不埒なふらふら
散歩が趣味、といっていいのかわからないのだが、好きである。散歩というかふらふら彷徨うのが好きと言った方がいいかもしれない。
高知駅を中心としたら、3から5kmくらいの範囲は散歩もかねて平気で徒歩移動する。
音楽を聴きながら、街並みを眺めながら、たまに片手に缶チューハイを携えながら。
たいていひとりでふらふら歩いて、疲れたら座れそうなとこに座ってぼうっとして、、、、の繰り返しである。
別に街まで行かなくとも毎日といっていいくらい近所を散歩する。入院するまでは夕方から平気で2,3時間ふらふらしていた。まあ、これは晩酌も兼ねているのだが。
おれには、じっとしてるときに「ぼけえ」とする才能がない。散歩してる時に「ぼけえ」とするくらいがちょうどなんである。
散歩は基本的に季節や時間、場所を問わないからいい。気楽な精神的娯楽である。
自分でいうのもなんだが、根っからのマイペースなので、散歩には目的も計画もないくらいがいい。まあ散歩に限らず、そもそもひとりで出かける時は大抵目的も計画も立てないタイプなのだけれど。
多分一日中そこらへんをふらふらしてろと言われたらするし、なんなら足摺岬から室戸岬まで歩けなどと言われても平気ですると思う。実体験としては大学一年の時に兵庫は伊丹市から神戸は灘まで歩いたことや、大阪に訪れた際はよく梅田駅からアメ村まで御堂筋沿いを延々と歩いていた。都会は風景が変わりやすいし、寄り道もしやすい為案外苦痛ではない。よく言われているように、田舎の変わらない風景の中を延々と歩くほうがしんどい。
ここまでだらだらと書いたが、ようするに散歩が好きなんである。とにかく暇さえあれば散歩という行為に辿り着く。運動は苦手だし、才能ももちろんないのだけれど、のこのこと歩くのは好きである。いや、散歩が好きというよりは、ふらふらしたいだけかもしれない。自分でもなんでこんなに散歩が好きなのかはよく分からない。
入院生活が長引き、散歩が恋しいあまり散歩へのラブレターを書く。
ラブレターにしてはあまりにも走り書きだし、話の道は逸れるし、なにより一方通行な気もするが。
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