本棚を整理した話(2024.01.07)

本に関しては財布の紐が緩みがちなのでうちの本棚はすぐに溢れます。
本の前に本を並べ、本の上に本を並べ、机の上に積み上がっております。
そのため定期的に本棚を整理して収納スペースを確保します。

本を読むことが自身の生活に密着している私にとって本棚の姿は自身のアイデンティティと感じることがあります。
今回私が手をつけたのは一番大きな本棚の最下段。
ここに並んでいるものは実は本ではありませんでした。
A4のクリアファイル、自分で製本した論文、ノート、授業のレジュメ、
学生時代の資料が並べられていました。

図書館に就職して10ヶ月あまり、最近は本の話ばかりしていますが、私は元々研究者を目指す理工系学生でした。
研究が全てだった私にとって、本棚の最下段に並ぶノートや論文は自己表現の全てでした。私の足跡とでも言いましょうか。
図書館員になった今でも、自分の根っこはコミュ障、陰キャのチェックシャツで毎日過ごしている理系大学院生だと思っています。
しかし、当然最近はそうしたノートを見返すことはありません。
一方、今後図書館情報学など今の自分を表す本は増え続けるでしょう。

普段の本の整理とはまた違う寂しさがありました。
図書館の蔵書のように出版社から発行され、ISBNが付いているような整った本はありません。
よれよれの印刷紙に印刷された、研究で使っていたツールのマニュアル、授業のレジュメ、手書きのノート
少し寂しいと思いながら押し入れに入っていただきました。

なんとなく、大きなものを一つ手放したような気がします。
またいつか、使える日があることを願って、新しい本を本棚に並べます。


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