ChatGPTを使って旅程提案アプリ「旅magica」を開発してみた(後編)
Arumonでは、最新の技術に触れ手を動かしたいという熱意を持つ若者が、自由な発想を活かして開発に取り組んでいます。
今回は4人の若手が集まってサービス開発をしてみた体験談をご紹介したいと思います。
旅magicaの概要
サービスの概要については、前編の記事をご覧ください。
旅magicaの構成
旅程を提案するアプリ「旅magica」は、利用者が画面に入力した旅の目的・期間・人数をもとにプロンプトを組み立て、それをAPI経由でChatGPTに送信して回答をもらうという構成になっています。それぞれの箇所で工夫したポイントをご説明します。
技術的に工夫したポイント
UI
ライブラリ
LangChainとは、大規模言語モデル(LLM)を活用してアプリケーションを開発するためのライブラリです。
Chains・Memory・Agentsなどのモジュールが用意されており、各機能を組み合わせることでより高度なアプリケーションの開発をすることができます。
LangChainライブラリを使用することでOpenAI APIの利用自体も簡易に実現できた他、記憶を保持したまま会話をすることが可能になりました。
プロンプト
基本的には、画面に入力された旅の目的・期間・人数をもとにプロンプトを組み立てました。
一方で、旅程が抽象的になってしまったり、出力される旅程が見辛かったりしたため、最終的にはそれらを調整するような指示を含んだプロンプトにしました。
今後の展望
今後は、現在のプロトタイプに下記の機能を追加したいと考えています。
旅程の精度向上
現在提案される観光スポットはChatGPTのおまかせになっているため、現地の口コミ情報などをもとに出せるようにしたいです。
旅行予約まで一元化
現在は、旅程を提案してもらって終わりになっているので、提案された旅程通りに予約できるよう、旅行代理店サイトなどへの導線をつなげたいです。
利用制限
OpenAI APIはトークンごとに課金されるため、悪用されたり常識の範囲を超えて利用されるのを防ぐために、ログイン機能を設けユーザーごとにAPI利用回数を制限できるようにしたいです。
Arumonイベントの告知
最後に、Arumonでは毎年ハッカソンを企画しており、2023年度は11月3日~5日に開催予定です! 本記事を見て、何か開発してみたい、と思った方は、ぜひハッカソンへの参加を検討してみてください!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?