【中2英語】受動態の基本:伊藤博文&大隈重信
自己紹介
伊藤博文: やあ、若き日本の未来を担う皆さん。私は伊藤博文です。明治時代に初代内閣総理大臣を務めた人物として知られていますが、実は私も若い頃は皆さんと同じように、学ぶことに情熱を燃やしていました。特に英語の習得に力を入れ、それが後の外交活動に大いに役立ちました。今日は、その経験を活かして、皆さんに英語の「受動態」について楽しく学んでもらいたいと思います。
大隈重信: こんにちは、未来の日本を担う若者たち。私は大隈重信です。第8代・第17代内閣総理大臣を務めましたが、それ以上に教育に力を注いだことで知られています。実際、早稲田大学の前身である東京専門学校を創立しました。私も若い頃は好奇心旺盛で、新しいことを学ぶのが大好きでした。特に英語は、世界を知るための重要なツールだと考えていました。今日は伊藤さんと一緒に、皆さんに英語の「受動態」について教えていきます。
伊藤博文: そうですね、大隈さん。私たちの時代には、英語を学ぶことは日本の近代化のために不可欠でした。今の若者たちにとっても、英語は世界とつながるための重要な手段です。特に「受動態」は、物事を客観的に表現するのに役立つ文法ですよ。
大隈重信: その通りです、伊藤さん。「受動態」を理解することで、より多様な表現が可能になります。さあ、一緒に楽しく学んでいきましょう!
なりきり解説
伊藤博文: さて、大隈さん。「受動態」について説明していきましょう。まず、能動態と受動態の違いから始めましょうか。
大隈重信: そうですね。能動態は動作を行う主体が主語になる文で、受動態は動作を受ける対象が主語になる文です。例えば、
The government builds new schools.
(政府は新しい学校を建設する)
これが能動態ですが、これを受動態にすると、
New schools are built by the government.
(新しい学校が政府によって建設される)
となります。
伊藤博文: 素晴らしい例ですね。受動態の基本的な形は「be動詞 + 過去分詞」です。ここでの「be動詞」は、主語に合わせてam, is, areのいずれかを使います。例えば、
I am invited to the party.
(私はパーティーに招待される)
The book is written in easy English.
(その本は簡単な英語で書かれている)
大隈重信: そうですね。過去分詞の作り方も重要ですね。規則動詞の場合は比較的簡単で、基本的に語尾にedをつけます。ただし、いくつかのパターンがあります。
語尾にそのままedをつける: play → played
eで終わる場合はdだけつける: use → used
子音字+yで終わる場合はyをiに変えてedをつける: study → studied
短母音+子音字で終わる場合は子音字を重ねてedをつける: plan → planned
例えば、
The room is cleaned every day.
(その部屋は毎日掃除される)
ここでのcleanedが過去分詞です。
伊藤博文: そうですね。ただし、不規則動詞の場合は少し複雑です。個別に覚える必要がありますね。例えば、seeの過去分詞はseenになります。
The movie is seen by many people.
(その映画は多くの人に見られる)
大隈重信: その通りです。他にも重要な不規則動詞がありますね。例えば、
see → seen (見る)
teach → taught (教える)
build → built (建てる)
write → written (書く)
speak → spoken (話す)
hold → held (開催する)
take → taken (取る)
eat → eaten (食べる)
know → known (知る)
sell → sold (売る)
make → made (作る)
read → read (読む)※発音は変わります
例えば、
The letter is written in Japanese.
(その手紙は日本語で書かれている)
ここでのwrittenがwriteの過去分詞形です。
伊藤博文: 受動態の否定文と疑問文も重要ですね。否定文は単にnotを入れるだけです。
The letter isn't written in Japanese.
(その手紙は日本語で書かれていない)
疑問文は be動詞を文頭に持ってきます。
Is the letter written in Japanese?
(その手紙は日本語で書かれていますか?)
大隈重信: そうですね。疑問詞を使った疑問文も作れます。
When is the school festival held?
(学校祭はいつ開催されますか?)
Where are these products made?
(これらの製品はどこで作られていますか?)
伊藤博文: 「by」を使った表現も重要ですね。誰によって行われたかを示す場合に使います。
The Constitution is written by us.
(憲法は私たちによって書かれている)
大隈重信: ただし、一般的な人々や特に言う必要がない場合は「by」以下を省略することもあります。
English is spoken in many countries.
