東京弁は存在するのか?
さて、関西地方などで東京人が使う言葉遣いを「東京弁」などと言いますが、東京弁(東京訛)というのは、果たして存在するのでしょうか?
標準語(共通語)の成立
まず、標準語と言われる、共通語の成立過程を見てみましょう。
共通語は、明治期、東京の、山手、と言われる地域で使われていた言葉を、ある学者が共通語として取捨選択し、学校教育で全国各地に流布したのが始まりです。
という事は、共通語(標準語)は、元は東京訛とも言えるわけですね。
訛る標準語。
東京訛が標準語なら、標準語=東京弁、という図式になるのか、というと、それはどうやら違いそうです。
「言葉は生き物」と言われる様に、首都圏やメディアで使われている言葉も変容しています。
「違わないですか」という言葉を、「違くないですか」と、「違う」という動詞を形容詞的に使われる様になったのは、今から数十年くらい前から見られます。
更には、「違った」をわざわざ「違かった」などと、「か」を一つ多くして、形容詞的用法で使う事も珍しくありません。
こうした"訛"は、学校の教科書には"正しい"とは載って無いですよね?
この辺りが、東京訛、つまり東京弁、という事になります。
因みに、関西弁では、「ちゃうかった(違った)」なんて言い方をする場合があります。
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