一報 【ショートストーリー】
「はい、トアル出版社、世中(よなか)です。
…はい、はい、
…な、っなんだとっ…!?
あの伝説の、小説家の…、
窓 ンナ(まど んな)先生の…、
ご、五十年、ぶりにして、生涯をかけた、集大成の、最後の、遺作、となるかもしれない、と噂される…、
待望の、最新作の、原稿が…っ!
ぬ、盗まれた…、
…かもしれないっ!!
ま、まさか、
…と、
先生が仰っていたけれどっ!?
やっぱり、
台所の引き出しにあってっ!?
先生が!?!
心より、
ほっとされている?!!?
…だとぉっ………?……
そ、それは…、
よ、良かったよなぁ……
はぁー……。
ああ、…じゃあ、くれぐれも、
…よろしく頼むよ…。」
「…っはぁぁー……。」
ブッ…
「…チッ、なんか今日、屁が熱ぃな…。」
おわり
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