「医療介護の矛盾サービス①」リハビリを続けても、歩行力が上がらない理由
【はじめに】
あるくん歩行体操教室、姿勢トレーナーの東 史(アズマ フミ)と申します。
教室体験希望の方から、「理学療法士の方のYouTube動画と、教室の立ち上がり方のYouTube動画のポイントが違っていたのですが、なぜ違うのですか?」という、質問をいただきました。
立ち上がり方の違いと、元のように立ち上がるために当教室の改善案を、下の記事にさせていただきました。
今回は、2つの立ち上がり方を比較して掘り下げることで、医療介護のサービスに矛盾があって高齢者の歩く力が守られていないことを、お伝えしたいと思います。
超高齢化社会の日本の課題として、若い世代にも知っていただきたい内容です。
【2つ立ち上がり方の相違点】
理学療法士おすすめの立ち上がり方
上のイラストの立ち上がり方は、理学療法士の方がよくおすすめしている「正しい立ち上がり方」です。
足腰の不安定な方には、この立ち上がり方で、更に、テーブルや壁に手を付いて行うことを薦めています。
この立ち方の正しさの価値観が、立ち上がり時の転倒リスクを下げる ことです。
当教室のおすすめの立ち上がり方
当教室おすすめの立ち上がり方は、③④のステップがなく、足首、膝、股関節を連動させ、前傾して伸びあがる勢いを生み出す脚力が必要です。
当教室の正しさの価値観は、歩く力につながる脚関節を連動させた筋力アップの機会 だと考えています。
毎回、立ち上がりに脚力が必要ですが、それ自体が歩く力のためのトレーニングになっていることに意味があると考えています。
【立ち上がり方のメリット・デメリット比較】
理学療法士おすすめの立ち上がり方
メリット
・立ち上がり時の転倒リスクを、下げることができる
・足腰の筋力強化することなく、そのまま始められる
・腿の筋力だけで、立ち上がることができる
デメリット
・脚関節の連動した筋力が、無くなる
・脚関節の屈曲が、強固になる
・姿勢の改善が、見込めなくなる
・歩行時の転倒リスクが上がる
当教室おすすめの立ち上がり方
メリット
・脚全体の筋力維持につながる
・歩行時のバランス力が、一定量維持される
・歩行時の転倒リスクが下がる
・脚関節が固まるのを防ぐ
・脚関節症などのリスク軽減につながる
デメリット
・足腰の筋力強化を、考える必要がある
・状態に応じて、姿勢矯正が必要になる
・習得できるまでに、転倒リスクがある
・歩き方の改善が必要になる
立ち上がり方を比較した結果
〈理学療法士おすすめの立ち上がり方〉
メリット:立ち上がり時の転倒リスクを減らし、そのまま始められる
デメリット:将来的に歩く力が落ちる原因につながる
〈当教室おすすめの立ち上がり方〉
メリット:将来的に歩く力を維持する可能性を養う
デメリット:指導やサポートが複雑で期間を要する可能性がある
当教室おすすめの立ち上がり方は、ご本人の将来的な歩く力を考えたものです。医療介護の現場で、リハビリとして行われている立ち上がり方のメリット、デメリットを考えると、誰の何のために選択されているのか疑問です。
【サービスの矛盾】
立ち上がりの練習と歩行訓練
医療介護で正しいとされている立ち上がり方の練習は、立ち上がり時の転倒を避けることが目的ですが、歩く力を低下させる作用があります。歩く力を付けることとは真逆の働きかけになるので、並行して歩行訓練をすることは矛盾しているサービスになります。
いつまでったっても効果の上がらない、際限のないサービスをしているか、また、歩く力を奪っておいて家に戻されている可能性もあります。
〈サービスを受ける側〉時間、労力、費用を使って、望んでいないサービスを受けていると言えます。
〈サービスをする側〉時間、労力、税金を使って、無駄なサービスを提供していると言えます。
歩く力のための選択
当教室の立ち上がり方を習得するには、足腰の強化や姿勢矯正も考える必要があります。
ミドル世代シニア世代の将来に、歩く力につながる選択をすることは、医療政府が率先して選ぶべきであると考えますが、現状は違っています。
歩く力にとってマイナスになるサービスを行いながら、歩行訓練をする矛盾した働きかけで、高齢化社会の日本をどうしたいのか理解できません。
筋力低下で歩行力が低下している時には、歩く力を妨げる選択は全て避けることが最善策です。
立ち上がるための脚関節の連動した筋力を付けることは、最初は段階的に進める必要があって複雑に感じますが、筋肉の好転が始まると短期間で改善されます。
医療政府が選択している立ち上がり方の問題を知って、どうかご自身やご家族の歩く力を守るための選択をしてください。
迷わず、「歩く力を優先する、立ち上がり方を教えて欲しい」と言ってください。
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