夏の名残が色濃い夜に思い出す彼の話
ま、また半年が経ってしまいました…
年に2回書けばいいほう。
紙手帳派なので、紙に書いて満足してしまう。
きっといいネタも、紙には残っているんだろうけど、あえて拾わず徒然なるままにいってみよう~!
かといって目立つトピックがあるわけではない。
毎日平和に、穏やかに過ごしている(つもり)です。
季節の変わり目だからか、なんだか昔のことを時々に思い出しています。
高校を卒業して以来一度も会っていない友人は元気だろうか、とノスタルジックになったり。
そういう気持ちのときに絶対に思い出すのは、高校~大学のときに好きだった彼のことです。
高校3年生、予備校で同じクラスになった他校の彼に一目ぼれ。
受験が終わってからのバレンタインに、春になると美しく桜が咲く川の近くで勇気を出してチョコレートを渡して告白しました。
結果は、お断りされてしまったんですけど、同じ大学だったので片思い継続することに。
学部も学科も違うのに奇跡的に授業が同じで、フッたにも関わらず「隣いい?」と声をかけてくれて半年間一緒に授業を受けました。
彼はよく寝ていたから、しっかりノートもとってたおかげでいちばん成績良かったな……
その後、改めてもう1度告白するもフラれ、さすがにあきらめるかと思いつつあきらめられなかった。
夏休み明けに、「最後にもう一度だけ言います。好きです。これが最後にします、もうこれからは友だち。あんまり会うこともないだろうけど、本当に好きだったよ」と伝え、連絡を控えました。
連絡しちゃったらあきらめきれないから。
その後半年くらいは連絡もとらず、たまにキャンパスで会ったら挨拶する程度の関係に。
少しずつ忘れられたんじゃないかと思っていた大学2回生になる前の春休み。
「久しぶりにしゃべらん?」と呼ばれドライブへ。
どこに行ったかとか、どんな景色を見たかとか鮮明には覚えていないけど、あのときの空気とか夜の色とか、雰囲気は覚えている。
なんだかいつもと違う彼にドキドキしつつ、でもそれは考えすぎなのかもと、これが本当に最後で片思いは終わりにしようと考えながら帰路につきました。
送ってくれたので、降りる前に少し話していました。
帰らなきゃいけないけど、これが最後だと思うと帰りがたくてたわいないやりとりをつないだけれど、どれも意味のない言葉で。
その瞬間、空気が変わったように感じました。
「3回目のときに、これが最後だと言われて、すごく寂しく感じた。その時は気づかなかったけど時間が経って、好きになってることに気づいた」
日本語なのに日本語じゃない感じで思考が追い付かず、ふわふわした気持ちに包まれたことは覚えています。
お付き合いしたけれど、結局はお別れしてしまって、今ではどこでどうしているかもわからないけれど、きっと元気でいてくれてくれることを祈ります。
10代の多感な時期にせつなくてほろ苦くて、甘酸っぱい気持ちをもたらしてくれたことに感謝を伝えたいと思います。
もし、あのとき別れてなかったら違う道があったのだろうか、と夏の名残がまだまだ消えない夜にふと思うのでありました。
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