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学生が作る特別な街歩き!滝野川で歴史と文化を再発見

すがもプロジェクト ユナイトすがも班
社会福祉学科3年 笹野由成

はじめに

「冬の澄んだ空気の中、歴史を感じながら歩いてみませんか?」
こんにちは、社会共生学部社会福祉学科3年の笹野由成です!

今回は、私たちがいつも活動している巣鴨を飛び出して、北区滝野川に足を運びました!大正大学周辺は、巣鴨地蔵通り商店街を中心とした巣鴨地域に目が行きがちですが、実は、滝野川地域には過去に遡ることのできる歴史や地域が残されている貴重な地域なのです!
さあ、ユナイトすがも班と一緒に、滝野川の魅力を探しに行きましょう!

歴史と文化を巡る旅:滝野川歴史散策スタンプラリーの魅力とは?

滝野川歴史散策スタンプラリーでは、江戸時代から地域の商業や文化を支えてきた「種子屋通り」や、豊作祈願の象徴である「種子地蔵」を巡り、滝乃川の歴史を体感します。この地域は、かつて中山道と王子村を結ぶ「種屋街道」の一部として栄え、農業用の種子を扱う商店が集まり活気を見せていました。特に、榎本留吉商店は150年以上にわたり地域農業の発展を支えてきた重要な存在です。
さらに、今回のイベントでは、地域の特色を体感してもらうだけでなく、学生に、すがもプロジェクトの活動をより深く知ってもらい、興味を持ってもらえるように、各班の取り組みと関わりのある「稲荷湯」や「江戸東京野菜」、御朱印紹介なども盛り込み、学生が今後すがもプロジェクトに参加したいと思ってもらえるような部分も用意し、楽しく歩きながら、学生との交流を図り、滝野川の歴史と文化に触れられる贅沢なイベントです!

今回はデジタルスタンプラリーを使用しツアーを行いました。こちらの記事でも詳しく紹介しておりますのでご覧ください!


当日の様子

滝野川の歴史を歩く特別な旅
1月17日、澄み切った冬空の下、「滝野川歴史散策スタンプラリー」がいよいよ開催されました。集合場所の大正大学南門前では、当日の流れや注意事項を丁寧に説明しました。ワクワクした様子で耳を傾ける参加者の表情から、この旅への期待感が伝わってきました。

ツアーの説明中
ツアー開始!
実際に巡ったスタンプラリーのマップ

種子地蔵(大正大学)
スタンプラリーの旅は、地域の豊作と発展を祈願する大正大学南門の「種子地蔵」から始まります。植木鉢を手にした地蔵が見守る中、私たちは、種子屋通りの歴史や、毎年11月に開催される「種子地蔵縁日」の話を解説しました。 種子地蔵縁日の説明の際では、参加者が頷きながら聞き入る様子が見られました。

種子地蔵のスタンプゲット!

榎本留吉商店と日本農林社
次に訪れた「榎本留吉商店」では、150年以上の歴史を持つ種子屋の物語に耳を傾けました。種子屋とは、農作物の種子を生産し、販売する商店のことです。江戸時代の半ば以降、この地域に種子屋が集まるようになりました。当初は、農家が付近の畑で採種した野菜の種子を通行人等に販売していましたが、やがて品種改良や品質管理に優れた技術を持つ農業指導者たちが専門の種子販売業を始めるようになりました。

榎本留吉商店
日本農林社


稲荷湯と瀧野川八幡神社
散策の途中では、昭和時代から続く銭湯「滝野川稲荷湯」に立ち寄り、映画『テルマエ・ロマエ』のロケ地としても知られるこの場所で、銭湯文化の魅力が紹介されました。檜の桶や長屋の話題には、懐かしさと興味が入り混じる雰囲気が漂いました。
最終スポットとなる「瀧野川八幡神社」では、鎌倉時代にまで遡るその歴史に皆が驚きの声をあげました。また、渋沢栄一や『鬼滅の刃』の胡蝶しのぶに関連する話題も加えられ、伝統と現代が交差する魅力的なスポットとして注目されました。
以下のリンクから瀧野川八幡神社の魅力をさらに詳しく知ることが出来ます!ぜひご覧ください!

https://fuwatu.com/kimetu-sinobu-kotyou-takinogawa/

稲荷湯
瀧野川八幡神社でスタンプがすべて集まりました!
作成したしおり

この企画を通して

企画までの道のり
この企画の準備段階では、滝野川地域の歴史に関する情報収集やスタンプラリーのルート設計、しおりのデザイン作成に力を注ぎました。特に、歴史的背景をわかりやすく伝えるための解説内容を班員間で何度も議論し、リハーサルを重ねました。
個人的に苦悩した部分は、実際に歩き時間配分の確認や説明ポイントの最適化を行い、「もう少し詳しく話した方がいい」「ここでは短くまとめたほうが良さそう」など、細かな調整を繰り返したことです。わずかな調整で大きくツアー内容が変わることもあるので、何度も会議で調整しあいました。

企画の実施
「滝野川歴史散策スタンプラリー」に参加し、地域の魅力を伝える活動に協力する中で、多くの学びと発見がありました。参加者の皆さんがスポットを巡りながら楽しそうに歩き、歴史に触れることで新たな発見をしている様子が印象的でした。例えば、種子地蔵や榎本留吉商店といったスポットでは、ガイドの説明に興味深そうに耳を傾けたり、スポットについての感想を共有し合う姿を見ることができました。
また、瀧野川八幡神社で鎌倉時代に遡る歴史について触れた際、参加者が互いに話し合いながら理解を深めていく様子が心に残りました。このような体験を通じて、地域の歴史や文化に触れることで、日常生活では得られない視点や価値観を得られることを企画運営側の私たち自身も実感しました。 

反省点と今後の課題
しかしながら、反省点として参加者数が想定より少なかったことが挙げられます。地域の魅力を多くの方に知ってもらいたいという思いから、企画の告知や広報の方法について再考する必要があると感じました。特に、SNSや地域の掲示板を活用した情報発信の強化や、参加者にとってより魅力的な体験を提供するための仕組み作りが課題として浮かび上がりました。

おわりに

「滝野川歴史探索スタンプラリー」を通して、大学周辺で、江戸時代から地域の商業や文化を支えてきた「種子屋通り」があること、かつて中山道と王子村を結ぶ「種屋街道」の一部として栄え、農業用の種子を扱う商店が集まり活気を見せていたことを知りました。
私が普段生活しているキャンパスの周辺には、種子屋の歴史のようにまだまだ知らない歴史があるのではないかと関心を持ちました。滝野川八幡神社が鬼滅の刃の胡蝶しのぶ出生の場所というのは、鬼滅の刃ファンの私からすると非常に驚き次はプライベートで訪れてみようと思いました。今回スタンプラリーに参加された方々に、地域の歴史に関心を持ったり、少しでも種子屋通りのことを思い出してくれたりする人が増えていたら嬉しいです。




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