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暮らし日記28 3月からのこと

あ、コンディショナーがきれたんだ。シャンプーが終わってびしょびしょな状態で気づき、サッとタオルで身体を拭いてストックのある戸を開けます。あったあったとよく見ると、シャンプー。こっちか?ともう1つ取り出すとまたシャンプー。今度こそ、と最後のストックを手に取ると、とどめの追い打ちシャンプー。とっさに、「スリーシャンプー、ノーセンキュー…」というパワーワードが頭に浮かび、そのセンスには自画自賛しながら、現状にはがっかりとします。
確かにシャンプーの方が先に無くなるけれど、それにしても執拗にシャンプーを買いすぎでは?「シャンプーはすぐ無くなる」という固定概念による無意識の買いだめ、そしてコンディショナーへの気のゆるみ。そんな自分をやんわり恨みます。もうほとんどゼロのコンディショナーをギュギュっと畳み最後にひと絞り、ふんばり出します。
しかし次の日のシャンプー終わり、「買い忘れた…」と、濡れた頭を抱えます。昨日のスリーシャンプーのインパクトを、こうも忘れる自分に呆れ、「明日こそは…」と誓います。その日は、髪を乾かす前にいつもつける椿オイルを、効果があるのかないのか、気持ち入念に塗り込み、髪のコンディションをそこに一任しました。
次の日、ドラックストアに行って、コンディショナーを2つ。何度もシャンプーではない事を確認した後購入。コンディショナーが普通に在るありがたみを感じながらも、家にコンディショナーの在庫が在るのか無いのかは、きっとまた、すっかり忘れるんだろうなと思います。
正直なところ、いくつかの日用品に対して、「無くても、なんとか数日過ごせるし、生死にかかわる問題ではない。」という考えで生きている自分がいます。無いと気づいて、やっちまった!またかよっ!と少しがっくりするけれど、「まぁでも、大丈夫か」と、本当の所では困っていないのです。
いつも通り椿オイルをつけて、ざっくり髪の毛を乾かしながら、意識や行動を変えたい時、この、「本気」で問題意識を持っているかどうかって所がミソなのかもなと、ぼんやり思います。

今回のテーマは、3月からのこと

髪の毛を乾かしながら、ぼんやりと、重要なのは「本気の問題意識か。」とひとり言。

今月のイベントが終わると、それ以降のイベントの予定は、まだ何も決めていません。2月のイベントまで走りぬいて、3月はまず、整える期間に当てたいなと思っています。
最近、活動を進めていく中で、自分自身について、「判断に迷いや、言葉や表現に揺れが出ている」と感じるシーンがいくつかあり、そんな小さな違和感に「このままにしてはいけない。」と課題を感じていました。
「あるくらし」の考えやこれから先どうしていきたいのか、今何をしていたいのか、自分自身で納得しながら紡げる言葉や表現を、一度立ち止まって整理していきたいなと思います。

自分の中では、考えの軸があると思っていても、言葉や視覚的にアウトプットすると、思ったように他者へ伝えられなかったり。事前準備が無い、突発的な会話の中だと、自分の口から発している言葉や表現なのに、考えている事とずれた内容になってしまう事があります。自分の核になる部分を整え、アウトプットをしたときの伝わり方のズレ、言葉のミスチョイスを極力減らせられるようにしていきたいなと思いました。

思考の整理と並行して、自分の「できる事/やれる事」の棚卸も、この春取り組みたい事のひとつです。歩きたい方向の地図と同時に、今持っている道具の確認と、必要な道具のギャップの確認をしていこうと思います。頭でイメージしている事を、実際に行動にしていくために、自分には現状どんなスキルが備わっているのかを一度冷静に、チェックしておきたいんです。そして、自分のどのスキルを使って、どうやって進めるのか。足りない部分をどう補っていくのか、歩く計画を立てていきたいです。

体調が悪くなると、どうしても少しマイナス思考になります。「私ってなにも取り柄がないのでは?」という考えがにょきっと出てきて、キンキンと胸が痛くなり、傷つきながらも割り切って生きる日があります。
体調が悪くなる→少しマイナス思考になり、自分で自分に傷つく。→傷をいやしながらなんとか進める。という工程の「傷つき」をなるべく軽減して、コンディションを保ちながら日々行動できるようにしたい。体調管理もそうですが、マイナス思考になった時でも、「名前のついたスキル」を自分自身の対話で取り出す事ができれば、これまでよりも少し自信を持って、建設的な方向に一歩進めるかもしれません。

人間の脱線する思考までつかみ取る、岸本佐知子さんの細やかな日常への眼差しと、言葉選びに
唸ります。教科書の自分の落書きに、ひとりツボに入るかのような、誰にも見つからないように
隅っこでひとりにやけるような温度感の笑いに、クククと心地よいです。

表現に触れる、言葉を読む、書く、探す時間も、引き続き大切にしたい事です。最近、これまであまり触れてこなかった、海外文学、詩にも関心がでてきているので、そんなアンテナにも反応したい。
本屋さんへ行く事も、未知な世界を訪ねる事も、何かに挑戦する事も、これからとても楽しみです。何も決まっていない3月以降のことを、何の根拠もないけれど、ワクワクとしています。

はじめましての方も引き続き読んでくださっている方も、お付き合いいただきありがとうございます。今後も焦らずゆっくり続けていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

店主 絢音



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