同じような警官を大量に生産できることと、全てにおいて単純化され、警官でさえ取り替え可能な人材である世の中になった事を象徴しているのではないのだろうか。

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