50代・行政書士副業開業の記録(12)~商売人の思考~
開業登録をしてから、いかに自分に「サラリーマンメンタル」がしみついているかを実感している。もはや骨の髄というか、細胞レベルまで達している。マーケティングや営業の書籍・動画に接してはいるが、試行錯誤の段階である。知人・同僚への名刺配布、チラシ作成、できる限りの書士会研修への申し込みなどがいまやっていることである。
図書館で見つけた1冊。
「放置自転車ビジネス開業マニュアル」(稲本勝美)
2013年発売。中古車販売の社長が書いた、タイトル通り、放置された自転車を集めて売ることで商売にした人である。放置自転車は長年問題となっている事例である。
・仕入れがタダ
・開業資金が少なくて済む(軽トラ・古物商の免許ぐらい)
・社会問題の解決になる
等のポイントが挙げられている。
低リスクで当初は無料回収、流れができてから1台1,000円の有料回収に。大学なども大口の顧客のようである。
「困りごと」に目をつけてビジネス化する。商売人の視点であろう。私を含め給与所得者では思いつかないことである。「放置自転車問題解決のご提案」と言われれば、処分に困る施設の人は耳を傾けるだろう。
修理して再販売する分、海外へ売りさばく分、解体して資源にする分の違いや、警察署を通す点(登録番号を照会し盗難自転車を区別する)など細部にも抜かりがない。
出版から10年が経っているがHPを拝見するといまでも十分商売として成り立っているようだ。これはすごい。困りごとと自分の得意なことを結びつける。まだまだやれることはあると信じたい。