はじめましての頭ギトギトVR男に目の前でカレー食べられた。

こりずにマッチングアプリをしているわたし。

今日出会った人は頭がギトギトだった。

かなり寝すぎて風呂も入ってません。ともとれるような、二日以上ぶっ続けで起き続けてました。ともとれるような不健康そうな表情の人だ。

一緒にお茶をする予定である。

待ち合わせは16時で、よくドラマにありそうな雰囲気の喫茶店に入った。

「余暇は何をされていますか?」と尋ねてみる。

「VRをすることが多いですね」と話される。

頭ギトギトの男がVRが趣味と言っている。

VRって エロい、エロのためのエロのためにエロの…

これ以上話を深堀してはならない!!!!と直感で感じる。

この人はぶっ続けでVRをし、お風呂も食事も忘れていたのかもしれないと想像が止まらなくなる。

彼はKYでもあるようで、カレーを食べると言い出した。

お茶の予定だったのにと思いつつ…

私は急遽、やむ負えずサラダを単品で頼んだ。

少しして彼の頼んだカレーのセットが先に届いた。

先に召し上がるよう勧めると、私の前でカレーを食べ始める彼。

私の方はというと単品のサラダ来ない…。
手持ちぶたさでわたしは気まずいのだが

そんなことは知る由もなく、

彼はというと、黙々とカレーをほおばっている。
まったく私など気にしていないのだ。

やっと私の単品のサラダが届いた。
安心する私。

どんなにいい人であっても、頭ギトギトでVRが趣味の不健康な顔の彼を好きにはなれそうにないなと確信したのだった。

カレーを食べ終わった彼は少し健康にかたよりエネルギーがともっているように見えた。

わたしはというと反対で冷め始めているのを感じるのだった。

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