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机の上の絵

彼女との出会いは友だちの紹介だった。中1の時、とあるバンドが好きで、趣味友に、と3つ隣のクラスの子を紹介された。

彼女は、友人が少なく、いつも絵を描いていて、話しかけるとイライラしていた。

彼女が机に絵を書き、私はそれを見ている。意見も評価もしない。描いている彼女を、黒く染まっていく机を、見ているだけ。

彼女は英語の教師を好きになった。
表情が明るくなり、言葉が増える。
英語の授業を聴くようになり、先生に質問に行く。
先生は昔はヤンチャやっていた感じのタイプ。
ダダもれ好意をベテラン教師は受け流していく。

彼女は、デザイン科へ進学。
授業は面白いが、心や気持ちの話をできる人がいなくてつまらない、らしい。
記憶は曖昧だ。
無言で絵を描く彼女しか思い出せない。
あの時間が対話だったのだろうか。

私の進学先に突然現れた彼女は大分変わっていた。
生活が荒れている感じがする。
でも、彼女だ。
相変わらず、言葉は無造作になげだされる。
しかし、見せてくれた絵は、平和で繊細で、愛が溢れていること示している。

そのまま連絡を取れなくなって、しまった。
いや、取らなくなって、しまったのかもしれない。

元気でやっているのなら、それでいい。
私も元気でやっている。

もし、爆発させたい思いがあるのなら、
私にも出てきたのなら、
一緒に、あのカラオケボックスで絶叫しよう。


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