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祈りのまち巣鴨班について、SPSがあつく語ってみた!
文学部日本文学科4年
SPS 浅井美海
はじめに
今回の記事は祈りのまち巣鴨班sps 4年の浅井美海が担当します。sps とは班のリーダーのような役割を指します。私は3年生のときにこの活動に参加したので2年間この活動をし、その内の1年間はsps として活動してきました。そんな私がこの2年間で感じてきたことをこの記事にまとめていこうと思います!
1年間を振り返って
この1年、祈りのまち巣鴨班で大きかった企画は10月の御朱印巡りの企画と11月の種子地蔵縁日でのスタンプラリーです!
今年新たに動いた企画だったため、班員の中で大きな収穫となったと思います。
御朱印巡りでは、いただいた御朱印のデザインを参考にしながら当班の御朱印の案を考えることが出来ました。
また、種子地蔵縁日では昨年度の食品企画を無事に継続することが出来ました。昨年度をなぞるだけではつまらないというか、衰退の始まりだと思うので今年は新たな試みを2点行いました。
1点目は交流スペースと称した飲食スペースを設置し、飲料の提供も行ったことです。
昨年度もさざえ堂を知ってもらうために食品配布の企画を行ったのですが、食品を提供した地域の方とあまり交流が取れなかったという反省点がありました。そこで、交流を取るにはどうしたら良いかと考えた結果、交流スペースと称した飲食スペースを設置することが良いのではないかと考えました。実際に当日は食品を受け取った方は確実に飲食スペースを利用するため、会話の契機を生むことに繋がりました。また、その場に居合わせた地域の人同士で話をしている人も見られ、地域交流の場にできたことが感じられました。
昨年度の反省を次年度に活かすことが出来た事例になりました!
また、ここで提供した飲料の中には農園班のミントティーもメニューとして取り入れました。このコラボを実現するために、他班の人が協力してくれたり、他班の頑張りを知るきっかけにもなったりしたので、私としてはとても思い入れのあるコラボでした!
2点目は食品配布の条件をスタンプラリーにしたことです。
老若男女が楽しめる企画はスタンプラリーなのではないかと考えたからです。一からスタンプを作ったり、台紙を作ったりすることは大変でしたが班員のみんながとても頑張ってくれました。当日は、小さな子どもからお年寄り、大正大学の留学生なんかもスタンプラリーをしてくれていました。参加してくれた人が楽しみながら、大正大学の仏教施設のことについて少しでも学んでくれていたら嬉しいです。
今年度はこれらの企画が大型企画でした。
来年度も今年度の企画をパワーアップさせたり新たな企画が生まれて欲しいです。
↓↓11月の種子地蔵縁日の祈り班の様子はここからご覧ください↓↓
江戸と令和をつなぐ大正大学種子地蔵縁日祈りのまち巣鴨班編〜スタンプラリーとティラミスで祈りの文化をもっと身近なものに!?〜|あるきめでぃあ 大正大学 すがもプロジェクト
さざえ堂の魅力について班員で検討した結果
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私がこの活動をしてきて最も印象に残っている出来事は、担当教員の1人である齋藤知明先生に「さざえ堂の魅力って何?」と授業中に急に聞かれたことです(本当に不意すぎるキラーパスでした)。
この質問をされたとき、既にこの活動をして1年半が経過していました。今まで、「さざえ堂の魅力を発信する!」という気持ちで活動に取り組んでいましたが、改めて魅力は何か? と聞かれたときに班内で共通認識がないことに気付かされました。私は悔しいと感じたときに燃えるタイプなので、この「さざえ堂の魅力」を言語化して、班内で共通の認識が持てるようにすることが私のsps としての仕事だと思いました。
この課題を解決するため、今までspsを担ってくれていた先輩方に意見をもらったり、班のみんなで話し合ったりした結果、次のような結論になりました!