(英語は多くの国で話されている)
ここでは「by people」が省略されていると考えられます。
伊藤博文: そうですね。受動態を使うことで、物事をより客観的に、また状況に応じて適切に表現できるようになります。私たちが外交や政策立案で使った英語も、多くの場合この受動態を活用していました。
大隈重信: その通りです。受動態は単なる文法規則ではなく、コミュニケーションを豊かにする重要なツールなんです。皆さんも、この受動態をマスターして、より深い英語表現ができるようになってくださいね。
まとめ
大隈重信: 今回学んだ受動態の基本について、体系的にまとめてみましょう。
受動態の基本構造
〈主語 + be動詞(am/is/are) + 過去分詞〉
例:The letter is written in Japanese.
(その手紙は日本語で書かれている)
能動態と受動態の違い
能動態:動作を行う主体が主語
受動態:動作を受ける対象が主語
例:
能動態:The government builds new schools.
受動態:New schools are built by the government.
過去分詞の作り方
a. 規則動詞:語尾にそのままedをつける: play → played
eで終わる場合はdだけつける: use → used
子音字+yで終わる場合はyをiに変えてedをつける: study → studied
短母音+子音字で終わる場合は子音字を重ねてedをつける: plan → planned
b. 不規則動詞:個別に覚える必要があるsee → seen
write → written
build → built
teach → taught
speak → spoken
hold → held
take → taken
eat → eaten
know → known
sell → sold
make → made
read → read(発音は変わる)
受動態の否定文
〈主語 + be動詞 + not + 過去分詞〉
例:The letter isn't written in Japanese.
(その手紙は日本語で書かれていない)
受動態の疑問文
〈Be動詞 + 主語 + 過去分詞 ?〉
例:Is the letter written in Japanese?
(その手紙は日本語で書かれていますか?)
疑問詞を使った受動態の疑問文
〈疑問詞 + be動詞 + 主語 + 過去分詞 ?〉
例:When is the school festival held?
(学校祭はいつ開催されますか?)
byを使った受動態
動作主を明示する場合に使用
例:The Constitution is written by us.
(憲法は私たちによって書かれている)
byを省略する受動態
一般的な人々や特に言う必要がない場合に使用
例:English is spoken in many countries.
(英語は多くの国で話されている)
以上が、受動態の基本的な使い方と構造です。これらを理解し、適切に使用することで、より豊かな英語表現が可能になります。
練習問題と解説
伊藤博文: さあ、若き日本の未来を担う皆さん。学んだことを実践してみましょう。以下の問題を解いてみてください。
(1)次の文を受動態に書き換えなさい。
People speak English in many countries.
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解答:English is spoken in many countries.
解説:主語が「English」になり、be動詞は「is」を使います。「speak」の過去分詞「spoken」を用います。「by people」は一般的な人々を指すので省略可能です。
(2)次の日本語を英語の受動態で表現しなさい。
「この手紙は日本語で書かれています。」
↓
↓
↓
↓
↓
解答:This letter is written in Japanese.
解説:現在の状態を表すので、be動詞は「is」を使います。「write」の過去分詞は「written」です。
(3)次の文の誤りを訂正しなさい。
The Constitution is wrote by us.
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↓
↓
↓
↓
解答:The Constitution is written by us.
解説:「write」の過去分詞は「written」です。
(4)次の文を疑問文に書き換えなさい。
The school festival is held in October.
↓
↓
↓
↓
↓
解答:Is the school festival held in October?
解説:be動詞「is」を文頭に持ってきて疑問文にします。
(5)次の日本語を英語の受動態で表現し、さらにその文を否定文にしなさい。
「この本は多くの人に読まれています。」
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解答:This book is read by many people.
否定文:This book is not read by many people.
解説:「read」の過去分詞も「read」です。否定文にする場合は、be動詞の後に「not」を入れます。
(6)次の文を、疑問詞Whereを使った疑問文に書き換えなさい。
This movie is made in Hollywood.
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↓
↓
↓
解答:Where is this movie made?
解説:疑問詞「Where」を文頭に置き、be動詞「is」をその後に持ってきます。
(7)次の日本語を英語の受動態で表現しなさい。
「私たちの意見は先生に聞かれます。」
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↓
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↓
解答:Our opinions are heard by the teacher.
解説:現在の一般的な事実を表すので、be動詞は「are」を使います。「hear」の過去分詞は「heard」です。
(8)次の文の下線部を適切な形に変えなさい。
These computers (use) by many students every day.
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↓
↓
↓
↓
解答:These computers are used by many students every day.
解説:現在の習慣を表す文なので、be動詞は「are」を使います。「use」の過去分詞は規則変化で「used」になります。
(9)次の2つの文を、受動態を使って1つの文にしなさい。
The government makes this law. The law protects our rights.
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↓
↓
解答:This law, which is made by the government, protects our rights.
