逃避する気持ちが大きくなれば、どんどん子どもは分からなくなる
私の子育てで感じたことお話させていただきます。
嫌なことから逃げたい気持ちは大人も子どもも、それは感覚統合に問題のある子どもも一緒です。
大人の人が、お酒に依存することや過食に走ることもあるように子どもにも現実から逃げたい事があります。
お酒に依存や過食に走る場合、お酒が飲みたい食べ物をたくさん食べたいといった単純なことではありません。
何か別に忘れたい事、逃げたい事があって、お酒や食べ物は問題の本題ではないんです。
子どもが学校に行きたくなくて、毎朝腹痛を起こすといったこともあります。腹痛を治すことは、学校での問題を解決しなければ本当の解決になりません。
感覚統合の問題のある子どもの場合には、もともと感じ方の違いから母親も子どもの感じている嫌なことを理解してあげにくいことがあります。
子どもは、嫌なことを伝えたくても表現しにくいや分かってもらえない経験を繰り返すうちに、伝えることを諦めて違う方法で逃げようと意識的にも無意識にも考えるようになっていきます。
分かってもらえないから、とりあえず大騒ぎして逃げよう
分かってもらえないから、聞こえないふり見えてないふりをしよう
分かってもらえないから、別の物が気になる振りをしよう
親や先生が良かれと思ってどんどん進めてしまうと、子どもの逃げたい対象の本題はどんどん見えにくくなるんです。
本題と向き合う経験をしないで成長することで、
苦手なことが永久に変わらない固定観念になる
苦手なことを克服する経験がない
自分が変われる成長できると気付けない
困難に対して軟弱になる
こんなことが考えられます。
でも困難に対して軟弱になっているのって、感覚統合に問題のある子どもだけじゃないですよね。見えない心に寄り添って成長を見届けていくことを、時代が難しくしているのかもしれません。
もし、感覚過敏の子どもの気持ちを理解して寄り添ってあげたいと考えている人がいたら、私のお勧めする方法をお試しください。
元々の苦手な感覚を知った上で、その時の場面で子どもが感じるであろうストレスをとにかく減らしてあげられるように心がけてあげてください。
ストレスに対して固定観念を強くしてしまうと、気持ちが先走って始まってもいない現実にストレスを感じて客観性が持てず、自分の作り出した苦手意識の中に入り込んでしまいます。同様に親自身も心配し過ぎて、自分の悩みに子供を引き入れてしまうこともあります。
大人も子どもも同じ、本題と向き合って逃げずに一緒に成長を体験していきましょう。
その時に、
1、本人が嫌だと感じていることを明確にして受け止めるよう促す
2、共感して味方になってあげて、逃げることまたは一緒に戦うことの提案をする
3、苦手なことに対してとった行動(前回との違い)を確認し共有する
初めは、2で逃げることを選んでも大丈夫です。逃げる選択肢をあげることで無理強いされない信頼と安心から気持ちに余裕が生まれます。
3で今回は逃げてしまったねと確認して次は頑張ってみないと少しずつ誘っていきます。
この1~3を繰り返して、何度も同様の場面を繰り返していく内に3の前回との違いや変化を確認して成長出来ていることを強調して意識させてあげることで、苦手を克服できる自分に気付かせてあげることができます。
ここまで読んでいただいてありがとうございます。