重力と自重・姿勢と痛みの関係性「理想の姿勢を求める理由」
【はじめに】
簡単な自己紹介
あるくん歩行体操教室、姿勢トレーナーの東 史(アズマ フミ)と申します。
大阪府枚方市の体操教室では、ミドル世代シニア世代の姿勢矯正と歩き方矯正トレーニングを行っています。
生徒さんのほとんどが、脊柱側弯をお持ちです。
教室で、行っている『あるくんメソッド』は、垂直軸のある理想の姿勢を作ることを目的としています。何歳の方にも、理想の姿勢で、動く背骨と、理想の歩行姿勢を身に付けて欲しいと願って指導しています。
垂直軸のある理想の姿勢を求めて
『あるくんメソッド』は、重度側弯症の娘をなおしたいと考えて、医療従事者ではないけれど、パッケージデザインの経験を活かし考案したメソッドです。
突発性側弯症が原因不明で、治らない病気と言われているのに、「なぜ理想の姿勢を求めているのか?」「そこまで必要なのか?」「過剰な望みを押し付けていないか?」そう思われる方がいるかもしれません。
娘は、肢体不自由児で、重度の側弯症で極度の筋力低下がありました。それでも、理想を求める必要について、この記事でお伝え出来たらと思います。
理想を求める理由は、私の中では、ちゃんとした根拠に基づいています。側弯症や筋力低下の体に何が起こっているか考えた時に、簡単にいかない、いろいろな力が働いていることに気付きました。
その一つ一つが、どういう結果を招くかを考えて、何を目標にすべきかを考えました。
【姿勢に及ぼす重力の影響】
上の図は、良い姿勢と程度の違う悪い姿勢AとBです。
姿勢の善し悪しで、体に受ける重力の影響は、良い姿勢に比べ、悪くなれば悪くなるほど影響を受けることが言えます。
【自重による痛みの強さ】
上図は、悪い姿勢AとBで、運動時に自重が骨格に与える刺激で痛みの現れ方を表しています。悪い姿勢Aでは、自重がストレートに患部に届きます。運動することで発生する衝撃が強く伝わり、痛みは強くなるはずです。
しかし、悪い姿勢Bでは、自重による影響は、衝撃が緩和されて患部が明確ではありません。姿勢Aほど明確に問題を感じにくくなります。
【頭の重さによる負荷】
人間の特徴である重い頭を支えるために受ける負荷は、良い姿勢は頸椎から体全体で頭の重さを支えるのに対して、悪い姿勢では背骨の一部に負荷が集中します。
悪い姿勢Aと悪い姿勢Bでは、テコの原理で考えると姿勢Bの患部の方が、負荷は大きくなります。
【筋力低下によるリスク】
それでは、悪い姿勢AとBが、筋力低下で筋肉の柔軟性がなくなった状態になったらどうでしょうか?
自重の影響を受けて、背骨の椎骨同士が圧迫されます。姿勢Aでも椎骨や膝が全体的に押しつぶされることが考えられます。
姿勢Bでは、各所で骨と骨が部分的な摩擦や圧迫で骨折することや、背骨の椎骨でも曲がっている事で押しつぶされることが考えられます。
つまり、筋力低下で柔軟性がなく骨格に動きがなくなること自体が様々な、問題につながることが言えます。
【まとめ】
重力と自重、人間の骨格で考える頭の重さを支える必要性や筋力低下で起こるリスクを考えた時に、理想を求める以外に救われないという考えに至りました。
原因療法としての運動療法であるためには、水平垂直の理想の姿勢を求めること以外には、何かしらの問題が残ることになります。
本当に救う、救われるには、理想の姿勢で、動く背骨と、理想の歩行姿勢を目指す以外にないのです。
どんな状況下にあっても、体の水平垂直を求める運動療法を考える必要があって、最初から理想を求める気のない研究の答えは、開始前から矛盾があることが決まっているということです。
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