解説:最初の文を関係代名詞を用いた受動態の形に変え、2つ目の文とつなげます。
(10)次の日本語を英語の受動態で表現し、さらにその文を疑問文にしなさい。
「この橋は毎年点検されます。」
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↓
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解答:This bridge is inspected every year.
疑問文:Is this bridge inspected every year?
解説:定期的な行為を表すので、be動詞は「is」を使います。「inspect」の過去分詞は規則変化で「inspected」です。疑問文にする場合は、be動詞「Is」を文頭に持ってきます。
よくある質問 (FAQ)
伊藤博文: 受動態について、よくある質問にお答えしましょう。
Q1: 受動態はどんな時に使うのが適切ですか?
A1: 受動態は主に以下の場合に使用します:
動作を受ける側(目的語)を強調したい時
動作を行う主体(主語)が不明または重要でない時
客観的な描写や科学的な記述をする時
公式な文書や報告書を書く時
例えば、「This bridge is inspected every year.」(この橋は毎年点検される)というような場合です。
Q2: 全ての動詞を受動態にできますか?
A2: 基本的には他動詞(目的語を取る動詞)のみ受動態にできます。自動詞(目的語を取らない動詞)は通常、受動態にできません。例えば、「sleep」(眠る)や「happen」(起こる)などの自動詞は受動態にできません。
Q3: 受動態の文で「by」を使わない方がいい場合はありますか?
A3: はい、以下の場合は「by」を省略する方が自然です:
動作主が明らかな場合や一般的な場合
動作主が重要でない場合
動作主が不明な場合
例えば、「English is spoken in many countries.」(英語は多くの国で話される)という文では、「by people」は省略されています。
Q4: 受動態を使う時、気をつけるべきポイントはありますか?
A4: はい、以下のポイントに注意しましょう:
適切な場面で使用する(必要以上に使いすぎない)
過去分詞の形を正確に覚える
be動詞を主語に合わせて正しく使う
「by」の使用を適切に判断する
Q5: 受動態の否定文と疑問文の作り方を教えてください。
A5: 受動態の否定文は、be動詞の後にnotを入れます。例:「This book is not read by many people.」(この本は多くの人に読まれていない)
疑問文は、be動詞を文頭に持ってきます。例:「Is this bridge inspected every year?」(この橋は毎年点検されますか?)
疑問詞を使う場合は、疑問詞を文頭に置き、その後にbe動詞を置きます。例:「Where are these products made?」(これらの製品はどこで作られていますか?)
もっと勉強したい人は・・・
大隈重信: さらに理解を深めたい探求者たちのために、追加の練習問題を用意しました。挑戦してみてください!
穴埋め問題:
(1)The Mona Lisa ( ) (paint) by Leonardo da Vinci.
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解答:is painted
解説:現在の状態を表す文なので、be動詞は「is」を使います。「paint」の過去分詞は「painted」です。
(2)These cars ( ) (manufacture) in Japan.
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解答:are manufactured
解説:複数形の主語なので、be動詞は「are」を使います。「manufacture」の過去分詞は「manufactured」です。
(3)The meeting ( ) (hold) every Monday.
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解答:is held
解説:定期的な行為を表す文なので、be動詞は「is」を使います。「hold」の過去分詞は「held」です。
(4)Many languages ( ) (speak) in India.
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解答:are spoken
解説:複数形の主語なので、be動詞は「are」を使います。「speak」の過去分詞は「spoken」です。
(5)This museum ( ) (visit) by thousands of people every year.
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解答:is visited
解説:単数形の主語なので、be動詞は「is」を使います。「visit」の過去分詞は「visited」です。
日本語訳問題:
(6)この手紙は先生によって書かれています。
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解答:This letter is written by the teacher.
(7)その試合は来週行われます。
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解答:The game is held next week.
(8)これらの製品は日本で作られています。
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解答:These products are made in Japan.
(9)彼の意見は多くの人に支持されています。
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解答:His opinion is supported by many people.
(10)この建物は毎日清掃されます。
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解答:This building is cleaned every day.
英作文問題:
(11)その本は多くの言語に翻訳されています。
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解答:The book is translated into many languages.
(12)この公園は市民によって美しく保たれています。
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解答:This park is kept beautiful by the citizens.
(13)その歌は世界中で歌われています。
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解答:The song is sung all over the world.
(14)彼の絵は美術館で展示されています。
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解答:His paintings are exhibited in the museum.
(15)その規則は全ての学生に守られています。
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解答:The rule is followed by all students.
これらの問題を解くことで、受動態の理解をさらに深めることができます。頑張ってください!