「さざえ堂は大正大学に存在することによって価値がある」。そして、仏教施設を介して成り立つ社会貢献的なプロジェクト=祈りのまち巣鴨である、という結論です。
少し難しい結論になってしまいました。。
さざえ堂にはもちろん、二重螺旋構造であるといった建造物としての魅力もあります。ですが、私たちの活動において建造物としての魅力を伝えていくことがこのプロジェクトの意義ではないと考えました。大正大学という場所にさざえ堂が存在するということが重要なことであり、以下のような価値があると考えました。
・大正大学の学びを可視化して地域や学生に振りまく建物
・大正大学と地域を繋げる建物(地域信仰)
・心の中で育っていく母校愛
このような価値を持つさざえ堂がもたらすものとは、「心の落ち着き、精神健康、社会健康」などです。祈る場所があるということは心の落ち着きをもたらし精神的な健康に繋がります。そうした仏教施設を介して社会貢献的なプロジェクトを行っていくのが祈りのまち巣鴨班です。
また、これらの価値を伝えていくとともに、さざえ堂が大学と地域を繋ぐ場所になったらいいなとも思っています。
毎月実施している御朱印浄書を通して交流する地域の方や、種子地蔵縁日で祈りのまちの企画に参加してくださった方との交流を通してこのような考えを持ちました。さざえ堂を通して、大学と地域が繋がっていけばいいなと私は思っています!
この活動を振り返って
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私がこの活動を始めたきっかけは、御朱印を書いてみたい! という気持ちだけで始めました。御朱印集めをしていたのと、書道を習っていたことから、御朱印を書く人になってみたいな、という憧れみたいな気持ちを抱いていました。そんな中、大学で御朱印浄書をしている団体?! があるぞということを知り、私も御朱印を書きたい! と思って出会ったのがこのすがもプロジェクトという活動でした。
始めたきっかけはこんな些細なことで、2年目はsps という立場もあって継続するか悩んだ時期もありましたが、すがもプロジェクトをやって良かったなと思っています!
その理由は2つあります。
1つ目は、学生が考えた企画を現実化でき、それらを実際に行ってみての反応や反省、学びが得られたという点です。たまに無茶やわがままを言ってしまいましたが、学生のやってみたい! を叶えてくれた先生方や職員さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
2つ目は、楽しんで物事を行うことの大切さを学べたという点です。私は生きていく中で人を幸せにできる人になりたいと思っています。班員やこの活動を通して関わった地域の人を幸せにするにはどうしたら良いか、と考えながら活動をしていました。
私は物事を行うときに楽しい! を大切にしています。
例えば今年だと班員で御朱印巡りの企画を行いました。この企画を実施した理由は、当班の御朱印の質を向上させるという意図が1番の目的でしたが、私たち自身が御朱印巡りを楽しみ、この班内で楽しくコミュニケーションを取ることも目的の一部でした。実際に、御朱印巡りをしてみて自分たちが楽しむことで、次はこんな御朱印にしてみたい! と意見がたくさん出るようになりました。そして、その意見を汲み取りながら御朱印のデザイン決めをして、それらが形になり地域の方もそのデザインを気に入ってくれました。このように私たちが活動を楽しむことで、活動が活性化し、それがまわりまわって地域の人に喜んでもらうことに繋がりました。地域の人が喜んでくれると、私たちも嬉しく活動のモチベーションも向上しました。
自分たちが楽しむだけではなく、楽しみながら活物事を行い、その楽しい気持ちを様々な人にも伝播していけるような人になっていきたいです。
来年度の班員に向けて
私はやりたいことは全部やる!という気合いで、すがもプロジェクトを始めとした様々な活動を大学在学中に行ってきました。今振り返ると、やりたいことを全てやってみた結果、キャパオーバーになって祈りのまち巣鴨班のみんなには、spsという立場でありながら迷惑をかけたこともあります、ごめんなさい。。でも全てのやりたい!を実行した結果、素敵な大学生活が送れたなと思います。すがもプロジェクトの活動もその素敵な思い出の一部です。一緒に活動してくれてありがとうございました!
だから、来年度のみんなもこれやりたいな!って企画が思いついたらどんどんやってみて、素敵な思い出を作るとともに、更に素敵な祈りのまち巣鴨班にしていって欲しいです!
また、すがもプロジェクトは代々受け継がれてきた活動で、今年の種子地蔵縁日では昨年度の先輩方にお手伝いしていただきました。活動が引き継がれていくことがこのすがもプロジェクトの良いところだと思っています。
かなりあつい気持ちで色々書いてきてしまいましたが、来年度やその先のメンバーにもこの活動を引き継いで欲しいし、あつい気持ちを持って頑張って欲しいなと思っています!ありがとうございました!