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ペット用のお位牌は要らんかなって思っていました
お別れした四つ足のために手をあわせる対象がほしいなら、遺影に向かえばいいと思っていた。これまではそうしていた。
犬たちは人と違って戒名も要らんし、ペット用の位牌形オブジェにはなんの興味もなかったので、こたらふの時は気にしたことすらなかったんだけど、先月たまたま凪の葬儀について調べていたところ、犬猫のためのお位牌にもちゃんとお寺さんで開眼供養してもらえることを知った。
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おー、そうなると話が違う。本格的な開眼供養(魂入れ、お性根入れ、御霊入れ、入魂式 言い方はいろいろあるらしい)をしてもらえるなら、それはただのモノから明確な供養の対象に変わるってことだよね。お位牌への魂入れって我が宝たちに直接道を繋げてもらう的なことでしょう。仏道には(神道にも)うと過ぎるあたしでもそれくらいはなんとなくわかる。
お位牌そのものは動物たちにとって実際なんの意味もないかもしれない。だけど残された家族にとってはそれなりに意味があるのかなと思う。人によっては供養の対象が物的に存在することが心の拠りどころになりやすいのではないかと。
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通販サイトなんかで「ペット 位牌」で検索したらいくらでも商品が表示される。入魂の有無にこだわりがなければそのまま飾るだけでもいいだろうし、のちに必要を感じた場合はあらためて魂入れを依頼してもいいと思う。(今調べたらオンラインで開眼供養の注文できたりするところもあんのね … 時代ね … )
そんなわけでうちの場合は「無いより在ったほうがヤツらへのありがとうが伝わりやすくなる(可能性が上がる)のならば」というふわっとした想いに任せ、四十九日までに整うようにとお寺さんに直接申し込みに行きました。サイズ感も仕上がりもかわいらしい出来映えとなっております。
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二つ折りに閉じて携帯できるタイプを選びました。写真も挿入できるし、これなら移動時の持ち出しも楽ちんですなー。法要の時とか。帰省の時とか。避難の時とか。ふふーん、よかねー。
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4月生まれのこたらふは桜と蝶。やつの逝ったあの年と翌年はとにかく人生断トツにあっちこっちで蝶に絡まれまくった記憶が濃いのでもう即決。よって凪は二択の残り福。優美なクレマチス柄は黙ってるとクールでかっこいい凪の雰囲気に合っていると思う。
うちは無宗教で仏教に明るくないし、歴史や宗派のあれこれも全然無知だし、お経もあげられない人間だけど、いやー入手してみると仏具ってなんだかステキだなー。黒々とした佇まいがなんともよいなー。
さぁ、ふたりとも。いつでもここから顔を出しにきておくれー。
おまけ。
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凪はスッと決めたんだけど、こたさんはスンとした写真より元気いっぱい感ある方がらしいかなーと悩み中。家ではわちゃわちゃ、供養の時は微笑でキメるでいいか。
お位牌の仕様確認はこちら(おんなじ商品ですが取り扱い店によって記載項目や書体は異なるようです。開眼供養も含まれていませんのでご参考まで)
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