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歩行介助で介助者が側弯症になるリスク


【はじめに】

あるくん歩行体操教室、姿勢トレーナーの東 史(アズマ フミ)と申します。

大阪府枚方市の体操教室で、ミドル世代シニア世代の姿勢矯正と歩き方矯正トレーニングを行っています。
生徒さんのほとんどが、脊柱側弯をお持ちです。

この記事では、献身的に感じたり、微笑ましく見える支えて行う歩行介助で、介助者に起こる側弯症リスクについて書いています。


【歩行介助が行われる時】

歩行介助が行われる目的

  • リハビリとして

  • 歩行訓練として

  • 介護として

  • 日常生活として など


歩行介助を行う関係性

  • 理学療法士と患者

  • 看護婦と患者

  • 介護士と利用者

  • 介護で親と子・子と親

  • 介護で夫婦

  • 支援学校の先生と生徒 などなど

健康のためや自立活動として、介助歩行はいろいろな関係性と現場で行われています。



【歩行介助で考えられる体への負荷】

歩行介助をする時に、対象者がかなり自分の足に体重を乗せて歩けている場合や体重を余裕で支えられる以外は、介助者の側弯症リスクは存在します。

実際に、支え合って歩いている母と娘や、支え合って歩いている老夫婦のお互いが逆カーブの脊柱弯曲が発生している後ろ姿を目にすることがあります。

家族でも、介護の職場でも、歩かせることが大切だと聞かされて、頑張っているケースは多いと思います。
理学療法士や柔術整復師が運動指導として、歩行介助をすることもあります。

対象者の重心が本人の足にどれだけ乗せられるかや、対象者の体重が重いかったり身長が高かったりすると、介助者への負荷は大きくなります。

体の片側に偏った負荷がかかり続けることで、丈夫だから大丈夫と思っていても、膝から足の末端で、股関節で、脇腹で筋肉の萎縮が起こります。

気付かずに脚長差が起こっていたり、背骨の弯曲が発生することも考えられます。この委縮に直ぐに気付いて、体を解してメンテナンスしようとする感覚が低下していると、側弯症発症は簡単に起こる可能性があります。



【歩行介助のリスクと成果】

介助者が、介助して対象者に成果が生まれた場合には、リスクを犯しても報われるかもしれません。
しかし、過度なリスクを犯してするサポートは対象者にも決してプラスにはなっていません。

対象者も、片側に頼り切って歩いていることや、引きずられるように足を必死で進めている時に、筋肉は付かないし体は歪む一方です。

献身的にサポートしているとか、微笑ましく支え合って頑張っているなんて思ってはいけないんです。

筋肉への刺激は、正しく行えば意外と少ない回数短時間でも成果があります。介助対象者を大切に思うのと同じように、介助者の健康も守れるリハビリテーションや歩行訓練でないと、日本の高齢者問題や医療費高騰問題は大きくなるばかりです。


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